「親に退職を言いにくい」と感じた時に知って欲しい、退職を伝える際の注意点やタイミングについて解説しています。
退職を親に言えない時は事後報告で問題無し
退職を親に言えない時は黙って辞めてしまいましょう。事前に退職を伝えるメンタルが用意出来ない場合は事後報告で親に伝えるしか方法が無いですからね。
なお、内緒で辞めたとしてもどこかのタイミングで「辞めたよ」と一言入れることだけは忘れないでください。
一時的に黙っているのは仕方がないけど、ずっと黙っているのは良くは無いので。
仕事を辞めることを親に言えないのは自然なこと
特に実家暮らしの場合、親に面と向かって「仕事を辞めたい・辞める」と伝えるのはかなり難易度が高い行為です。
- これまで育ててくれた恩
- せっかく就職したのに辞めることへの罪悪感
など、特に初めての退職であれば親に退職を伝えること自体がはじめての経験になるので尚更に伝えにくく感じるでしょう。
我慢し続けることだけは辞めよう
なお、勤務先を辞めたいのに無理に我慢し続けて精神的にボロボロになってしまうとあとで取り返しがつきません。
うつ病や適応障害などになり、その後の人生にも影響が出てしまう方は年々増えていますが、会社はあなたのその後の人生は保障してくれません。そのため、辞めたい職場であれば我慢せず辞めて次に切り替えることを第一に考えてください。
当面は親に言えなくても良いので、落ち着いたころに「実は、、、」と伝えれば問題はありません。
うつや適応障害で辞めることになると大変です。事前に最悪のケースを理解しておきたい方は以下の記事もご参考になさってください。
親への退職の切り出し方は準備を元に事後報告で済ませよう
親に退職を切り出す際は事前の準備(事前に退職に対してどの様に説明するのか?)が大切になります。
仕事を辞めると親が怒ることがあるので勇気がいる
会社を辞める際、一般的には怒る親が多い傾向にあります。そのため、仕事を辞めたいと思っても親から怒られるのが嫌なため伝えるのに勇気が必要になります。
ですが、親が怒る本当の理由は「感情的な怒り」ではなく「心配している」だけです。
そのため、退職を切り出す際は事前に親の心配を和らげる理由を準備してから切り出してください。それだけで伝える際の親の怒りや興奮を和らげることができます。
なお、親の心配事は基本的には以下の通り。
- 次の仕事が見つかるまでの生活はどうするのか?
- 新しい仕事は見つけられるのか?
- 転職先は将来性があるのか?
- なんとなく辞める子ではないのか?
これらの親の心配に対して返答ができるなら親も一定の納得ができますし、あなたが怒られる割合を減らすことも出来ます。
辞めた後まで伝える
大事なことは辞めた後にどうするのか?を伝えられるかどうか?です。
- 簡単に辞めたわけでは無い(辞めた理由が明確にある)
- 次の仕事探しは始まっているし、その間に必要な貯蓄も用意している
など、自分なりの正当な理由を用意してから退職した旨を切り出すだけで親が受ける印象は大きく変わります。
親に内緒で退職することが適切な選択肢になる理由
事前に辞めることを伝えると親も感情的になりやすく、退職までの余計な手間・疲労が増えるためです。
辞めたいと思うほどの職場環境にいるだけでなく、家に帰ったら親にも嫌な顔をされる状況になると気持ちの逃げ場がありません。
ひどい時はうつ病や適応障害などのメンタルトラブルになる恐れすらあります。
そのため、辞めてから事後報告にした方が抱える精神的な負担量を減らすことが出来るので事後報告の方が良いケースが多いです。
そのため、
- どうしても辞めたい
