個人~小規模事業者(数名の会社、お店、自営業者など)向けの
- SEO対策は何から始めるべきか?
- 収益化を目指している方がやるべき取り組みは?
というお話になります。
大手と個人~小規模事業者では同じSEO対策という言葉でもやることは「別」ですのでご注意ください。
SEO対策は何から始めるべきか?
まずは集客用のブログを立ち上げて1記事書くことから始めてください。
その際、ブログや記事のクオリティは気にする必要はありません。
- 成果が出なかったらどうしよう
- 見た目が悪かったらどうしよう
などは一切考える必要は無い、ということです。
まずははじめの一歩を踏み出してみることが重要です。
SEO対策によるブログ運営のメリットは後からやり直しが可能、という点にあります。最初がしょぼくても後から改善・強化できるわけですから初動でのクオリティは気にし過ぎないでOKです。
むしろSEOメディアは後から改善を繰り返しているのがほとんどですので、まずは一歩踏み出すことが一番大事だったりします。
SEO対策で検索しても意味ない
SEO対策で検索すると専門的な記事が多く表示されます。その多くがSEO業者が用意したものであり中身自体は良いものです。
ただし「これからSEO対策とは?を考える人」にとってはほぼ意味がありません。
理由は2つ。
- 内容が難しすぎる(専門的過ぎる)
- 予算がかかる
という事情があるためです。
理由1:内容が難しすぎる(専門的過ぎる)
「SEO対策」などのキーワードで検索した際に表示される内容は専門家や業界の人にとっては学びの多いものになりますが、「これからSEO対策を考えるぞ」という段階の方にとっては書いてある内容が難しすぎるので読んでもほぼ理解できません。少なくともそれを実際に自分のブログ集客に活かせることは無いでしょう。
クローラー、低品質、サイト構造、など急に言われても「??」でしょ?汗
一応、技術的なことやGoogleアルゴリズムの歴史などはまとめたんだけど、無理に読む必要は無いよ。
理由2:予算がかかる
仮に内容を理解出来た場合。業者に依頼するとかなりの高額になります。例えば月の予算は100万以上、それを最低でも半年以上は継続できる状態でないと相談しても成立しにくいです。
僕も立場上、こちら側の業界の人間なのでこの金額が必ずしも悪い金額ではないことは理解出来ます。ですが、個人や小規模事業者にとっては負担が大きすぎる予算感となるので再現が出来ないのです。
予算的にOKという会社さんならまだしも、そうではない方は別の切り口からSEO対策を進めていく必要があります。
小さくはじめること
いきなり大型の予算を組んで始めても、それでコケてしまったら取り返しがつきません。個人や小規模事業者であれば尚更です。
常にリスクヘッジは見当に入れるべきですから小さく始めることが重要であり、小さく始めるには集客用のブログを1つ作る所からスタートしましょう。
- ワードプレスで新規のブログ作成
- 会社のHPに集客用のブログサイトを追加して設ける
いずれかでブログ作成はOKです。
0からの場合、費用はドメイン代とサーバー代で年間15,000円ぐらいが目途。既に自社サイトがあるなら0円で開始できます。
やってみて見込みがあれば伸ばせば良いですし、想定と異なれば撤退すればOK。
ブログを1から作る方法は以下をご参考になさってください。
既に自社サイトを持つ方が会社のHPに集客用のブログサイトを追加して設ける際は以下の記事をご参考になさってください。
ちなみに、SEOは集客ポイントとしてかなり大きな影響力を持ちますが、集客手段はSEOだけではありませんし、あらゆるすべての業界が必ずしもSEOによる集客が最適な手法とも言えません。
SNS、広告出稿、直接営業、ポスティング、紹介など、色々な集客方法は存在しますので、SEO集客による反応が予定と異なるときは撤退し、ご自身の得意なこと・自分の業界に適したやり方などを再考して切り替えていきましょう。
自分の立場上「SEOは良いよ!」と言いたい気持ちはありますし事実良いのですが、業界やサービスによっては必ずしもSEO集客が最適というわけでは無いこともわかっているのでこの辺は伝え方が難しいですね。苦笑
1つに絞る
SEO対策やSEOによる集客の類はいろいろな所に解説ハウツーがありますが始めはどれでも良いので1つに絞って動きましょう。
あれもこれも~、と色々なものを混ぜ合わせるのはNGです。
