Googleアルゴリズムとアップデートの歴史をひも解いてみた

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Googleアルゴリズムとアップデートの歴史(日本で開始された2000年~2020年現在まで)を解説してます。

検索エンジン周りの仕事に携わる以上、Googleのアルゴリズムやアップデートの変遷を根本から理解しておくことは、検索エンジン領域で活動するにあたって大事なことだと思うのでまとめてみました。

うちやま
うちやま

公式の変遷を基本としてますが、一部現場寄りの流れも加えているのでアルゴリズム変遷+αで記述しています。

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Googleアルゴリズムとアップデートの歴史

歴史
  • 2000年
    日本語による検索サービス開始(米は1997年~)
  • 2010年
    インデックスシステム「カフェイン」導入
    インデックス機能改善
  • 2011年
    フレッシュネスアップデート
    最新情報を優先
  • 2012年
    ペンギンアップデート
    過剰SEO対策
  • ページレイアウトアルゴリズム
    読みやすさが大事
  • パンダアップデート
    オリジナル情報必要&対象は特定ページ
  • 2013年
    ハミングバードアップデート
    文脈理解
  • ドメインダイバーシティアップデート
    検索一覧の改善
  • 2014年
    ベニスアップデート
    位置情報
  • ピジョンアップデート
    位置情報
  • ぺイデイローンアップデート
    過剰SEO対策
  • パイレーツアップデート
    違法サイト対策
  • 2015年
    クオリティアップデート
    すべてのページを向上させる
  • ドアウェイアップデート
    誘導ページNG
  • Rank Brain
    検索ワードとコンテンツの理解促進
  • インタースティシャルアップデート
    コンテンツ読みやすく
  • モバイルフレンドリーアップデート
    モバイル対策
  • 2017年
    日本語検索アップデート
    日本のコンテンツ向け情報の信頼性対策
  • 健康アップデート
    日本のコンテンツ向け情報の信頼性対策
  • アウルアップデート
    情報の信頼性対策
  • YMYL
    情報の信頼性対策
  • EAT
    情報の信頼性対策
  • https化(SSL化)
    利用者の安全性
  • 2018年
    コアアルゴリズムアップデート
    常時改善
  • スピードアップデート
    読み手のストレス軽減
  • BERTアップデート
    文章の理解促進
  • YMYL
    情報の信頼性対策
  • MFI(Mobile First Index)
    モバイル優先
  • GDPR(General Data Protection Regulation))
    個人情報
  • 2019年
    ドメインダイバーシティアップデート
    検索一覧の改善
  • 2020年
    Core Web Vitals
    ユーザー体験
  • Passage-Based Indexing
    ページの中の特定の一部分だけを評価

カフェイン

ウェブページをクローリング → インデキシングするスピードを大幅に速めるためのインデックスシステムの再構築を行う。

インデックス機能の改善することで検索エンジンの利便性を向上させる。

フレッシュネスアップデート

新鮮でタイムリーなコンテンツを上位表示させるアップデート。

何か大きな出来事があった際、過去のコンテンツやニュース性に乏しいコンテンツが上位にあると不便なので最新の情報が検索結果に出されるようにフレッシュネスアップデートで補完する。

ユーザー目線で考えると(個人的には)フレッシュネスアップデートの恩恵は大きいと考えています。

例えば「新型 iPhone」と検索してiPhone12(執筆当時 2020年10月の場合)と表示されるのが当たり前のように感じますが、これもフレッシュネスアップデートによる影響があってこそ成立することです。

うちやま
うちやま

「新型 iPhone」と検索してiPhone12が表示されて欲しいのに、そのタイミングでiPhone7の情報とか出てきても求める情報じゃないので嫌でしょ?

