「退職を伝えたら上司や周囲の態度が変わってしまい戸惑っている」という方に向けて、その時の相手の心理状況やこちらが行うべき対応や振舞い方について解説します。
辞めると言ったら態度が変わった
辞めると言った後に急に態度が変わる方は多く、いざ実際に経験すると戸惑うことが多いです。
退職が決まると態度が豹変し、冷たい態度を取られる
大人としてどうなの?とは思いますが、退職が決まると周囲の態度が豹変する方がいるのは事実です。
僕も経験ありますが、退職伝えた瞬間に相手の目の感じが一気にクールになるんですよね。
急に興味が無くなる感じの目(死んだような目)をされるのはキツイです。汗
辞めると言った途端にスイッチが入る
会社辞めるって言った途端、いや~~な感じで接してくる辺り、さすが転職したことないプロパー社員って感じ()長く続けられる人も凄いと思いますが自分の正義を押し付けないでほしい😇😇
— ぴーなっつ (@p_nuts11024) July 8, 2021
いきなりネガティブな対応をされることもあります。
自分が退職するとわかった時は相手の本性が見れることが多く、相手のスイッチが入ったときはどういった対応を取られても基本的には嫌な思いをしがちです。
上司は退職がわかると態度が変わることがある
退職を申し出たら露骨に態度が変わる上司
— さなだ ひでゆき🚙キャンピングカー製作中 (@sanahidesnow) January 15, 2020
寂しいね😇
- これまで目をかけてやったのに辞めるのかよ?
といった心理と考えられますがが、一気に上司の熱が冷めて露骨に態度に現われることもあります。
こうした動きはいわゆるヤメハラと呼ばれるハラスメント行為の一環で問題視されることも少なくありません。
退職で冷たくなる人の心理や対策
厳密には個々人で異るとはいえ、基本的には以下が入り混じった感情に近いと考えられます。
- 仲間意識
- 独占欲
- 置いてけぼり感
特に帰属意識の強い人は会社から離れる人に対してあからさまにネガティブな対応をとりやすいです。
辞める人に冷たい=うさばらし
辞めるあなたは良いとしても「残る人間」もいるわけです。
残る人間からすると「取り残された感」「裏切られた感」を感じてしまい、感情的になるので憂さ晴らしをしたくなる傾向にあります。ですが、手を出すと法的に問題になることもわかっているので、嫌がらせや無視などギリギリ法に反しない行動を取ることがあります。
加えて、人によっては「これを機に!」とこれまで溜め込んでいたものを吐き出してくるネチネチした性格の人もいるでしょう。
退職者に冷たい人はいると割り切る
退職者に冷たい人はどうしても一定数発生するので「そういうものだ」と割り切った方が良いです。
下手に相手にしても面倒なだけであり、辞めたらその後は会うことも無くなりますので気にしてもしょうがないです。
第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
民法第627条
退職の自由は民法第627条で定められた労働者の権利、あなたが後ろめたさを感じることは一切ありません。
法による定めがあり正規の対応をとっているにもかかわらずあなたの退職に対して嫌がらせしてくる人は、どうせ巡り巡って罰当たるので気にしない方が良いです。
基本的には辞める前に態度が代わると覚悟しておこう
退職とは基本的には社内環境の「変化」に該当します。
人間は変化を好まないタイプの方が多いため、良くも悪くも辞める前には態度に何かしらの変化が出てくることの方が多いです。よって、「そういうものだ」と割り切ってしまった方が気も楽です。
もちろん態度が表に出ない人もいますが、態度に現れる人の方が多いものと考えておくと良いでしょう。
【補足】退職がわかると優しくされることもある
「辞めると言ったら優しくなった」と感じることもあります。中には
- 寂しいけど頑張って!
- 応援するよ!