同じSEO対策の解説でも人によっては考え方・取り組み方などが異なります。そのため、混ぜ合わせると上手くいきません。まずは1つのやり方に注力し、自身のブログに動きが出始めてきた、もしくは施策が頭打ちになってきたら別の選択肢も検討する、ぐらいが良いです。
僕の(弊社の)やり方を参考にしてくれるでも良いし、他の会社のやり方を参考にするでもOK。いずれにせよはじめは1つに絞りましょう。
既弊社のやり方を参考にしていただける際は、定期的に実践向けのブログSEO情報を配信している弊社のメルマガにも登録してみてください。その日から使える実践ネタを配信しているのでヒントになるかと思います。
【補足】胡散臭い層からは離れる
SEO対策系の情報を発信している中でも「最高月収~」「月収○桁~」といった類のアピールをしているアレな存在は避けた方が良いです。
正常に考えられる人ならわかると思いますが、まともなお仕事している人のサイト・ブログ・SNSでは「最高月収」「月収○桁」なんて書かれてないでしょ?そういうことです。苦笑
ちなみにまぐれ当たりでも「最高月収」って言えますし(書いてないだけで実は翌月以降0とかもあるんだよ。)、そもそも月商を月収に換算しているケースもあります。
この手のアレな存在はただの承認欲求アピールだと思ってますが、言い方を変えるとそれぐらいしか自信もって自分をアピールできるものが無いということです。だから自分の過去の最高月収という謎の言葉にすがっているだけです。
もちろん価値観の問題もあるので全否定はしませんが、月収系に惹かれる人はそっち行ってください。
【大事】自分の立ち位置を理解する
SEOでは検索エンジンという領域で活動することになります。
検索エンジンには「ランキング」という機能が働いているので同じような施策をしても必ず優劣がつきます。
例えば同じキーワードを狙ってコンテンツを用意しても相手のサイトは1位、自分のサイトは2位、という具合に検索結果で表示されるということです。
SEO対策を元に集客を行う場合、どれだけ良いコンテンツを用意しても上位表示されなければ成り立ちません。そのため、自分のブログでも上位表示される領域を理解する、つまり自分の立ち位置を理解する必要があります。
自分より強い相手がいる領域では活動しない
ここでいう領域とは「キーワード」を指します。どのキーワードを選んだら今の自分のブログでも上位表示しやすいのかな?と理解することがSEO対策によるブログ集客では重要ということです。
ただし、残念なことに「このブログはこのキーワードなら絶対大丈夫!」というシステムは存在しません。
そのため、ブログ運営の初動はなるべくライバルが少ないキーワードを選んで記事をいただき、各記事についた順位を元にご自身のブログでも上位表示出来る傾向を割り出していきましょう。
なお、選ぶべきキーワード関しては無料で使えるツールがあるのでまずはそれらを利用してみてください。
ブログが成長して徐々にパワーがついてくるとある程度強い相手にも勝負できる様になってきますが、初期段階では出来る限り強い相手がいない領域で活動した方が良いです。
ブログの収益化が難しい時にやるべきこと
ブログの収益化が難しいと感じる人は「収益化する」という現象を理解・定義できないから何をやったら収益化に繋がるかが理解できずに難しいと感じることになります。
そのため、おさらいも兼ねて収益化するとはどういう状態・条件を指すのか?を理解しておきましょう。
「収益化」という状態を定義する
収益化ということは何かしらの申し込みという行為が発生することで成立します。
申し込みという行為は申し込んでくれる「人」が居ないと成立しませんので、人を集める必要があります。
これが「集客」と呼ばれる行為になります。
- 例:集客→成約(申し込み)→収益化
上位表示されるためのキーワード選定
SEOブログ運営での集客とは特定のキーワードで検索したときに検索結果一覧からユーザーが集まってくることで成立します。そして、検索結果一覧から人が集まってくるには検索結果一覧で目立つ位置に自分のブログが配置されている必要があります。
目立つ位置というのは検索結果一覧が表示されたときにページの上部にいる事を指します。これが上位表示と呼ばれるものです。
つまり、何かしらのキーワードで検索したときに表示される検索結果一覧で上位表示されていると集客という行為が成立するわけです。
よって、上位表示されるためのキーワード選定が必要となります。