最新情報を優先させるアルゴリズムは僕ら読み手に取って非常に役立つ機能と言えます。

うちやま
うちやま

最新情報を評価するアルゴリズムは「QDF(Query deserves freshness、新鮮な情報を表示するというアルゴリズム)」とも言われてます。

ペンギンアップデート

Googleのガイドライン違反やスパム等を行い故意にキーワード順位を上昇させようとしているサイトを排除するためのアルゴリズム。テクニカルなSEOを過剰に実施したサイト(※)が順位下落する可能性があります。

(※)リンク集・低品質なリンク・ブログネットワークの活用、などのサイト。

2016年9月23日を機に公によるアナウンスが最後となり、Googleのコアアルゴリズムとして組み込まれることになる。

うちやま
うちやま

不定期に発動するアルゴリズムアップデートではなく「常に稼働している当たり前のアルゴリズムになったよ」ってこと。

ページレイアウトアルゴリズム

ページに表示されるコンテンツ量、レイアウトを理解するようアルゴリズムに変更を追加。

ページレイアウトアルゴリズムの影響で順位下落する可能性があるサイトの特徴は以下。

  • WEBページをスクロールしないとコンテンツが見れないサイト
  • WEBページを表示した際に上部に大量の広告が表示されるようなサイト

要するにページの読みやすさが大事だよ!ってアルゴリズムです。

とりあえず文字だけ入れてればOK、画像や動画入れとけばOK!みたいなページだと読みにくさが発生することもあります。

そこで、情報に加えて読みやすさも大事にしないと読み手(検索エンジン利用者)にとって不親切だから見た目も整えなさいね!という流れになりました。

パンダアップデート

ユーザーにとって役に立たない・価値のないサイトなど低品質なサイトの順位を低下させて、調査・研究結果、詳細レポート、思慮深い分析などのオリジナル性のあるサイトの順位を向上させるアルゴリズム。

テキストだけぶっこんでも文章表現や意味合いとして読み手の役に立たない情報は不要。

そのサイト・ブログだからこその情報(オリジナル情報・一次情報)であり、且つ読み手に取って価値を感じてもらえる情報を検索エンジンは求めています。

なお、アルゴリズムの対象となるのは「特定のページ」となります。(サイト全体ではない)

ハミングバードアップデート

検索キーワードの意図や検索する背景、文脈を理解し、より関連のある検索結果を表示するためのアルゴリズムのアップデート。

このアップデートより以前では、Googleは検索キーワードを単語の羅列として見ていましたが、ハミングバードアップデートにより単語の羅列ではなく意味のある文章として検索キーワードを理解するようになりました。

(例)KW:新宿 飲食店

  • 以前:「新宿」「飲食店」という文字配分量が多いコンテンツを表示させる
  • 以後:「新宿にある飲食店情報」を表示させる

「文脈の理解」という“人間くさい理解の仕方”を検索エンジンという機械が処理できるようになったのは、検索エンジンの歴史においても大きなターニングポイントになったと思います。

ドメインダイバーシティアップデート

検索結果に表示されるドメインの多様性を維持するためのアップデート。

Googleは検索結果にあらゆる情報が掲載されている方がユーザーの求める情報が見つかりやすいと考え、検索結果画面に表示されたドメインは2ページ目以降は表示させないような処置を行いました。

【例】

「ガンダム」と検索したときに、検索結果のすべてが「ガンダムとは?」という内容だと検索エンジン利用者も『同じ答えばっかりじゃん』で魅力を感じませんよね?

そこで「ガンダム」と検索したときに「ガンダムのポータルサイト」「ガンダムにまつわる最新ニュース」「ガンダムとは?(Wikipedia)」「ガンダムに関する場所」「ガンダムの動画」「ガンダムグッズの情報(プレミアムバンダイ)」「ガンダムの記念プロジェクト」「ガンダムのプラモデルの情報(バンダイのホビーサイト)」「機動戦士ガンダムの公式サイト」「機動戦士ガンダムシリーズの情報」「ガンダムの動画チャンネル(youtube)」など、多様性のある答えが検索結果に表示されるという仕組みです。

