うつ病診断は誰でも当てはまるので知恵袋で相談するより正しい診断方法を理解しよう

うつ病診断は誰にでも当てはまるのアイキャッチ 退職
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ネット上にはたくさんのうつ病診断テストがあり、知恵袋でも相談されたりしますが、そのほとんどが一般的な症状や感情に基づいたもので正確な診断には不十分です。

そのため、うつ病を正しく確認したいなら医師に相談するのが確実です。

そこで本記事では、正しいうつ病の状態を確認し、うつ病に対する適切な診断方法や対処法について解説します。

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うつ病診断が誰でも当てはまる理由とは

ネット上で見られるうつ病診断は誰でも当てはまる様に作られていることが多いですが、あくまで簡易テストのため当てはまりやすくなっています。

知恵袋でも相談されますが、元来そういうものだと思った方が良いでしょう。

ネット上のうつ病診断とは?

ネット上には簡単な質問に答えるだけで自己診断ができるうつ病診断がたくさん存在します。

しかし、これらの診断はあくまでも参考程度であり正確な診断を受けるためには医師の診察が必要です。

なぜなら、うつ病は他の精神疾患や身体的疾患とも似た症状を示す場合があり、個々の状況に応じた診断が必要だからです。

 ネット上のうつ病診断の問題点とは?

例えば「1週間以上気分が沈んでいる」という質問に「はい」と答えるだけで、うつ病と診断されることがありますが、これはあくまでも一般的な症状であり個人差があります。そのため、必ずしもうつ病と診断されるわけではありません。

よって、ネット上のうつ病診断に依存すると判断に誤ることも出てきてしまい、必要以上にご自身を追い込んでしまうリスクもあります。

ネット上のうつ病診断は参考程度に留めておき、あくまでも医師による正確な診断を受ける様にしてください。

また、症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

知恵袋でのうつ病診断の相談をするメリットとデメリットとは?

メリットは相談した瞬間だけなんとなく気分が晴れること。デメリットは相談しても状況が変わらないことです。

そのため、知恵袋相談するぐらいならすぐに最寄りの診療内科に相談した方が良いです。

うつ病とは何か?

そもそもうつ病とは何か、なぜ増えているのか?そして、最終的には自身がうつ病だと診断された場合のどう過ごせばいいのか?改めて理解しておきましょう。

うつ病の定義

うつ病は気分が落ち込んだり、興味を失ったり、エネルギー不足を感じたり、自分自身に対する否定的な考えや感情が増えたりすることによって特徴付けられます。

うつ病の種類や状況

うつ病は大きく分けて5つに分類されます。

  1. メランコリー型
  2. 非定型型
  3. 季節型
  4. 産後うつ
  5. 仮面うつ

メランコリー型

一番一般的な症状であり抑うつや不眠、集中力の低下などを引き起こします。

非定型型

非定型うつ病は、「新型うつ病」とも呼ばれており、20〜30代の女性を中心に発症者が多く、過眠や過食、相手を責める思考になりやすいなどの特徴を待ち、遊ぶ時は気分が晴れることが大きな特徴です。

季節型

特定の季節に発症するうつ病で、特に冬季に発症数が多く、春先になると回復することが多いです。

食欲不振や不眠などの症状が現れます。

産後うつ

出産後に発症するうつ病のことですが、はっきりとした原因は不明であり、出産によるホルモンバランスの崩れが原因だと考えられています。

不眠や気分が落ち込むといった症状が現れます。

仮面うつ

精神症状よりも身体症状が先に出るうつ病の一種。身体的な症状だけで精神疾患ではないと勘違いしやすいため「仮面」と呼ばれます。

具体的には頭痛、腰痛、肩こりなどの諸症状が現れます。

以上、いずれの場合にせようつの症状がある際は早期に専門医に相談してください。

うつ病になる原因

うつ病が起こるはっきりした原因は分かっていませんが、環境の変化やストレスなどによって、脳のはたらきに何らかの問題が生じていると考えられています。

例えば以下のようなものに影響を受けやすいです。

・ストレスやトラウマ ・遺伝的素因 ・脳内物質のバランスの乱れ ・生活習慣の乱れ ・身体的な疾患や痛み ・薬物やアルコールの乱用

他にも仕事や家庭でのストレスやトラウマが続くことで、脳内のストレスホルモンが増加し、うつ病になるリスクが高まることもあります。

うつ病を予防するためには、ストレスを避け、適切な生活習慣を守ることが大事になってきます。

うつの状態を放置するとどうなる?

長期間のうつ状態が続くことで、生活や仕事の能力が低下するなどの問題が発生する可能性があります。

そのため、うつ病の状態を放置すると以下のようなリスクが生じることがあります。

名称特徴
社会的孤立うつ病は人間関係に悪影響を与えるため、孤立する可能性があります。
身体的病気うつ病は身体にも悪影響を及ぼすため心臓病、糖尿病、高血圧、脳卒中などの身体的病気のリスクが高くなる可能性があります。
自殺うつ状態が悪化すると自殺願望や自殺企図を持つリスクが高くなることがあります。

以上のことから、うつ病になった場合、早めに医療機関での診断と治療を受けることが大切です。

他にも家族や友人に相談し、支援を受けながら健康的な食生活や運動、ストレスを減らす方法を取り入れていくことも効果的です。

うつ病が増えすぎている背景

現代社会において、うつ病が増えすぎており、統計的には100人に約6人がかかる病気と言われています。

その背景には様々な要因があると言われており、中でも主に取り上げられるのは、ストレス社会が拡大していることです。

ストレス社会の拡大

仕事や家庭でのストレス、人間関係の悩みなどが原因で精神的な負担が増えています。また、SNSやインターネットが普及したことで、リアルな人間関係が希薄になっていることも影響していると考えられています。

その他にも、環境の変化や、ライフイベントのストレスなども影響していると考えられます。

うつ病にかかるリスクを下げるためにも、ストレスを解消する方法を見つける、人間関係を大切にする、自分に合ったライフスタイルを見つける、などが大切であり、他にも必要に応じて適切な治療を受けることも重要です。

正しいうつ病診断の方法

うつ病診断を正しく行うためのステップは専門の医療機関に相談することです。そこで、診療機関や治療法の例、薬物治療や心理療法の副作用や注意点などを紹介します。正しい診断方法でうつ病を早期に発見し、適切な治療を行いましょう。

うつ病診断を行う医療機関とは?