更に言えばキーワードにも申し込みに近いキーワードとそうで無いキーワードがありますので、それぞれの集め方や考え方を踏まえた上でブログ運営でのキーワードを用意しましょう。
キーワードを選ぶ手順は以下のページにあるマニュアルをダウンロードして活用してみてください。
読み手に申し込んでもらうための記事作成・リライト
上位表示して集客が出来たら、集まった読み手に申し込みという行為を促す必要があります。
読み手は何かしらの悩みを持って検索という行為を行っています。そのため、検索後にはご自身の求める悩みを解消する情報を求めています。
よって、僕らブログ運営を行う側が用意すべき記事は読み手の悩みを理解した上で悩み解消の情報を提供し、その結果用意した商品・サービスに申し込んでもらう、そのための必要性を読み手に訴求する記事となります。
こうした記事を用意するには検索意図(どうして検索したのか?を理解する行為)を理解する必要があります。
そのため、記事を書く際はなんとなく記述するのではなく選んだキーワードで集まってきた読み手に対して検索意図を理解してから読み手の悩み解消となる記事を作成してください。
検索意図を調べながら記事を作成する手順は以下のページにあるマニュアルをダウンロードして活用してみてください。
特に
- 上位表示はされて集客は出来ているけど読み手に申し込みを促せない
- 上位表示は出来ているけど申し込みに近いキーワードではない
という状態であれば一番もったいない状況です。
一度書いた記事を書き直して(リライト)読み手に向けた訴求を改善していきましょう。
自分で勝てるところで勝つ、に徹する
収益化で上手くいってない人の原因の多くは「そもそも自分では勝てない領域」で戦っていることにあります。
例えば、
- 個人では上位表示できない
- 特定の法人や団体しか上位表示できない
- 個人でも上位表示はできるが周りがSEO対策ゴリゴリのサイトばかりで勝てない
といったキーワードを狙っていることで上位表示化がされず、人が集まらないということです。
今の自分のブログでも勝てる領域(キーワード)に徹してブログ運営を進めるよう、作業方針を軌道修正していきましょう。
初期にやってはいけない6つの悪いこだわり
- ブログ運用の初期状態
- 成果に結びつけるのが困難に感じる
という時にやってはいけないことです。
1.画像にこだわる
テキストと申し込み先のリンクがあれば申し込みは発生します。
画像があった方がビジュアルは華やかになりますが、華やかになる=申し込みが発生するわけではありません。
また、申し込みユーザーの意にそぐわないデザインだとむしろ申し込み率は低下します。
申し込みユーザーの意に沿った適切なデザインを設計できる方はやっても良いですが(マーケティングが分かるデザイナーさんなど)、そうで無ければ逆効果になりやすいわけです。
上述したようにテキストと申し込み先のリンクがあれば申し込みは発生しますので、まずは必要最低限のこと(テキストと申し込みリンクだけで検索意図を踏まえた記事を書くこと)に徹しましょう。
読み手は華やかなデザインを求めているのではなく、何かしらの悩みを抱え、その悩みを解消したいと願っているだけです。その点だけ押さえておけば大きな問題は起りません。
2.有料ツールにこだわる
有料ツールがあった方が良いように思われる人も多いですが、それは既に有料ツールを申し込ませようというマーケティングの術中にハマってます。苦笑
有料ツールがあっても成果が出ない人は山の様にいます。
もちろん有料ツールがあって成果を出している人もいますが、それは使い方を理解できているからです。有料ツールがあれば成果が出るわけでは無く、それを使いこなせる技量があるから成果が出るわけです。
ブログ運用の初期段階では必ずしも必要はありません。
徐々にSEO対策やブログでの集客という取り組みに理解が生まれ、「もっと改善したい」となったときに有料ツールを検討すれば十分です。
3.SEO対策にこだわる
「SEO対策」などと検索したときに詳しい解説がありますが、初期段階ではそういったことにこだわる必要がありません。
というよりも、いきなりこだわろうとしても無理です。
SEO対策は多岐に渡り、これからはじめようとする方にとって必ずしも難易度が低くは無い内容が多いです。中には専門的な技術も必要になってきます。
つまり、これから頑張ろうとする人がいきなりやろうとしてもそもそも再現出来ないことが多いということです。