「ガンダム」と検索したときの検索結果
2020年10月現在の検索結果です
うちやま
うちやま

1つの言葉に対して多様性のある答えを提示することで検索エンジン利用者の満足を満たそう!という考え方ですね。

ベニスアップデート

検索したユーザーの現在位置に合わせた検索結果を表示させるためのアルゴリズムアップデート。

「賃貸」「病院」「レストラン」といった場所と密接な関係がある検索キーワードの検索結果はユーザーの位置情報に合わせて変わるようになる。

うちやま
うちやま

位置情報の機能が追加されたことで、外出先で飲食店探すときにめちゃ便利になった。笑

ピジョンアップデート

英語圏の国にのみ適用されたアップデート。

通常の検索結果(オーガニック検索)とローカル検索結果(※)の順位に大きな影響を与えました。

(※)ローカル検索結果:通常の検索結果とは別に表示される位置情報をメインとした検索結果のこと

「飲食店」や「病院」などの位置が重要となる検索ワードが対象、位置情報から導き出される検索結果の質を向上しました。

ぺイデイローンアップデート

一般のキーワードにはほとんど影響がないと言われており、ローンやクレジット・アダルトなど一部のキーワードに対して適応されるコンテンツの品質やスパム排除のための特殊なアルゴリズム

過剰最適化されたキーワードによるSEO施策が多く見られるキーワード群が対象。

なお、ぺイデイローンアップデートGoogleの公式の正式な名称ではありません。

パイレーツアップデート

DMCA侵害の申し立ての受理件数が多いサイトの検索順位を下げるアップデート。

要するに違法サイト対策です。

サイトのパクリがあるとDMCA侵害の申し立てをしますが、申し立ての数が多いサイト=よろしくないサイト=評価下げる、という考え方。

うちやま
うちやま

キュレーションサイト問題のときにDMCA侵害の申し立てが多かったですね。汗

クオリティアップデート

質の高いコンテンツをより評価するアルゴリズムアップデート。

パンダアップデートは質の低いコンテンツを取り扱っているページだけを対象にしていたことに対し、クオリティアップデートは特定のページではなく全てのページを対象にしており(つまりページだけでなく「サイト」として判断しているということ)、アルゴリズム全体・核のアップデートと言えます。

うちやま
うちやま

このアップデートがあるからこそ検索結果に良い結果が出てくる、という感じですね。いち利用者としてはめちゃ役に立っているアルゴリズムです。

なお、「クオリティアップデート」という名称は、海外のSEOニュースサイト「Search Engine Land」が名付けたもので、Googleの正式名称ではありません。

ドアウェイアップデート

ドアウェイページを対象としたアップデート。

検索エンジンを経由してコンテンツオーナーの目的を達成するためだけに作成された誘導ページ(ドアウェイページ)の順位を大幅に低下させます。

参考:誘導ページ(Doorway Page)はガイドライン違反です

(ドアウェイページ例)

  • ・オリジナルコンテンツの無い品質の低いページに、特定のページヘのリンクを追加しただけのブログを複数作る
  • ・特定のキーワードで検索流入を得るためだけに、一部のキーワードを入れ替えるなどしてページを大量に作成する

Googleは誘導ページに対して、来訪したユーザーにとって価値の無いものであり検索エンジンの利便性を損ねると認識しているためガイドライン違反としています。

要するに、

  • 誘導させるだけのページはNG!
  • なにかしらサイトオーナーの目的のために誘導させるだけのコンテンツでは評価しません!
  • コンテンツは読み手の満足が成立してこそ成り立つものであり、目的達成はその結果でしかないですよ!