うつ病を診断するなら心療内科で診察を受けましょう。また、必要に応じて診断書を用意してもらうこともできます。

うつ病診断の流れ

うつ病の診断では医師が患者の症状や経過を詳しく聞き取り、検査や観察などを行うことになります。問診票には自分自身の症状についての質問がありますので正確に答えてください。

その後、医師による面接が行われます。面接では、医師が症状の詳細を聞き取り必要に応じて検査を行うこともあります。

なお、診断には複数回の診察が必要になる場合もあります。

初診料はどれくらい?

初診の場合、全ての検査と治療が保険適応であれば初診料を含め2,500~6,000円ほどになります。(再診の場合は1,000~2,000円ほど)他にも薬代が1,000円前後必要になることもあります。

診断が確定した場合は、適切な治療方法を決定し、治療が始まります。治療は薬物治療や心理療法などがあり、医師が適切な治療法を選択します。

うつ病の治療法

うつ病の治療法には薬物治療と心理療法があります。

薬物治療や心理療法の例

薬物治療では抗うつ薬や抗不安薬などが使われます。薬を介して脳内の神経伝達物質のバランスを整えることで、うつ病の症状を改善していきます。

心理療法には認知行動療法や対人関係療法などがあり、うつ病の原因となる心理的ストレスや、思考や行動パターンを改善することで、うつ病の症状の軽減や再発予防に繋げます。

副作用や注意点

ただし、薬物治療には副作用がある可能性もあります。

具体的には、投薬後の眠気や動機低下、性欲の低下などが挙げられます。予め医師の注意事項を確認した上で薬物治療にするか心理療法にするか?を検討していきましょう。

うつ病と診断された場合の過ごし方とは?

自分がうつ病であると診断された場合の過ごし方、普段の生活や仕事で気をつけることは極力ストレスを減らし、心を守ることです。具体的には以下を続けてご参照ください。

普段の生活で気をつけることとは?

まず、規則的な生活習慣を維持することが重要になります。睡眠を十分にとり、食事をバランスよくとってください。

他にも、運動も大事な要素。定期的な運動は身体的な健康だけでなく、心理的な健康にも良い影響を与えます。

心を守るために「ストレスの原因」から離れることも必要

その上で、極力生活の中からストレスを減らすようにする。またはストレスの原因を明確にして、適切な対処方法を見つけることも必要です。

例えば、友人とのコミュニケーションや趣味を楽しむ時間を確保することがストレスを減らす方法の1つと言えます。

他にも、人間関係に悩んでいる場合は、自分が楽しめる趣味やスポーツを始めてみたり、心身ともにリラックスできる習慣を取り入れることでストレスに解消に繋がります。

他にも、「正しいうつ病診断の方法」でもお伝えしたように専門医による治療を受けることで適切な治療法を受けて徐々に回復に向かわせていくことも大切です。

うつ病と診断された場合の仕事への取り組み方とは?

うつ病と診断された場合、これまでと同じ動きは難しいので仕事への取り組み方を組み直す必要があります。

まずは自分がどの程度の仕事量をこなせるのかを正直に自己理解しましょう。無理をして仕事を続けると症状が悪化してしまうだけです。また、上司や同僚に自分の状況を正直に伝えていただき、可能な限り配慮してもらえる職場環境を整えていきましょう。

例えば、上司に「うつ病と診断されたため、今の業務量は少し難しいです。もう少しゆっくり進めさせていただけますか?」と相談することで、業務量を調整してもらうこともできます。また、自分に合った働き方を模索することも大切です。例えば、リモートワークやフレックスタイム制度を利用することで、ストレスを軽減することができます。

自己理解と周囲への相談をした結果、普段と比べて仕事に支障をきたすこともあるかもしれませんが、それよりも早期に症状を改善させる方が大切です。

仕事を考えるとどうしても精神的に苦しい、と思ったときは以下の記事もご参考になさってください。

まとめ

本気でうつ病を診断したいと思ったときはネット上のうつ病診断よりも心療内科に相談して原因の確認と今後の対策を相談してください。

その上で、普段の生活からできる限りストレスを減らし定期生活を心がけていきましょう。

途中でお伝えしたように100人に6人はうつ病にかかる時代ですから、うつ病の発症自体は決しておかしなことではありませんし、恥ずかしいことでもありません。

一人で抱え込み過ぎないようにしていただき、徐々に快方に向けて取り組んでいきましょう。

この機体の開発者
スミ入れがんばる
うちやま(内山智明)

新卒で入社したブラック企業で月の残業168時間、気合努力根性の精神論だけで詰められ、簡単に辞めさせてくれない毎日を過ごして退職するまでに苦労した経験がある。現在は株式会社BuildingBlockの代表となり、自身の経験を元に、会社を辞めたいのに辞められない・辞めると言い出しにくい人向けに退職や辞め方に関する情報発信を行う

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