- でも親には言えない
など、本当に追い込まれてしまっている場合は親に言わずに退職する(事後報告)という選択肢も用意してください。
うつ病や適応障害になる社会人も増加しています。該当しそうな環境にいると思われた方は以下の記事も併せてご参考になさってください。
退職を事後報告にする方は多い
理想的には事前に「退職します」と伝えるのが良いでしょうが、実際は気持ち的にシンドイので親に言わないで退職するケースが多いです。(後述する「【事実】親に黙って仕事を辞めた人は多い」参照)
そのため、実際問題として親に言わない・事後報告という選択肢は現実的な選択肢といえます。
【参考】退職代行の利用は親にバレない
- どうしても今の会社に居たくない
- 気持ちが持たない・我慢できない
- すぐにでも辞めたい
などと追い詰められた状態になり退職代行を利用して辞める方も増えています。
退職代行は仮に実家暮らしであっても親に直接連絡すること・バラすことは無いので退職代行を使っての退職は親にバレることはありません。
バレるか心配だから退職代行の利用を躊躇している、という方は安心していただいて大丈夫です。
確実に辞めるなら労働組合が運営する退職代行サービスに相談する
退職代行の中でも労働組合が運営する退職代行サービスを利用すれば確実に辞めることができます。
また、且つ相談したその日から会社に行かなくても良い状況を作ることが出来るので、実質即日退職と同じ状態を用意することが出来ます。
そのため、
- どうしても今の会社に居たくない
- 気持ちが持たない・我慢できない
- すぐにでも辞めたい
という方は退職代行の利用も選択肢に用意しておきましょう。
【事実】親に黙って仕事を辞めた人は多い
親に心配をかけさせたくないので、仕事を辞めることをだまって転職を考えています。
親にだまって、仕事を辞めて、仕事をしているふりをして再就職されたか… – Yahoo!知恵袋
仕事が見つかるまで、仕事を続けているふりをしようと思っていますが、ストレスがたまりそうですね。
でも、私みたいな方っているのでしょうか?
親に仕事を辞めたことが言えません・・・
親に仕事を辞めたことが言えません・・・ – 仕事をやめるのが一度や二度じゃな… – Yahoo!知恵袋
仕事をやめるのが一度や二度じゃないからです
実際問題として親に黙って退職する人は多いです。
黙って辞めた後に怒られるか?労われるか?は親の価値観によるので一概に言えませんが、親は立場上あなたの退職を心配しますので怒るも労うもその一環の行為に過ぎません。
なお、退職に対して一定の反応を出しつつも嫌な職場に我慢して心が砕けるまで頑張って欲しいとも思ってはいません。
むしろ精神的に問題を抱えてしまうことの方が親としては心配になってしまいます。
そのため、繰り返しになりますが本当に辛い時は親に言わずに退職するという選択肢も用意してご自身の身を守ってください。
親に内緒で仕事を辞めたとしても事務手続きの関係でほぼ100%バレる
親に黙って仕事を辞めたとしてもどこかのタイミングでバレます、もしくは察してきます。
親ってその辺の感度高いので。汗
また、親が察する以外にも退職後はお住まいに
- 退職金のはがき
- 国民健康保険証
- 税金の通知書(保険料・年金など)
などが送られています。
退職当初は隠し通せても後日これらの書類が送られてくることで実家暮らしの場合はバレますし、これらの書類が届いてからバレると一層ガミガミ言われます。
これが凄いストレスになるんだ。汗
実家暮らしの場合、退職を親に言うタイミングはいつが最適か?
