2020年10月から大型アップデートされたGoogleアナリティクス、通称「Googleアナリティクス4 プロパティ」の設定方法を解説します。
- 新規で設定する方法
- 旧来のGoogleアナリティクスからアップグレードする方法
- タグマネージャーの有無による設定の違い
それぞれのパターンで解説していますので、ご自身に該当する設定手順をご参照ください。
いずれも設定自体はすごく簡単なので、以下を参考に試してみてくださいね。
新規でGoogleアナリティクス4プロパティ(GA4)を設定する手順
まずは新規でGoogleアナリティクス4 プロパティを設定する手順を解説します。
Googleアカウントにログインした状態でGoogleアナリティクスにアクセスし「測定を開始」をクリック。
「アカウント名(画像で「テスト」と書かれている箇所)」にご自身のアカウント名を記載して「次へ」をクリック。
なお、アカウント名はご自身で覚えやすい名称であれば何でも構いません。
よくわからなければサイト名を書いておきましょう。
ここから「GA4と旧来のアナリティクスタグそれぞれを設置する場合」と「GA4のタグだけ設置する場合」の2パターンに分岐します。
なお、現時点(2020年12月時点)でのおすすめは「GA4と旧来のアナリティクスタグそれぞれを設置」となりますが、念のためそれぞれ解説します。
【補足】
「GA4と旧来のアナリティクスタグそれぞれを設置する場合」を推奨した理由ですが、GA4はリリースしてしばらくしますがいまだ不明瞭な部分が多く(2021年12月現在)、取り扱いや考え方が難しいからです。
今後はGA4が主流になると考えていますが「今の時点でGA4だけ設定してもやりようが無い」という面も多いと考えています。そのため、当面はそれぞれを設定しつつ、メインは旧来のアナリティクスでコントロールするのが現実的だという判断から「GA4と旧来のアナリティクスタグそれぞれを設置する場合」を推奨しています。
また、GA4はウェブサイト以外のデータも加味したアクセス解析となるため、ウェブサイトの運営だけなら旧来のアナリティクスで十分こと足ります。
GA4と旧来のアナリティクスタグそれぞれを設置する場合
「プロパティ名」にご自身で覚えやすい名称を記載。よくわからなければ「自分のサイト」「(サイト名)」「(サイト名)のアカウント」等と記載していただければOK。
「レポートのタイムゾーン」を『日本』に設定し、「通貨」を『日本円』に設定したら「詳細オプションを表示」をクリック。
画面右上のバーをクリック。(画像右にある赤い下矢印)
「Googleアナリティクス4とユニバーサルアナリティクスのプロパティを両方作成する」のボタンにチェックが入っていることを確認します。(画像左にある右矢印)
「ウェブサイトのURL」の箇所でご自身のサイトに合わて「https://」か「http://」を選んでいただき、ドメイン名を記入します。
[記入例]
- (×)○○○.com
- (〇)○○○.com/
すべて記入出来たら「次へ」をクリック。
業種 | プルダウンメニューから自分のサイトに該当する業種を選択 |
ビジネスの規模 | 個人なら小規模、法人なら人数に合わせて選択 |
Googleアナリティクスのビジネスにおける利用目的をお聞かせください | 該当するものにチェックを入れる |
全て設定し終わったら「作成」をクリック。
【設定イメージ】
Googleアナリティクスの利用規約が表示されます。
住まいの地域を該当地域を選び(日本国内の方であれば「日本」)、GDPRと測定管理者間のデータ保護条項にそれぞれチェックを入れたら「同意する」をクリック。
プロパティが作成されました。
この画面右上にある「設定ID(G-○○○○、の箇所)」は後ほど使うのでメモしておきましょう。
自分のGmail宛てにGoogleからお知らせを届けますか?という旨の表示が出てきます。
必要なものがあればチェックを入れて「保存」をクリック。
1つもチェックを入れなくても問題ありませんが、念のため僕はすべてにチェックを入れておきました。
すべてにチェックを入れたとしても頻繁に連絡が届くわけでもないので邪魔にはならないと思います
矢印のボタンを押してプロパティの画面に遷移します。
プロパティをクリックしてください。
2つのプロパティが作成されたのが確認できます。
- UA-○○、から始まるプロパティが旧来のアナリティクス
- GA4-○○、から始まるプロパティがGA4版のアナリティクス
となります。
ここではUA-○○、から始まるプロパティを選択してください。
「トラッキング情報」の項目にある「トラッキングコード」をクリック。
