仕事の辞めどきがわかる10のサイン、および辞めるべきサインが見えた時に無理をしてはいけない理由についてを解説します。
仕事の辞めどきがわかる10のサイン
1.仕事内容が変わらない・変化がない
仕事内容が変わらない・変化が無い環境に下に居続けると新しい技術や環境に対応できず、時間と共に仕事の効率性が低下してしまいます。仕事のスキル低下は昇給にも影響し、いざ転職する際の自身の評価にも影響します。
また、技術や環境に対応できないことで仕事への自信も失っていくので職場でのモチベーションが下がってきます。
加えて、仕事の内容が苦手な分野・興味のない仕事だと感じると仕事への意欲の低下だけでなく生活そのものに対する意欲の低下が起こり、マンネリ化による精神的な問題にも繋がります。
いずれの場合においても今後の人生・生活を考えた時に社会人としての今の自分に満足できていないのならば職場を変えた方が良いです。
【参考】スキルの低下が招くリスク
なお、人工知能(AI)の導入により労働力の減少が見込まれています。
スキルが伸びない職場での活動を続けると自身のビジネスマンとしての価値が下がっていき、AIで処理できるからと雇う価値もない人材と判断されてしまうので必然的に市場価値が下がってしまいます。
マンネリ化が続く職場はそこにいるだけで自身の価値を下げてしまう原因になるので非常に恐ろしい環境と言えるでしょう射。
2.職場の人間関係が悪い
厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概要」によると、前職を辞めた理由として
- 職場の人間関係が好ましくなかった
が男女問わずに一定の割合を占めています。
普段から同じ時間を過ごす周囲の人間と合わなければストレスが増え、精神的に苦しくなり仕事もできません。我慢しても辞めるのは時間の問題なので、我慢過ぎて精神的なトラブルを抱え込んでしまう前に退職を検討した方が良いです。
3.休日明けに仕事を考えると泣きそうになる
泣きそうになる状況ならよほど追い込まれた精神状態にあります。
それ以上無理するとうつ病や適応障害になる可能性が高いので、ご自身の身の安全のためにも直ぐに今の職場を辞めた方が良いです。
より詳しくは以下の記事もご参考になさってください。
4.自身の成長が感じられない・やりがいが無い
仕事に対するやりがいやご自身の成長を感じられないこともマンネリ化に繋がります。
成長ややりがいは必ずしも必須項目ではありませんが、自分の人生の大半の時間を費やす「仕事」という領域で変化がまったく起きないことは、必ずしも健全な状態とは言えません。
また、厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概要」によると、前職を辞めた理由として
- 仕事の内容に興味をもてなかった
が男女問わずに一定の割合を占めています。
つまり、仕事へのやりがいを感じなくなったら辞めるのは時間の問題ということです。
やりがいを感じない=自身の成長と市場価値が低下する
また、仕事にやりがいを感じられないと、受け身の姿勢で仕事に取り組む、最低限の仕事しかしない、という習慣になり、現職での評価がされなくなるだけでなく、転職の際にも自己アピールできる武器が無くなるので転職も難しくなります。
仕事にやりがいを見出すためにも、現職にやりがいを感じない時は早々に今の職場を離れて自己実現や成長を目指せる職場に身を寄せた方が良いです。
5.ハラスメント
ハラスメントはハラスメント防止法(正式名称:改正労働施策総合推進法)違反となり法律違反となります。
加えて、ハラスメントは被害者の心身に対して危険を及ぼす行為となります。
第五条 使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。
労働契約法 | e-Gov法令検索
労働者側の心身を傷つけるハラスメントが横行しているということは労働契約法5条に基づいた労働契約法違反であり、使用者である会社側が労働者の安全を確保できていない環境を作っていることに該当します。
よって、ハラスメントが横行する職場であればご自身の身を守るためにも辞めた方が良いです。
「もうどうしても耐えられない」という時は以下の記事もご参考になさってください。
6.やりたいことができない
やりたいことができない状態が続くとストレスが積み重なるだけです。
ご自身のキャリアを止めてしまう原因にもなるので、一度上司と相談し、それでもどうしようもない時は退職を検討した方が良いでしょう。
特に退職後の転職を考えると、転職は年齢を重ねるとともに求人数が減って厳しくなるため早めに今の職場に見切りをつけて次に切り替える必要があります。
ご自身の希望が通らない環境に勤務してご自身の貴重な時間を無駄に浪費させるわけにはいきません。
7.給与の未払いが発生する
未払いが発生する時点で会社の資金繰りはギリギリです。(体験済み)
共倒れする前に早々に見切りを付けて次の職場に身を置くべきです。
8.やりがい・成長など抽象的な発言で対応される
具体的な説明を求めてもやりがい・成長・夢、など抽象的な言葉で対応される会社はブラック企業の可能性があるので辞めた方が良いです。
ブラック企業はあなたをとことんまで消耗させるだけであなた自身をケアしてくれることは無いので早めに見切りをつけましょう。
9.尊敬できる上司が居ない
尊敬できる上司がいないということは、その職場でご自身が満足できるモデルケースが無い、ということです。