実家暮らしの場合、逃げ道がないのでどこかのタイミングで言わざるを得なくなります。
「親に内緒で仕事を辞めたとしても事務手続きの関係でほぼ100%バレる」でもお伝えしたように郵送物や書類の問題でほぼ確実にバレます。
そのため、少しでもキツく言われたくない方は事後報告でも良いので書類が届く前、目安として退職後1、2週間以内に親に退職した旨を伝えることを目安にすると良いでしょう。
仕事を辞める時に親に言う際は早めに伝えよう
基本的には親に退職を伝えるタイミングは早ければ早いほど良いです。
特に初めての就職をした新卒の方であればこれまで親に相談を重ねてきた背景もあるでしょうから尚更です。
また、早く伝えれば伝えるほど次の動きに余裕が生まれます。「転職を考えている」と早めに伝えれば、親に現状を整理して相談に乗ってもらえたり、新たな気づきを与えてもらえたりする可能性もあります。
【例外】親の会社を辞める場合は話が別
勤務先が親の会社である場合は尚更に早めに伝えてください。仮に黙っていても100%伝わりますから隠すよりも早々に退職を伝えた方が良いです。
下手に隠して引き延ばそうとするほど家庭内でも不和が生じてしまいます。
【補足】仕事を辞めることは家族に言うべき
親とは別に奥さんや同居するパートナーさんといったご家族には仕事を辞めることを伝えた方が良いです。
退職を内緒しない方が良い理由
一緒に生活している以上、ご自身の退職はご家族にも影響します。あらかじめ伝えておけば事前に覚悟も決まりますし、退職期間を見据えた一時的な対策も用意出来ます。
隠して事後報告になると対応できないこともあるため、あらかじめ早めに事前の報告を心がけてください。
ご家族に退職を伝えることについて詳しくは以下の記事もご参考になさってください。
転職を親に言う際の注意点
転職を親に報告するタイミングは事後報告でOK
親に転職を伝えるタイミングは、早ければ早いほど良いですが事後報告でも構いません。
退職と転職では事情が異なります。
退職の場合、「次の仕事が無い(無職)」「生活は大丈夫?」などの心配が優先するためピリピリしやすくなります。一方、転職の場合は「次の仕事ある(無職ではない)」「生活ができる」ことはほぼ確実ですから、退職ほどに大きな心配をされることはありません。
もちろん転職前に伝えて相談しても良いですが、事後報告であっても大きな問題にはなりにくいです。
親に内緒で転職しても問題はない
一度社会人になってしまえば「大人」です。
大人としてのご自身の人生設計を元に退職・転職が必要と考えたなら行えば良いだけの話ですので、「そもそも転職を親に相談しない」という考え方もであっても自然なことです。
もちろんですが、退職や転職した旨をその都度親に転職の旨を伝えなくてはいけない、という義務や法律も存在しません。
少しでも心配をかけまいと思って親に伝えるならかまいませんが、本質的には「大人なんだから自分の判断で行動しようね」ということです。
実家暮らしなら転職した旨を一言伝えておこう
「親に内緒で仕事を辞めたとしても事務手続きの関係でほぼ100%バレる」でもお伝えしたように、退職後は書類の郵送物が届きます。何も知らないままだと親も驚いてしまうので転職する際は一言伝えておきましょう。
一人暮らしなら転職を親に言わないでも問題無し
一人暮らしの場合は気にかける相手がいないので親に言う必要はありません。実家に戻った時や連絡するタイミングで伝えておけば良いでしょう。
親に退職を伝える際のポイントや注意点について詳しくは以下の記事もご参考になさってください。
親に転職を言えない事情がある場合は事情が異なる
転職を親に「言わない」のではなく『言えない』場合は多少事情が異なります。
法的に問題の無い職種であれば「転職したことを伝えるのがなんとなく気まずい」レベルの話なので気にする必要はありませんし、言わなくても良いぐらいです。
ですが、法的にグレーな部分がある会社に入ったことで親に言えない場合はむしろ言った方が良いです。
心配はされるし、もしかしたらガミガミ言われるかもしれません。ですが、万が一の際にご自身の最後の拠り所になってくれる親には包み隠さず状況と事情を伝えておいた方が良いでしょう。
親に言えない悩みは沢山あるもの/まとめ
退職や転職問わず、年齢を重ねるごとに親に言えない悩みは多々出てくるもの。何もかも包み隠さず情報共有している親子の方が稀ですから。
言い換えるとそれが自然な事でもあるわけですから親に退職の旨を伝えられないことに対して心配し過ぎる必要はありません。
「違法行為」や「苦しんで我慢してもうダメになりそう」ということであれば相談や拠り所として親にも伝えるべきですが、そうで無ければ無理に言わない・言いたいときに言う、ぐらいのスタンスが丁度いいですよ。
親を気にすることなく離れた方が良い職場というものは存在します。詳しくは以下の記事もご参考になさってください。