Google Search Console(以下、サーチコンソール)とGoogleアナリティクス(以下、アナリテイクス)を連携する手順を解説しています。
連携してサーチコンソールを使いだすと、狙ったキーワードで上位表示を獲得する、落ちた順位を改善して再浮上させる、サイト内にあるマイナス要素(低品質要素)をあぶりだして対策する、などブログ運用における改善施策やエラーのあぶり出しが可能になりますよ。
小難しいこと考えず本記事の解説を順々に機械的に進めるただければ勝手に連携できるよ。
アナリティクスが設定されていることが前提なので、まだの方は以下の記事を参考に設置してみてね。
【補足】
2020年10月からGoogleアナリティクスは「Googleアナリティクス4プロパティ(以下、GA4)」としてアップグレードされました。現時点(2021年12月時点)ではGA4の管理画面からはサーチコンソールを連結させる機能は用意されていないので、アナリティクスとサーチコンソールを連結させる手順は旧来のGoogleアナリティクスにおける作業としてお考えください。
なお、旧来のアナリティクスとGA4をそれぞれ設定する方法は以下の記事をご参照ください。
サーチコンソールとアナリティクスを連携させる設定手順は3つ
1、サーチコンソール自体の設定を行う
Googleアカウントにログインした状態でサーチコンソールのページにアクセス。
「今すぐ開始」をクリック。
プロパティタイプを選択する画面になります。
ドメイン | サイト全体で計測する |
URLプレフィックス | サイト全体 or サイトの中でページを指定して分析する |
サイト全体はその名の通り該当サイト全体を計測します。一方、URLプレフィックスはサイト全体もしくは該当サイト内の特定のページやカテゴリのみの計測となります。
本記事では「URLプレフィックス」に登録することを前提に解説します。
URLプレフィックスの解説をする理由:「びるぶろ」を例にしてるため
「URLプレフィックス」は「http」と「https」など、一つでもURLの違いがあると計測できない、とGoogleのヘルプセンターでも解説されています。そのため「サイト全体」にしておく方が無難といえば無難です。
ですが、本サイトである「びるぶろ」の場合「URLプレフィックス」にしています。
本体サイト(https://buildingblock.jp/)の中に「びるぶろ」というコンテンツとして別個に用意しているので、計測時はびるぶろだけ計測したいんですね。
よって、「URLプレフィックス」を選択して https://buildingblock.jp/blog/ のURLを設定しています。
加えて、そもそもSSL化(https)しているので仮にサイト全体で登録したとして、何かの手違いで「http」のアクセス履歴があったとしても『それに対してどう対処しようか?』と考える方がブログ運営上、コスパが悪いと思ったので『余計なことは気にしたくない!』『自分の運営したいブログにのみ集中したい!』という考えもあります。
以上からURLプレフィックスを登録する流れとして本記事では解説します。
ブログの運用方針の話なので設定はどっちでも大丈夫です。
びるぶろ以外のサイトでもURLプレフィックスで登録しまくってますが、URLプレフィックスによるマイナスを感じたことは1度もありません。
「URLプレフィックス」を選択。URLを入力する箇所ではご自身のワードプレスのURLを記入。
【参考】
(×)buildingblock.jp
(×)https://buildingblock.jp
(〇)https://buildingblock.jp/
各種記入し終えたら「続行」をクリック
このような画面が出てきたら無事設置完了です。
Googleアナリティクスが設定されていれば所有権を自動的に確認してくれます。
続けて、「サーチコンソールとアナリティクスとを連携する流れ」を解説します。
2、サーチコンソールとアナリティクスを連携する作業(関連付け)
Googleアナリティクスを開いて 集客>Search Console>検索クエリ をクリック。
「このレポートを使用するにはSearch Consoleの統合を有効にする必要があります」の画面が表示されるので「Search Consoleのデータの共有の設定」をクリック。
クリック後にプロパティ設定の画面に遷移します。
下にスクロールしていただき、
「Search Consoleを調整」をクリック。
Search Consoleの設定画面になるので「追加」をクリック。
「プロパティを選択」から自分のワードプレスを選びます。
「開始」をクリック。
「続行」をクリック。
「関連付ける」をクリック。
これでアナリティクスとサーチコンソールの連携は成立しました。
補足:GA4との接続も併せて行いましょう
GA4側のプロパティもあるので「関連付ける」をクリック。
「Googleアナリティクスにプロパティを関連付ける」の画面が出てくるので、
チェックを入れて「続行」をクリック。
「データストリームの選択」の画面でも続けてチェックを入れて「続行」をクリック。
「関連付けの確認」の画面になるので「関連付ける」をクリック。
以上でGA4のプロパティともサーチコンソールが関連付けられました。
では、再びアナリティクスの「Search Console の設定」画面に戻り、
「完了」をクリックしましょう。
3、確認作業
連携の設定ができたらご使用のGoogleアカウントのGmail宛に