画面赤枠にあるUA-○○というトラッキングIDをコピーします。
ご自身のワードプレスのダッシュボードにログインしてください。
なお、本記事ではCocoonというテーマを使った設定作業を解説しますが、他のテーマでも概ねやりかたは同じです。
ダッシュボードより Cocoon設定>アクセス解析・認証 をクリック。
「Google Analytics トラッキング」の箇所に先程コピペしたUA- ○○トラッキングコードを張り付けてください。
張り付けたら下にスクロールしていただき、
「変更をまとめて保存」をクリック。
旧アナリティクスの設定はこれで終了です。
続けて旧アナリティクスの情報とGA4の情報を接続させます。
アナリティクスの管理画面から 管理(左下のマーク)>トラッキング情報>トラッキングコード をクリック。
続けて「接続済みのサイトタグ」をクリックします。(右端にある矢印マークをクリックしてください。)
「接続するタグのIDを入力します。」の箇所に冒頭でメモに残しておいてもらった「設定ID」を記入します。
「ニックネーム」は省略しても構いません。(僕は「自分のサイトのGA4タグ」と自分にとってわかりやすい名称をつけました。)
それぞれ記入したら最後に「接続」をクリック。
接続済みのタグに接続したタグ情報が追加されました。
以上で旧アナリティクスとGA4の接続は完了となります。
GA4のタグだけ設置する場合
「プロパティ名(画像で「テストアカウント」と書かれている箇所)」にご自身で覚えやすい名称を記載します。
よくわからなければ「自分のサイト」「(サイト名)」「(サイト名)のアカウント」等と記載していただければOK。
「レポートのタイムゾーン」を『日本』に設定し、「通貨」を『日本円』に設定したら「次へ」をクリック。
業種 | プルダウンメニューから自分のサイトに該当する業種を選択 |
ビジネスの規模 | 個人なら小規模、法人なら人数に合わせて選択 |
Googleアナリティクスのビジネスにおける利用目的をお聞かせください | 該当するものにチェックを入れる |
全て設定し終わったら「作成」をクリック。
【設定イメージ】
Googleアナリティクスの利用規約が表示されます。
住まいの地域を該当地域に選び(日本国内の方であれば「日本」)、GDPRと測定管理者間のデータ保護条項にそれぞれチェックを入れたら「同意する」をクリック。
「自分のメール配信」画面が表示されます。
自分のメール(Gmail)に配信させたい内容があればチェックを入れて「保存」をクリック。
僕はすべてにチェックを入れましたが、特に必要無いと感じたら無理にチェックを入れる必要はありません。
データストリーム画面が表示されるので「ウェブ」をクリック。
ウェブサイトのURLの項目には「https://」か「http://」を選択し、自分のサイトドメインを記入。
[記入例]
- (×)https://○○○.com
- (〇)https://○○○.com/
ストリーム名は自分がわかりやすいもので構いません。
よくわからなければ画像で書いているように「自分のサイト」などと記載してください。
それぞれの設定が終わったら「ストリームを作成」をクリック。
[補足]
「他3個」と書かれた箇所をクリックすると、測定対象項目の詳細が表示されます。
ウェブストリームが作成されました。
「グローバルサイトタグ(gtag.js)」をクリック。
赤枠のタグをコピーしてください、このタグをワードプレスに設定します。
なお、画面赤矢印箇所をクリックすると1クリックでコピーできるので便利です。
本記事では「Cocoon」というテーマに設定する流れで記述しますが、基本的な流れは他のテーマでも同じです。
ダッシュボードより Cocoon設定>アクセス解析・認証 をクリック。
クリック後の画面で少し下にスクロールさせます。
「ヘッド用コード」の箇所にタグを設置するエリアがあるので、さきほどコピーしたタグをこちらにペーストします。
こんな感じ。
最後に画面下の「変更をまとめて保存」をクリック。
以上で設定は完了です。
画面上部の「×」をクリックで終了しましょう。
【補足】
なお、GA4のプロパティだけを設定したときはプロパティの名称に「GA4-」という表記は入りません。
バクではなくそういう仕様なので安心してください。
【補足】あとから旧来のアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)のプロパティを追加したくなった場合
GA4のプロパティだけを生成しているが((プロパティ名にGA4-という表記が無く、数字だけの場合))、後になって「やっぱりユニバーサルアナリティクスのプロパティも欲しい!」という方向けの手順です。