という考え方。

Rank Brain

検索キーワードとコンテンツの関連性を判断する人工知能(AI)の検索アルゴリズム

検索キーワードの意味をより理解した検索結果出せるようになりました。

(例)

日本の首都と検索すると「日本」「の」「首都」という言葉が無いのに『東京』が出てくる。

機械が物事の「意味」を理解し始めたというのが大きなポイント。

検索ワードとコンテンツの理解促進の発達に大きく寄与したアルゴリズムだと思います。

インタースティシャルアップデート

ページにアクセスした際、ページ全体を覆うような広告が表示されるページの評価を下げるアップデート。

GoogleはUX(ユーザーエクスペリエンス)を損ねるようなコンテンツを嫌っているので、すぐにコンテンツを見ることができない・読めないようなサイトは評価しない、という考えを持っています。

読みにくいコンテンツを無くしてコンテンツ読みやすくすることで読み手の読みやすさを日々改善しようという考え方。

モバイルフレンドリーアップデート

スマートフォン(以下、モバイル)への対応度をランキングシグナルとして活用するアルゴリズム更新。

世界の全言語・全地域のモバイル端末(PC・タブレット以外)におけるGoogle の自然検索結果に影響します。

参考:検索結果をもっとモバイル フレンドリーに

世間の検索エンジンの利用割合がPC→モバイルに変化してきたことで、グーグル側も人の変化に合わてきた動きと言えます。

日本語検索アップデート

日本語検索を対象としたクオリティのアップデート。

うちやま
うちやま

日本語圏に限定したアップデートは初めてなので異例中の異例の対応だったことが伺えます。

ユーザーに有用で信頼できる情報を提供することよりも検索結果のより上位に自ページを表示させることに主眼を置く品質の低いサイトの順位を下げる。その結果として、オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトがより上位に表示されるようになる、というアップデートです。

参考:日本語検索の品質向上にむけて

  • 中身の薄いコンテンツを大量に投入しているようなサイト
  • 画像が多くテキストコンテンツがあまりないサイト
  • 内部リンクでページ間を移動できずユーザビリティが低いサイト

なども影響を受けている傾向がありました。

健康アップデート

医療や健康に関連する情報の精査を目的とした日本国内のみに適応されたアップデート。

根拠のない情報に関しては低い評価を受け、信ぴょう性の高い記事が上位表示されます。

健康アップデートに密接に関わるのは「YMYL(「Your Money or Your Life」の略)というお金や生活に関わるキーワードが対象。

YMTLの範疇と判断されたキーワードは信頼性が薄いコンテンツではランキング上位にはなりません。

うちやま
うちやま

ここ数年で一番大きなアルゴリズム変動事件だったと思います。

参考:医療や健康に関連する検索結果の改善について

アウルアップデート

フェイクニュース(偽ニュース)を上位表示させないために行われたアルゴリズムアップデート。

信用性の薄いコンテンツを上位表示させないようにアルゴリズムの改善を行いました。

「情報の信ぴょう性」という当たり前だけど判断が難しい領域にも改善・対処していこうというGoogle側の取り組みはいち利用者としては嬉しいですね。

フェイクニュースの厳密な判断はいまだに難しいところがありますが、徐々に改善していもらいたいです。

参考:Google 検索における最新の品質向上について

YMYL

「Your Money or Your Life」の略語。

Googleの検索品質評価ガイドライン内で「将来の幸福、健康、経済的安定、人々の安全に潜在的に影響を与えるページ」を指して使用されている用語。

該当領域は以下参照。

  • 買い物や金銭取引に関するページ:購入・送金・清算などをオンラインで行うページ
  • 金融情報に関するページ:投資・税・退職・住宅購入・学費・保険などに関するページ
  • 医療情報に関するページ:健康・医薬・疾病や症状・メンタルヘルス・栄養などに関するページ
  • 法律情報に関するページ:離婚・親権・遺言・市民権の獲得などに関するページ
  • 市民に重要なニュースや公的情報に関するページ:国や地方の政治政策や法律・災害対策・重要なニュース(※)などに関するページ
  • その他、上記に該当しないがやはりYMYLだと考えられるページ:養子縁組や自動車の安全に関するページなど

(※)国際的な出来事・ビジネス・政治・科学・技術

E-A-T

Googleが検索品質評価ガイドライン内でページ品質評価の最重要とされている項目の1つで、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字を取った略称。

