退職時に転職先を言わない方が良い理由について解説しています。
結論、転職先を伝えると万が一のトラブルリスクがあるので言わない方が良いです。
そこで、どんなトラブルがあるのか?言わないで押し通すにはどう伝えればいいか?など詳細を踏まえて以下より解説しています。
退職の際、転職先は絶対言わない方が良い
退職時に転職先を言わないことは法律上の問題は無い
退職時に転職先の会社名を申告しなければならないという法的義務はありません。よって、言わないことが法律違反や不義理になることもありません。
むしろ退職先を伝えると円満退社出来ず、トラブルの原因になる危険があるので伝えない方が無難です。
中には「契約内容の開示を禁じる」という狙いから、転職先の担当者から『現職に社名の開示をしないでほしい』と通達されるケースもあります。
【補足1】退職理由も言わないで良い
法律上で退職時に退職の理由を説明せよ、などとは明記されていないので退職理由も言わなくて問題ありません
しつこい相手には「一身上の都合で」「プライベートなことなので」などで押し通してしまいましょう。
【補足2】転職先を伝えないでも手続き上の問題はない
転職先を伝えずとも退職時の手続き(社会保険など)に不都合が出ることはありません。
転職先を聞かれたら「言いたくない」で対応する
何度もしつこく聞かれた際は「伝えない理由」を用意しておきましょう。
- まだ決めていません
- 転職後に改めて報告する
- ○○系の会社、と具体名を濁す
などで具体名を避けて対応すると良いでしょう。
転職先をしつこく聞かれる際の返し方
空気も読まずにグイグイ聞いてくる面倒な人もいますが基本的には言う必要はありません。
しつこく聞かれてどうしてもの際は
- プライベートな事なので
- 先方から情報開示をしないでほしいと言われているのでお伝えができない、申し訳ない
などで返せば良いでしょう。
住民税で転職先がバレたくない時の対策
基本的には言わなければバレませんが、住民税の天引きを転職先でも継続してもらう場合、現職の会社に転職先の情報を伝える必要があるため、そのタイミングでバレることがあります。
よって、退職時に残りの住民税数か月分をまとめて天引きしてもらう、もしくは自分で収めることでバレないようにできます。
【補足】転職先が決まっていないと嘘をつくときの注意点
本当に決まっていないなら良いですが、決まっているのに決まっていないと嘘をつくと相手もなんとなく察します。特に住民税への対応が甘いと退職時に転職先を嘘ついてもバレてしまいます。
そのため、「決まっているけど言えません」という姿勢をとるのが一番です。
転職活動そのものを言わない方が良い
転職活動が知られてしまうと、
- 引き止め
- 転職活動の妨害
- 転職先が決まる前に退職に追い込まれる
などのリスクが発生しますので転職活動そのものを言わないようにしましょう。
飲みの席で勢いで~、一部の人だけに伝えただけなのに広まって~、などがあるので細心の注意を払ってうかつに口を滑らせないようにしてください。
退職も当日まで言わない方が良い
ヘタに退職を伝えると周りから反感を買うこともありますし、引き止めようとしてくる人とトラブルになることもあります。よって、退職する旨もギリギリまで言わない方が良いです。
誰にも退職を伝えずに辞める手順については以下の記事もご参考になさってください。
転職先を伝えることのリスクとデメリット
転職先を言うと先方に迷惑がかかる可能性がある
転職先を伝えることで万が一にでも逆恨みで転職先に迷惑がかかる可能性もあります、。
特に「今の職場でトラブルがある」もしくは「表立ってはトラブルは無いけど、実は裏でトラブルの火種が」という場合、転職先を伝えてしまうときに起こる可能性があります。
転職先を伝えることでの迷惑例
- 転職先にあなたのネガティブな評判を出される
- 何かモノを郵送して嫌がらせされる
面倒なケースでは転職後に転職したあなたと転職先の人間を会社に呼び出して説教する(愚痴?)、という逆恨み例もあります。
転職や転職活動は誰にも言わないのがベスト
万が一のリスクを踏まえると転職や転職活動は誰にも言わないのがベスト。
勝手に逆恨みされても迷惑なだけですし、周囲への万が一の迷惑も避けることが出来ます。
不要なトラブルを生まないためにも転職や転職活動は誰にも言わないのが一番です。
転職先を言ってしまった場合の対処と流れ
【必要な対応】
- 関係を壊さないためにも、大事な人でまだ伝えてない人がいれば早急に伝える
- 丁寧な引き継ぎ作業を行う
- 備品の返却
- 退職届を提出
- クライアントへの挨拶状を用意する
- いまの職場に対して不満を言わない
- 退職理由は前向きな姿勢を貫く
- これ以上、転職先の話には触れない
トラブルに繋がる可能性もあるため基本的には転職先は言わない方が良いですが、何かのはずみで話してしまった場合、少なくとも自分にとって大切な関係性にある人には早急に伝えてください。
伝えていないことがわかるとその後の人間関係に影響する可能性があります。
そのため、転職先がバレたらバレた上で「いかに綺麗に退職するか」に徹してください。
不義理な退職はしない
不義理・不誠実は価値観によるので判断が難しいですが、バックレ、引継ぎしない、辞めるからと言って職場に悪影響を及ぼす(勤務態度など)、その他勤務先の職場に害する行為が無いよう注意して退職しましょう。
引継ぎは丁寧に、備品の返却忘れがないことはもちろん、職場に残る人たちのことも考えて今の職場に対する不平不満は漏らさないようにしましょう。また、これ以上傷口を広げないためにも、それ以降は転職先の話に触れないようにしてください。
できる限り円満退社を目指すべく、クリーンな対応に徹して残りの期間を過ごしましょう。
転職先を言ってもいいタイミング
基本的には言わない方が良いですが、敢えて転職先を言ってもいいタイミングを挙げるとすれば退職決定後にしてください。
退職決定後であれば退職が取り消されることは無いので退職→転職がスムーズに行えます。
退職決定前段階だと引き止められて転職できなくなるトラブルに発展する可能性もあります。
退職時は転職や転職先については言わない、が基本です
転職が決まったご本人は前向きな気持ちの状態ですが、残された人たちは複雑な思いです。
全員が全員前向きにあなたの転職を応援してくれるという理想的な展開はまずありえません。
大人ですので顔には出しませんが、なんとも言えない気持ちであることには違いありません。
万が一のトラブルを避けるためにも、退職時は転職や転職先については言わないことを前提にふるまってください。
「どうしても辞めさせてくれない」と退職時のトラブルが発生しそうで不安、という方は以下の記事も併せてご参考になさってください。