アナリティクスの管理画面より 設定>プロパティを作成 をクリック
プロパティ名 | ご自身でわかりやすい名称であれば何でもOKです。よくわからなければ画像の通り「旧アナリティクスのプロパティを追加」と記載してください。 |
レポートのタイムゾーン | 「日本」を選択 |
通貨 | 「日本円」を選択 |
をそれぞれ設定したら「詳細オプションを表示」をクリック。
「ユニバーサルアナリティクスのプロパティの作成」の右にあるバーにチェックを入れます。
「ウェブサイトのURL」の箇所でご自身のサイトに合わて「https://」か「http://」を選んでいただき、ドメイン名を記入します。
[記入例]
- (×)○○○.com
- (〇)○○○.com/
記入が出来たら「ユニバーサルアナリティクスのプロパティのみを作成する」にチェックを入れ、「次へ」をクリック。
「ビジネス情報」を各種記載します。
業種 | プルダウンメニューから自分のサイトに該当する業種を選択 |
ビジネスの規模 | 個人なら小規模、法人なら人数に合わせて選択 |
Googleアナリティクスのビジネスにおける利用目的をお聞かせください | 該当するものにチェックを入れる |
全て記載し終わったら「作成」をクリック。
【記入例】
旧来のアナリティクスプロパティであるユニバーサルアナリティクスプロパティ(UA-○○ から始まるプロパティ)が生成されます。
追加設定した場合はGA4プロパティには「GA4-」という名称はつきませんがバグではありません。そういう仕様なので気にせずでOKです。
続けて「接続済みのサイトタグ」をクリックしていただき、
接続済みのサイトタグには「設定ID(G-○○ から始まるコード)を記入。
ニックネームは省略しても構いません。
よくわからなければ解説画像の「GA4との接続」をそのままコピペして使ってください。
それぞれ記述したら「接続」をクリック、
接続されたことが確認できます。
最後に旧来のアナリティクスプロパティで生成された「トラッキング ID」をワードプレスに設置してください。
本記事ではCocoonというテーマに設定する方法を解説しますが他のテーマでも概ね同じ流れです。
ご自身のワードプレスのダッシュボードにログインしていただき Cocoon設定>アクセス解析・認証 をクリック。
「Google Analytics トラッキング」の箇所に先程コピペしたUA- ○○のトラッキングコードを張り付けてください。
張り付けたら下にスクロールしていただき、
「変更をまとめて保存」をクリック。
追加されたらユニバーサルアナリティクス(旧アナリティクス)の設定はこれで終了です。
【推奨】ユーザー設定をカスタマイズしよう
UA-○○、GA4-○○、どちらの状態でも構いませんので「管理」画面から「ユーザー」をクリック。
通常のプロパティ画面に戻ります。
以下の設定にしておきましょう。
言語 | 日本語 |
デフォルトの期間 | 30日間 |
設定したら少し下にスクロールしていただき、
「設定を保存」をクリック。
設定変更は以上で完了です。
確認作業
正しく稼働しているか?を確認します。
確認はそれぞれのプロパティ状態ごとに確認しましょう。(GA4のみ設置した方はそれだけ確認していただければOKです。)
【旧アナリティクス(UA-○○、のプロパティ)の場合】
メニューから「ホーム」をクリック。
設定したてなので基本的には数字は0です。
ただし、ご自身でアナリティクスの設定をサイトに直接行っているため、ご自身のアクセスはカウントされます。
画面赤枠の箇所はリアルタイム計測の項目ですが、こちらで「1(現在アクセスしているあなたの分の数字)」と表示されていれば正しく設定されている、ということになります。
なお、メニューの「リアルタイム」をクリックしてもリアルタイムの計測が行われているので、こちらで確認していただいても構いません。
【GA4(GA4-○○、もしくはGA-の表記無し、のプロパティ)の場合】
メニューから「ホーム」をクリック。
設定したてなので基本的には数字は0です。
ただし、ご自身でアナリティクスの設定をサイトに直接行っているため、ご自身のアクセスはカウントされます。
画面赤枠の箇所はリアルタイム計測の項目ですが、こちらで「1(現在アクセスしているあなたの分の数字)」と表示されていれば正しく設定されている、ということになります。
なお、メニューの「リアルタイム」をクリックしてもリアルタイムの計測が行われているので、こちらで確認していただいても構いません。
それぞれで計測が確認できていれば無事に設定完了です。
続けて以下は旧来のGoogleアナリティクスを利用している方がGoogleアナリティクス4 プロパティにアップグレードする手順として解説しています。