検索順位においてもE-A-Tの高さがランキングに反映されていると考えられ、E-A-Tを確保することはSEO対策を進めていく上で欠かせない要素と言えます。

E-A-Tの導入背景として考えられることとしては、「ユーザーに悪影響を与えるような低品質のコンテンツが量産された」「Googleの検索アルゴリズムが非常に高度化した」などが挙げられます。

参考:General Guidelines

E-A-Tは一言で言い表せるような単純なものではない上に対策すればすぐに最適化できるものでもありません。

情報発信者がどういう立場の人間なのか?何に対して専門性を持っているのか?それは信用できることなのか?などを、検索エンジンだけに限らずかくフィールドで証明する日々の努力が結果としてEAT評価にも繋がってくると考えられます。

うちやま
うちやま

いずれにせよ「情報の信頼性」という課題が以後のサイト運営において大切になったことには違いありません。

https化(SSL化)

httpsは「Hypertext Transfer Protocol Secure」の略。http通信をSecure(安全に)行うためのプロトコルを指します。

httpはもともと暗号化されておらず、以前からセキュリティの脆弱性(※1)が指摘されていました。

(※1)例えば、通販サイトでショッピングをする際に「名前」や「住所」「生年月日」「クレジットカード情報」などもhttp下では通信の際に第三者によるデータ改ざんや盗聴などの問題が起こる可能性があります。

この脆弱性の問題を防ぐために考えられたのがhttps(SSL化)です。

SSL(※2)と呼ばれる技術を用いて通信を暗号化することで万が一情報の盗聴があったとしても暗号化されているため容易に判別できない状態にすることが可能になりました。

(※2)SSL(Secure Sockets Layer)は、インターネット上におけるウェブブラウザとウェブサーバ間でのデータの通信を暗号化し、送受信させる仕組みのことを指します。SSLは重要な情報を外部の悪意ある第三者から盗聴されるのを防いだり、送信される重要な情報の改ざんを防ぐ役割を持っています。

うちやま
うちやま

自分の個人情報・デリケートな情報を悪いやつから守ってくれる仕組み、ということです。

コアアルゴリズムアップデート

Googleが検索アルゴリズムのベースとなる部分を大きく見直して内容を更新するアルゴリズム。

検索アルゴリズムの小規模な更新は毎日行われるが、コアアルゴリズムアップデートによる大規模な(広範な)更新が年に数回(2~4回程度)実施されます。

なお、厳密な変更箇所は開示されていないので明確な回答が難しいアルゴリズムでもあります。

[個人的な考え方として]

メディア運営側の個人的な見解としては、狙うキーワードの意味合いが変わったときに影響を受けやすいと感じています。

例えば「おいしいラーメン」というキーワードで記事を作っていると仮定します。

記事作成当時は検索エンジン利用者のニーズとして「おいしいラーメン=醤油ラーメン」という認識が多かったために、該当キーワードにおける最適な答えとして「おいしいラーメン=醤油ラーメン」の認識で記事を作成しました。そして、評価されて上位表示されました。

ですが、時が経って検索利用者の需要・ニーズが「おいしいラーメン=とんこつラーメン」と変わった場合、同じキーワードでも評価されるコンテンツは醤油ラーメンでではなくとんこつラーメンの記事になります。つまり、醤油ラーメンの記事は下がり、とんこつラーメンの記事が評価されて上位表示される、という考え方です。

同じキーワードでも読み手のニーズが変わると検索エンジンもその流れに呼応してその時そのタイミングで最適な検索ニーズに適したコンテンツを該当キーワードにおいて評価する(=コアアルゴリズムアップデートでは?)というイメージです。

うちやま
うちやま

メディア運営者からすると骨の折れるアルゴリズムですが(汗)いち利用者目線としては常時その時その時のニーズに合わせて検索結果が改善されているわけで、非常に便利なアルゴリズムと言えます。