イメージとしては、小学生1年生がいきなり東大受験向けの勉強をするようなものですので、さすがに初期からSEO対策にこだわろうとするのは無理があります。
どうしてもこだわりたい時は「本腰入れてブログ運用をやるぞ!」と決意し、且つ潤沢な予算が用意出来た時に専門家へ相談しながら進めるのが良いです。
なお、誤解の無いように補足しておきますが、SEO対策にこだわり過ぎずともキーワード選定や記事作成などブログ運営上、最低限のポイントだけ押さえておけば十二分に成果を生み出すことは可能です。
4.分析にこだわる
いきなりやろうとしても何からやるべきか?が分からず途方に暮れるだけです。また、そもそもアクセスが無い段階だと分析の仕様もありません。加えて「目的に合わせた分析のやり方」というスキルも分析には必要になります。
当面は記事を更新してアクセスを集めることに注力し、その上で次の段階に入りたいとなったときに検討しましょう。
当面はGoogleアナリティクスとサーチコンソールの設置だけ完了させておき、自分のブログにデータが溜まる状態にしておきましょう。
5.マインドにこだわる
SEO対策による成果とブログ運営者のマインドの大小には因果関係が一切ありません。
ブログ運営者にマインドがあっても検索エンジンは評価しません。つまりマインドがあっても順位は上がりません。同様に画面の奥にいる読み手・検索ユーザーもブログ運営者のマインドなんてものは一切加味してくれません。
マインドがあったからといって上位表示に影響するわけでもなく、読み手の購買活動を促すことも無いので、マインドに傾倒したブログ運営は辞めましょう。
大事なことは
- 客観的な目線で読み手に必要な情報・価値ある情報を届けること
- そのために自分が勝てるキーワード領域を客観的に選ぶこと
これだけです。
マインド論が悪いのではなく、マインド論はSEOやブログ運営と相性が悪いってだけです。こちらの世界は分析・客観性・データ・統計論・確率論、などの方が適した考え方になります。
6.プログラミングにこだわる
なぜかブログ運営にプログラミンスキルを考慮する方がいますが、ワードプレスは専門知識無く直観的に作業できる仕様になっているのでまったく必要がありません。
そんなことよりも読み手の求める情報を届ける、というスキルの方が大事です。
プログラミングスキルがあっても良いですが、無いと成果が出ない・ブログ運用が出来ない、ということではないというお話です。
ブログ運営後に徐々に検討すべきこと
- アクセスが増えてきた
- はじめて1件目の成約が生まれた
といった時にやるべきことです。
分析して改善施策を打ち出す
見込みが出てきた段階で細かく分析して、成果を伸ばすよう施策を出していきます。
- どのページから集客できた?
- どのキーワードで集客できた?
- ページ内のどの箇所から申し込まれた?
などを洗い出して、データを元に分析・改善に繋げます。
なお、上述したGoogleアナリティクスとサーチコンソール以外にもグーグルタグマネージャーを設定しておくと分析時に重宝します。こちらも最初に設置だけ完了させてくと良いでしょう。
必要と感じたら有料サービスを検討する
有料サービスを検討するのはこの段階です。
- もっと成果を伸ばしたい
- もっと効果的に取り組みたい
- もっと作業効率を上げたい
など、実作業を行い一定の動きが見えてきた段階で更に成果を引き延ばす施策として必要性を感じた時に有料サービス(有料ツール、有料コンサル、など)の利用を検討しはじめましょう。
もちろんその際は弊社に相談してくれたら嬉しいですけど(笑)、まずはご自身で試しに始めてみることをおすすめします。
ちなみに、いきなり有料サービスを利用するのも選択肢の一つですし否定はしませんが、ある程度ご予算の余裕がないと色々ときつい(とくに精神的に)ですよ。汗
SEOによるブログ集客は客観性が必要な作業です
検索エンジンというシステムの上で活動する以上は、そのシステムで評価をされやすい行動をとる必要があります。
これは数字やデータによる活動に他なりませんので成果に対して客観的な姿勢で取り組むことが求められます。
客観性、数字、傾向、対策、改善、といったフレーズに反応する方にとってはブログ運営やSEO対策による集客活動は相性が良いものとなるので、ご自身にその手の傾向がありそうだと思われる方はぜひ取り組まれてみてください。