職場に嫌気が指して辞めるのも時間の問題ですので、辞めるなら早めに切り上げて次を考えだした方が良いです。
10.昇給や異動先の選択肢がない
昇給や異動先が無いということは、今の状態が一生続くということです。
- 今の状態に満足している
- もうすぐ定年だから
といった方であれば問題ありませんが、そうで無い場合は変化を出すには今の職場を離れるしか方法がありません。
仕事を辞めた方がいいサインがあれば辞め時です
仕事の辞めどきがわかる10のサインでもお伝えしたように
- 仕事内容が変わらない・変化がない
- 職場の人間関係が悪い
- 休日明けに仕事を考えると泣きそうになる
- 自身の成長が感じられない・やりがいが無い
- ハラスメント
- やりたいことができない
- 給与の未払いが発生する
- やりがい・成長など抽象的な発言で対応される
- 尊敬できる上司が居ない
- 昇給や異動先の選択肢がない
これらを実感し始めたら今の仕事の辞め時のサインと考えてください。
仮にいま元気でドクターストップがかかっていない状態であっても、今の環境がご自身にとって重荷になっていることに違いありませんので我慢を続けると体を壊すことになります。
退職や転職、もしくはどうしても辞められない場合は休職・配置転換などを視野に入れてください。
仕事が合わないと自覚症状が出てきたときの対処法について詳しくは以下の記事もご参考になさってください。
仕事を辞めたい時は自分のストレスを診断しよう
仕事を辞めたいと感じるぐらいの状況であれば一度ご自身のストレスを確認しましょう。
仕事の辞め時を理解する際の参考になります。
過度なストレスが続くとうつ病や適応障害など、精神的なトラブルの原因となります。そして、万が一発症し悪化してしまうと仕事どころかプライベートにも影響してしまうので会社どころの話ではありません。ご自身の今後の人生に影響する問題となります。
よって、自身のストレスや会社に居続けるべきか?を定期的に理解するのは大切なセルフケアになります。
仕事の辞めどきを診断し、限界かどうか?を理解する
診断によって辞め時となれば念のため心療内科に通って厳密な診断を受けてください。
医師からドクターストップがかかる場合、無理せず直ぐに会社に相談し休むか辞めるかを相談しましょう。
退職した方が良い兆候についてより詳しくは以下の記事もご参考になさってください。
会社をトラブルなく確実に辞める方法
【注意】バックレは止めた方が良い理由
今の職場が嫌だからといってもバックレだけは避けてください。
「バックレは良くないよ」などとモラル的な話をしたいのではなく、バックレによる退職は法的に認められていないので辞めたことに対してご自身に被害が残るリスクがあるため止めた方が良い、という意味合いになります。
民法第627条で定められているように原則として解約の申し入れをしてから最短でも2週間が必要になります。そのため、バックレで辞めると法律違反になるので最悪の場合は会社側から以下の対応をされるリスクが残ります。
- 訴えられる
- 懲戒解雇
- 損害賠償
- 何かしら理由をつけて職場に戻される
- 退職処理されずにご自身の失業手当や次の会社への転職活動に影響が出る
よって、辞める時は法に則って確実に・安全に辞めてください。
法に則って辞める
第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
民法第627条
民法第627条より労働者の退職は権利として認められており、その権利を会社が拒否することは出来ません。
また、最短で退職の2週間前から解約の申入れ(退職の申し入れ)しておけば退職は成立します。
雇用先によっては特殊な雇用契約書を結んでいる・特殊な就業規則になっている、などの可能性もありますが、就業規則よりも法律が優先されますので退職の意思を伝えれば必ず退職が成立します。
法に則って退職届を提出して辞めてしまいましょう。
退職代行に相談して辞める
- 自分で退職を切り出すのが難しい
- でも、どうしても辞めたい
という場合は労働組合が運営する退職代行サービスに相談して辞めてしまいましょう。
確実に退職が成立します。
退職代行はお手持ちのスマホからLINEで申込み相談が可能、希望があれば即日から代行業者が動き出してくれます。
代行業者が動き出した瞬間から職場に行くことも連絡する必要も無くなるので、早ければ相談した即日から会社に行かなくても良い状態になれます。
退職代行の具体的なメリットとしては、
- 確実に退職が成立する
- 法律に則って退職処理するので法的な問題やトラブルがない
- 自分で対応する必要が無いので退職にまつわるストレスが無い
などがあります。
そのため、もしあなたが
- 辞めたいけど言い出しにくい
- 職場の人と顔を合わせずに辞めたい
- トラブル無くすぐにでも辞めたい
等の場合は迷わず労働組合が運営する退職代行サービスを利用することをおすすめします。
限界なら仕事を辞めるのも選択肢
必ずしも退職を推奨するわけではありませんが、辞め時・辞めるサインが出ているときは今の職場に我慢していることには違いありません。
我慢も限界を越えるとうつ病や適応障害に繋がります。
どうしてもの時はご自身の安全のためにも、無理して体を壊してしまう前に今の職場の辞め時を検討してみてください。
仕事を辞めることに対してどうしても気が引けてしまう方は以下の記事もご参考になさってください。