スピードアップデート

モバイル向けページに対し、ページの読み込み速度が極端に遅い場合、順位に影響が出るGoogleのアルゴリズムです。

  1. ページの表示速度の評価対象はPC用ページだけでなくモバイル端末用のページも加わる
  2. 悪い評価対象になるページはユーザーが遅いと感じる表示速度のもの

厳密な変更箇所は開示されていませんが、個人的にはLow(赤色:49以下)でなければ大きなトラブルは起きにくいと感じています。

うちやま
うちやま

なお、ページの表示速度改善方法については下記の記事をご参考になさってください。

ザク
ザク

テーマをコクーンベースで書いていますが、他のテーマでも概ね考え方・取り組み方は同じです。

BERTアップデート

正式名称「Bidirectional Encoder Representations from Transformers」の略称で、検索クエリのニュアンスやコンテキスト(文脈)を理解して、より関連性の高い検索結果を返すためのGoogle検索アルゴリズムアップデート。

音声入力のように長文で複雑な検索でも、より関連性の高いコンテンツを表示できるようになっている。

うちやま
うちやま

「ユーザーにフォーカスしたコンテンツ作り」がさらに重視されるようになりました。

MFI(Mobile First Index)

これまではユーザーのクエリとページの関連性を評価するにあたって主にパソコン版のページのコンテンツがインデックスで使用されていましたが、今ではユーザーの大半がモバイル デバイスからGoogle検索にアクセスします。

その結果を踏まえて、今後のGooglebotは主としてスマートフォンエージェントでページのクロールとインデックス登録(モバイルファーストインデックス登録)を行うようになりました。

GDPR

正式名称「General Data Protection Regulation」、日本語訳としては「一般データ保護規則」となります。

EUで1995年から適応されているEUデータ保護指令に代わり2018年5月25日から施行された個人情報の取り扱いにおける規則。

「IPアドレスやCookieのようなオンライン識別子も個人情報とみなされる。」「企業は個人情報を取得する場合、自らの身元や連絡先、処理の目的、第三者提供の有無、保管期間などについてユーザーに明記し、同意を得なければならない。」つまり、Cookieなど今まで個人情報とみなされていなかったデータも個人情報とみなされるようになり、取得する際にはユーザーの同意が必要になります。

他にも「大量の個人情報を扱う企業はデータ保護オフィサーを任命しなければならない。」「個人情報を使用する目的を達成するために必要な期間以上に個人情報を保持してはならない。」など、今まで以上に個人情報の取り扱いに対して厳しくなりました。

GDPRに従わなかった場合、最大で企業の全世界年間売上高の4%以下、もしくは2000万ユーロ以下のいずれか高い方が適用されます。

【事例】

2019年1月、フランスのデータ保護機関「情報処理と自由に関する国家委員会」が、欧州連合(EU)の一般データ保護規則(GDPR)に違反したとして、米国アルファベット傘下のグーグルに5000万ユーロ(約62億円)の制裁金の支払いを命じた。本事例は、米国大手IT企業に対してGDPRに基づいて行われた初の制裁事例となる。

Core Web Vitals

ウェブサイト内のユーザー体験(UX)の健全性をSEOにおける重要指標と判断したアルゴリズム。

重要指標は「Web Vitals(ウェブバイタル)」と呼ばれ、3つのUX要素で構成されている。

  • 1)LCP(Largest Contentful Paint):ページの読み込み時間
  • 2)FID(First Input Delay):インタラクティブ性
  • 3)CLS(Cumulative Layout Shift):レイアウト崩れ

1)LCP(Largest Contentful Paint)

ページの読み込み時間を指します。

ページ内のコンテンツである、画像、動画、テキスト、見出しなどが主な対象。

2)FID(First Input Delay)

サイト内でのユーザー操作へのインタラクティブ性を指します。

例えば、クリック後にどのくらいの時間、待機させてしまうのか等を測ります。

アクションが実行されるまでの時間を短くすることが大切です。

3)CLS(Cumulative Layout Shift)