旧来のGoogleアナリティクスからGA4へアップグレートさせる手順
あらかじめタグマネージャーを設置している・していない、で手順が異なりますのでそれぞれ解説します。
タグマネージャーの有無関係なしに共通手順として
こういうサインが出ていることを確認します。
管理(①の箇所)>GA4へのアップグレード(②の箇所) をクリック。
「新しいGoogleアナリティクス4プロパティを作成する必要がある」の項目にある「ようこそ」をクリック。
続けて表示される画面で「プロパティを作成」をクリック。
「設定アシスタント」という画面が表示されます。
タグの設定エリアにある「矢印(画面下矢印箇所)」をクリック。
【補足】
なお、このタイミングで元の画面(プロパティ)から「GA4へのアップグレード」をクリックすると緑色で「接続済み」(画面赤矢印の箇所)と表示されていますが、こちらが確認できていれば無事に接続設定ができていることになります。
データストリーム画面になります。
接続したご自身のサイト情報があるのでクリック。
タグマネージャーを設置していない場合
「グローバルサイトタグ」をクリック。
表示されるタグをコピーします。
なお、画面赤矢印箇所にあるボタンを押せば1クリックでタグがコピーできるので便利です。
ご自身のワードプレスのダッシュボードにログインしてください。
なお、本記事ではCocoonというテーマを使った設定作業を解説しますが、他のテーマでも概ねやりかたは同じです。
ダッシュボードより Cocoon設定>アクセス解析・認証 をクリック。
少し下までスクロールしてください。
「ヘッド用コード」という箇所に先程コピーしたグローバルタグをペーストしていただき「変更をまとめて保存」をクリック。
設定は以上で完了です。
「ホーム」をクリックしてデフォルトの表示画面が変更されたことを確認しましょう。
設定直後は数字がカウントされていないので各種が「0」として表示されます。
タグマネージャーを設置していない場合の設定は以上で終了です。
タグマネージャーを設置している場合
設定IDをコピーします。
設定ID横にあるボタンを押すとワンクリックでコピーできるので便利です。
「Google タグ マネージャー – Google Marketing Platform」にアクセスし、Googleアカウントにログインしている状態で「タグマネージャーにログイン」をクリック。
設定したいご自身のコンテナをクリック。
メニューにある「タグ」をクリック。
「新規」をクリック。
「タグの設定」エリアがあるので画像の赤矢印らへんにカーソルを移動させてください。
カーソルを移動させると「ペンマーク」が出てくるのでクリック。
「GoogleアナリティクスGA4設定」をクリック。
「設定ID」の欄に、先程コピーしておいた「設定ID(G- ○○ から始まるコード)」をペースとします。
ペースト出来たら「トリガー」エリアの画像の赤矢印らへんにカーソルを移動させてください。
カーソルを移動させると「ペンマーク」が出てくるのでクリック。
「All Pages」をクリック。
左上の名称は自分の覚えやすいもので構いません。
ここでは「GA4」としましたが、よくわからなければ真似して頂いてもOKです。
「All Pages」のトリガーが追加されたことを確認したら「保存」をクリック。
「GA4」のタグが設置されたことを確認したら(画面赤枠)、「公開」をクリック。
バージョン名を記入する画面が表示されます。
ご自身でわかりやすい名称であれば何でも大丈夫です。
よくわからなければ画像の真似をしていただいてもOKです。
バージョン名 | GA4の設定 |
バージョンの説明 | GA4の設定 |
公開完了するとこのような画面に切り替わります。
アナリティクスに戻っていただき、ウェブストリームの詳細の「×」をクリック。
「ホーム画面」をクリックして表示を確認します。
設定後すぐは反映されにくいので、その際は数時間待ってみましょう。
リアルタイムである程度アクセスが集まっているサイトなら割とすぐに反映されます。
アクセスが集まっているサイトをお持ちの方は「リアルタイム」をクリックして、アクセスの有無を確認すればうまく設定・稼働しているかどうか?がわかります。
アナリティクスの管理画面で画面左下の「管理」をクリック。
クリック後の画面でプロパティを旧来のアナリティクス(UA- ○○ で始まるプロパティ)にしてただき「GA4へのアップグレード」をクリック。
緑色(画像の赤矢印箇所)で「接続済み」と表示されており、且つ「リンク済みのプロパティ」が表示されていれば、無事接続されています。
設定作業は以上で完了です。