という気持ちであなたの退職に対して前向きに考えてくれる方もおり、それまでの関係性が良好であれば応援してもらえることがあるのもまた事実です。
僕が退職したときは社長とは喧嘩別れでしたが、他の方々には応援してもらえました。
辞めることがわかり、急に優しくなる人には注意も必要
一方、辞めさせないように態度を急変してくるタイプもいます。
ですが、「本当に今の職場が嫌・辞めたい」と考えているようでしたら騙されることなく淡々と辞めましょう。
この手のタイプは「辞めないだろう」とタカを括っていたのに、いざ本当に辞めることがわかると困ってしまうことで、急にゴマすり・機嫌取りをしつ始めてあなたを辞めさせないように動いてきます。
この手の対応をされたからと言って退職を保留してはいけません。保留した途端に以前の態度に戻してきますからね。
辞められるとその人の社内評価に響くので~、というタイプです。残っても良いことないので華麗にスルーしてください。
【注意】辞める前の態度は普段通りに徹すること
トラブルを避けるなら周囲の反応だけでなく「ご自身の振舞い」にも注意してください。
辞める前はいつも通りの態度だったのに、退職を伝えることで発言や態度が変化すると不要なトラブルを増やすだけ。
具体的には、
- 周囲への辛辣な発言が増える
- 愚痴や不平不満が増える
- 周囲との関係がギスギスしはじめる
- 遅刻や早退が増える
- 仕事に身が入らなくなる
などの振舞いをしないように注意しましょう。
不必要に敵を作らない方が良いですよ。
仕事を辞めると言った後に相手の態度が変わりトラブルが起きそうなときの対処法
1.嫌がらせを受ける場合
- 言葉で直接嫌なことを言われる
- 手を出される
- 有給を拒否される
などの可能性はあります。
嫌味を言われるのは無視すれば良いですが手を出された場合は話は別、傷害事件(犯罪)となります。
- 別の上司に相談する
- 労働基準監督署を経由して会社の対応に注意してもらう
といった対応を行うことはもちろん
- 弁護士を通じて訴える
- ご自身はもう会社に行かない
といった身の安全と法的な対処を検討してください。
なお、有給が取得できる条件が整っている時は有給消化を利用して辞めてしまいましょう。
取得は労働者の権利ですので、万が一有給を拒否されたら法的には根拠の無い行為となります。泣き寝入りする必要はありませんので堂々と有給を消化しましょう。
辞めるって言った後に嫌がらせを受けた際の対応について詳しくは以下の記事をご参考になさってください。
2.辞めさせてくれない場合
退職は民法第627条で定められた労働者の権利であり、会社にはその権利を拒否する力はありません。
会社に何と言われようが退職の意思を伝えて2週間経過したら堂々と退職して会社に行かないようにしてください、泣き寝入りすることはありません。
なお、どうしても身の危険を感じるようでしたら後述する「労働組合が運営する退職代行サービス」を利用することで確実に、且つ安全に辞めることが出来ます。
辞めさせてくれない際の対応について詳しくは以下の記事をご参考になさってください。
3.揉めて辞めることになりそうな場合
どうしても収集がつかなくなることもありますが、その際は円満退社は諦めてください。
ただし、退職に際して必要な書類手続きがあるのも事実。
よって、必要なことだけを淡々と処理して事務的・機械的に辞めることだけに徹した日々を過ごしてください。
揉めて辞める際の対応について詳しくは以下の記事をご参考になさってください。
【補足】労働組合が運営する退職代行サービスに相談する
- 退職を伝えると問題が起きる
- ハラスメントやそれ以上のリスクが考えられる
という状況にある方は労働組合が運営する退職代行サービスに相談して辞めてしまいましょう。
確実に退職が成立します。
退職代行はお手持ちのスマホから電話やLINE(メールでも可)で申込み相談が可能、希望があれば即日から代行業者が動き出してくれます。
代行業者が動き出した瞬間から職場に行くことも連絡する必要も無くなるので、早ければ相談した即日から会社に行かなくても良い状態になれます。
具体的な利用メリットとして、
- 確実に退職が成立する
- 法に則って退職処理をするため法的なトラブルが起きない
- 代理人が退職処理をしてくれるので退職ストレスを感じることなく辞めることが出来る
などがありますので、あなたが代行サービスに支払う代金以上の利用メリットがあります。
そのため、もしあなたが
- どうしても辞めたい
- でも、自分の力で辞めるのは難しい
という状況であれば労働組合が運営する退職代行サービスの活用をおすすめします。
退職を伝えた後に冷たいと感じることは覚悟しておこう
必ずしも全員とは言いませんが、辞めると伝えた後に嫌な態度を取ってくる人が一定数いるのも事実。
そのため、何かやっかみを受けた時は余程のことが無い限りは「割り切って無視する」に徹して退職まで乗り切ってください。
- どうしても辞めさせてくれない
- 暴力を振るわれる
などの余程の事態が起こりうる可能性がある場合、もしくは起きてしまった時は泣き寝入りすることなく法的に対処するか退職代行を利用して確実に辞めるなどの手段を検討してください。