https://●●(あなたのドメイン名).com/ が Googleアナリティクスのプロパティ ■■(登録したサイト名) に関連付けられるようになりました
という連絡が届いています。
ここまで確認できたら再びGoogleアナリティクスの「Search Console の設定」画面に戻りましょう。
連携が完了すると最初に設定を行ったGoogleアナリティクスのメニューにある「検索クエリ」の画面が変わっていますので念のため確認しておきましょう。
Googleアナリティクスの管理画面から「家マーク(ホーム)」をクリックし、
集客>Search Console>検索クエリ とクリック。
検索クエリ画面を見ると以下のようになっています。
連携設定の解説冒頭にも同画面をお伝えしていますが、比較すると変わったことがわかります。
今後はこちらの画面から「どんなキーワード(クエリ)でアクセスが集まっているか?」が確認できます。
【補足】サーチコンソールで検索クエリが表示されない場合
サーチコンソールで検索クエリが表示されない場合「サーチコンソールにデータが溜まっていない」という可能性が考えられます。
設定のミスやバグではなく、
- 用意したコンテンツか検索されないキーワードで作成されていた。
- そもそもコンテンツが用意されていない
という理由です。
検索クエリが反応してデータが溜まるよう、新規の記事コンテンツの追加やキーワードの見直しを行って自分のサイトをブラッシュアップさせていきましょう。
サーチコンソールとアナリティクスが連携できない場合
- サーチコンソールとアナリティクスのGoogleアカウントが一致していない
- トラッキングコードが複数張り付けられている
等が考えられます。
改めて上記で解説してきた手順をご一読いただき、誤った作業をしていないか?作業漏れは無いか?をご確認下さい。
Googleアナリティクスでsearch consoleのデータを使用するのに表示されない場合
「サーチコンソールとアナリティクスが連携(関連付け)できていない」という可能性を第一に考えて下さい。
具体的には「サーチコンソールの設定をしていない」です。アナリティクスを設定しただけではサーチコンソールの機能は起動しないのでサーチコンソールの設定を忘れていないか?をご確認ください。
「アナリティクスとサーチコンソールをそれぞれ設定し、それぞれを連携する」ここまでで1つの作業となります。
アナリティクスに検索クエリが表示されない場合
アナリティクスとサーチコンソールの連携設定に不備がなければ「表示されるほどのデータがまだ溜まっていない」という可能性があります。
データが溜まるまで待つ、もしくは新しいデータが取得できるよう記事コンテンツの作成・リライトを行いましょう。
サーチコンソールとアナリティクスの違い【役割を理解する】
「健康診断」か「運動適性(体力測定)」の違いです。
サーチコンソールの場合
サイトへ流入前のユーザーデータを解析するのに有用なツール。
ご自身のWebサイト自体を解析するツールなので、人間で言う所の健康診断に該当します。
(身長・体重・脈拍・病気など身体の基礎的なデータや身体異常が無いか?など根幹的な原因をチェックする感じ)
具体的には、「ユーザーはどのようなキーワードで検索して自分のサイトに訪れているのか」「自社サイトは検索結果で何番目くらいに表示されているのか」などの確認ができるだけでなく、サイト内で発生したエラーをカバレッジから確認することでサイト改善に繋げることもできます。
アナリティクスの場合
サイトへ流入した後のユーザー行動データを解析するのに有用なツール。
アクセスを解析するツールなので、人間で言う所の運動適性(体力測定)に該当します。
(ジャンプ力は?握力は?走力は?など身体の持つ機能面や強み・特徴のデータをチェックする感じ)
具体的には、「どのページにどのぐらいユーザーが流入しているのか」「自分のサイト内でユーザーがどのような経路で移動したのか」など、ユーザーのサイト内行動データを理解するので、ご自身のサイトのユーザービリティの高い良質なサイトに改善する助けになります。
データ解析をしてサイト改善を行うにあたり流入前のデータと流入後のデータはそれぞれ必要になります。よって、サーチコンソールもアナリティクスもそれぞれがWEBサイトの集客・SEOのためには必須のツールです。
サーチコンソールとアナリティクスを連携するメリット
アナリティクスとサーチコンソールを連携することで、両方の指標を1つのレポートにまとめて閲覧できるようになります。
そのため、Webサイトの管理と改善点の分析がさらに容易に行えるようになります。
解析・分析関係は小難しい手間が増えやすいので簡略化できることは積極的に簡略化してきましょ!
まとめ
サーチコンソールとアナリティクスを両方セットで取り扱うことでサイトは大きく改善します。
個人的な話ですが、最初に重要性に気付いたの双方の分析・改善を行うことで数千PVだったサイトが→数十万PVに伸ばせた経験からです。
「やっぱりやるべきだね!」と思いました。笑
いきなり完璧にこなそうとしても無理があります。
まずは連携作業を行い、自分のできるところからコツコツと改善していきましょう!
連携が完了したら、続けてサイトの適切な情報を検索エンジンに伝える作業を設定しましょう。ものすごく簡単なので以下を参考にお試しくださいね。
【次回予告】
- サーチコンソールのレポートの見方
- サーチコンソールで更新する方法
- サーチコンソールのランディングページを確認する方法