【補足】アナリティクスを前のバージョンに戻したい場合
現時点(2020年12月時点)ではサイト運営管理上、旧来のアナリティクスで運営したい人がまだ多い状況かと思いますので、デフォルトの管理画面をGA4から旧来のアナリティクスに戻す方法も記載しておきます。
と言ってもプロパティ変更だけですので簡単です。
管理>プロパティ をクリック。
「UA-○○○○」となっているもの(画面赤矢印)が以前のバージョンなので選んでください。
旧来の画面の戻りました。
特にサイドメニューの変化が顕著。旧来のメニュー項目になっているのがわかるかと思います。
「ホーム」をクリックすると画面が変わったことが明確にわかるかと思います。
なお、再度Google アナリティクス 4 に戻したいときは同様の箇所で「UA-○○○○」の記載がない方を選択すればOKです。プロパティの管理一つで新・旧どちらのバージョンにも調整できます。
旧来のアナリティクスからGA4にアップグレードした場合、GA4のプロパティには「GA4-」という表記はつきませんがバグではありません。そういう仕様なだけです。
「確認作業」を参考にGA4になっても稼働しているのか?の確認作業は必ず行ってください。
Googleアナリティクス4プロパティ(GA4)の特徴
参照:Introducing the new Google Analytics
公式にはこちらに書かれているので見ていただきたいのですが(英文ですがクロームの翻訳機能で十分見れますよ)、要するに大枠としては以下だと思ってください。
仕組みや名称の違い(大枠として取りあえず知っておくべき項目)
【これまで(びふぉー)】
- スマホ・PC・タブレットなどデバイスごと、Webブラウザとアプリとでデータが分断
- ブラウザから付与されるCookie情報だけでユーザーの行動を把握する仕組み
- プロパティIDという名称
- PV数という表示
【これから(あふたー)】
- クロスデバイス・クロスプラットフォームを実現、デバイスやプラットフォーム(ウェブ・アプリ)に関わらず、どのように行動したのか?がわかる
- ブラウザやデバイスを超えてユーザーを判別・把握する仕組み
- プロパティIDという名称が無くなり「計測ID」という名称になる
- PV数が無くなり「表示回数」という名称になる
機械学習の導入
過去データから将来の予測がGoogleアナリティクス上で行えるようになります。具体的には以下です。
- 購入の可能性(アプリまたはサイトを訪問したユーザーが、今後7日以内に商品購入に至る可能性を予測する指標)
- 離脱の可能性(最近アクティビティのあったユーザーが、アプリまたはサイトを今後7日以内に利用しなくなる可能性を予測する指標)
要するに
ユーザーに対するデータの扱いが大幅に改善されたのですごく便利になった!
でも、新しいやり方を覚えるマーケティング担当は一時的に(慣れるまで)めんどい。泣
どう考えても良い事なんですよ。
間違いなく大きな改善・向上の一手ですので。
現場担当からすれば「新しい事を覚えるのめんどさ!」ってだけのことですので(´;ω;`)
Google先生、良い改善案なのでお仕事的にはなんら文句は言いませんが「めんどくさ!」っていう現場担当の愚痴ぐらいは言わせてください。苦笑
設定変更への注意点として
数字を見ていただくとわかるように既存のプロパティ(旧来のGoogleアナリティクス)で蓄積されたデータをGoogleアナリティクス4プロパティに移管することができません。
あとでGoogleアナリティクス4プロパティが主流になった際、それまでのデータが溜まっていないともったいないです。そうならないよう、仮に現状は既存のプロパティをメインに使っていくにせよGoogleアナリティクス4プロパティ側にも漏れなくデータが蓄積できる状態にはしておきましょう。
まだリリース間もないのでGoogleさん側もバタバタしてると思います。
僕らも焦り過ぎることなくのんびりと対応してきましょう。
まとめ
めんどくさ!っていう感情論は横に置いとくとして、ユーザーに寄り添ったよりよりデータ管理やサイト運営・改善ができるようになったことには違いない、そんな大型バージョンアップと思っておけば間違いありません。
最初の設定は手間ではありますが、Googleアナリティクス4プロパティが今後のスタンダードになることには違いないので設定自体は今すぐにでもしておきましょうね。
僕も初めての設定でしたが、何でもそうですけど初めてって疲れますね。
ガンプラでも作ってリラックスさせていただきます。笑
アナリティクスの設定が終わったらサーチコンソールとも連携させておきましょう。(秒で終わる楽な作業ですのでやっときましょう!)