視覚要素の安定性を指します。

ページを読みすすめる中で見受けられる、レイアウト崩れや崩れに伴う時間のかかり具合を重要視する指標です。

うちやま
うちやま

Chromeに見ているページのWeb Vitalsを確認する「Web Vitals」という拡張機能があるので、導入するとスコアがわかるので便利です。

ザク
ザク

ユーザー体験を改善していこうというGoogle側の姿勢は、利用者目線的には嬉しいものです。

Passage-Based Indexing

ページの中の特定の一部分だけを対象にして関連性を評価できるように検索システム。

10月15日にGoogleがオンラインで開催したSearch On 2020 というイベントの中で発表されたばかりの仕組みです。

2020年11月より、まずは米国での英語検索から開始し、その後グローバル展開される予定です。

全体の7%に影響を及ぼすと割れているので大きな変動が予想されます。

そもそもGoogleアルゴリズムとは

Googleアルゴリズム=検索エンジンアルゴリズムと理解しておけば問題ありません。

また、検索エンジンアルゴリズムはGoogleが検索キーワードに対する検索順位を決定するためのルールと認識すれば問題ありません。

つまり、Googleのアルゴリズムを理解してコンテンツを作ることは=検索キーワードで評価されるための行為ということです。

Googleアルゴリズムは「アップデート」と呼ばれる不定期な更新作業を繰り返しており、その結果として順位変動が起こりやすくなります。

SEO順位変動への考え方

変動により順位が向上した→評価された、順位が下落した→最新のアルゴリズムにおいては評価が下がった(もしくは相対的にベルのコンテンツの方が評価が上がったので自分のコンテンツの順位が落ちた)となります。

順位が下落したら変動後1週間程度は様子を見て、変動が落ち着いてきたのを頃合いに順位が下落した記事を調査します。

調査後、必要に応じてリライト・改善を行うことで再度順位アップを目指すことになります。

(最新のアルゴリズムにおいて再度評価してもらうコンテンツを作る)

Googleの検索アルゴリズムの仕組み

検索アルゴリズムは公式の見解はもちろん、一説には200以上の項目があるといわれていますが、詳細はブラックボックスなので誰もわかりません。

そのため、検索アルゴリズムは公式の見解を参考に、且つ本記事でお伝えしてきた各種のアルゴリズムの種類、および特徴から仮説を立てます。

その上で、一番の重要ポイントである「読み手」に対して有益な情報・価値ある情報をわかりやすく届けるようコンテンツを作ることがコンテンツメーカーに求められます。

サイト運営者が理解しておくべき点/まとめ

Googleは検索エンジン利用者にとって利便性が高い情報を提供すること・正しい情報を提供すること、という基本方針に沿って検索アルゴリズムのアップデートを続けています。

「利便性の高い」は解釈の仕方が様々ですが、これまでのアルゴリズム遍歴から考えるに「読み手に取って価値のあるコンテンツ」「ストレスなく快適な読みやすいコンテンツ」「安全なコンテンツ」「答えを返すだけではなく、それ以上の発見は価値を提供するコンテンツ」「読み手の閲覧環境に合わせて見せ方が最適化されたコンテンツ」などを意識してコンテンツ作りを行うことが重要と考えられます。

諸々かしこまって書きましたが、要するに「良いもの作りましょうね」ってことです。

自分が読み手の立場だったと仮定して「こんなコンテンツ見れて大満足!」って言えるようなコンテンツを作り続ければ良いと思っています。

裏技使ってどうにかなる世界ではないので、自分が出来る範囲で最大限のコンテンツをコツコツ作り続けてきましょう。

うちやま
うちやま

まぁ、小難しいことが多いのは事実なので「もっと簡単にSEOブログ運営に活かせる情報が欲しい!」という方は以下をご参考になさってください。

この機体の開発者
スミ入れがんばる
うちやま(内山智明)

新卒で入社したブラック企業で月の残業168時間、気合努力根性の精神論だけで詰められ、簡単に辞めさせてくれない毎日を過ごして退職するまでに苦労した経験がある。現在は株式会社BuildingBlockの代表となり、自身の経験を元に、会社を辞めたいのに辞められない・辞めると言い出しにくい人向けに退職や辞め方に関する情報発信を行う

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