上司と喧嘩して退職したときの話を自分の体験談ベースで書いてみました。
ちなみに、
- ケンカしたらダメ!
- 落ち着いて話し合え!
- 子供じゃないんだから!
みたいな綺麗ごとを書く気はないです。
そういうのが欲しい人にはそぐわない内容になってますので見るの止めた方が良いです。汗
なお、「綺麗ごと」とは書きましたがもちろん間違ってはいませんしモラルの問題としてもその通りです。ですが、間違っていないからといって何もかもを処理できるわけではありません。
「どうしても」ってときは人間なのでありますので、どうしてもになっちゃった人の話だと思って読んでください。苦笑
上司(社長)と喧嘩して退職した【体験談】
20代のころに勤めていた会社です。
そういう意味では「まだ若かったから」みたいなこともあるかもしれませんが、そんな理由などどうでもいいぐらい普通に嫌いになったので辞めました。
1.モラル・考え方の問題でヒリつく
具体的に書くとマズそうなんで多少濁して書きます。
当時はベンチャー企業に勤めていて社長と他の人の距離がかなり近い関係の職場でした。そんな社長のことが嫌いになったので僕は辞めたのですが、辞めた理由は「社長のモラル」でした。
- 財政的にもハードなのにその金使うの?
- 社長としてスタッフにそんな対応するの(みんな噂して知ってんだよ)
みたいなことが多発してきました。
社長との距離が違いどころか僕なんて社長の隣に座ってたのでなおさらに気になるわけです。汗
2.無視・冷戦のスタート
社長は社長で思う所があったかと思いますがモラル的な面を重要視する自分としては徐々に社長に対してあからさまな対応(無視したり嫌な感じを出す)になってきました。
そこからは冷戦です。
周りの諸先輩方もちょっとひやひやした目で見てたと思います、いまだにそれは本当に申し訳ないなと思ってます。
3.退職へ
あからさまな僕に対しても社長はアレコレ言うし、アレコレ言われた自分は更に意固地になるし、普通に関係の修復が不可能な状態になり辞めました。
「こんなところもうやってられんわ!」という感じです。
諸先輩方は優しい方ばかりでしたので最後に送別会を開いてくれました。社長は参加しませんでしたが不参加の理由が「俺がいると気を使うだろうから」という理由で送別会に参加しなかった、という話を先輩方から聞きました。
その辺は「大人だな」と思いましたし、「俺は子供だよな」とも思いました。
【結論】どうしても許せないラインはある
良いか悪いか?は人によるのでどちらでも良いのですが、「自分の中で許せないライン・価値観」みたいなものはあるんだな、と勉強になりました。
大人な意見を言えば表面上でも謝罪しておしまいにすれば良いものの、それが出来ない事ってあるんだなと思いました。
そのラインを気付けたのが一番の収穫で、その後の人生においてもかなり役立ってます。
- 自分は○○のラインを超えたら人とトラブル起こす可能性がある
- そうならないように事前にリスクヘッジしておこう
みたいなアンテナを貼るようになったので、良い感じにトラブルごとを避けられるようになってます。
職場で喧嘩して退職は十分にありえる話です
- 子供じゃないんだから職場で喧嘩して退職なんてことするな!
という人が大半だと思います。
間違っていないと思いますし大人ですから理想的にはそうするべき。ですが、それらを踏まえた上で経験談から言わせていただくと「それは綺麗ごとでしょ?」です。
人間ですので「どうしても」の場面ってあります。
綺麗ごとを言っている人はおそらく「どうしても」の場面に出くわしたことが無い人です。否定はしませんが「どうしても」を経験した人間からすれば理想論としか言えません。
もちろん我慢できるならした方が良いのは当たり前ですが、どうしても耐えられない場面があるのもまた事実、ということです。
【注意】手を出すことだけはしないこと
職場で喧嘩したときに敢えて注意点を挙げるなら「職場で喧嘩するな」ではなく「手を出さない」だけです。
口論であれこれなら喧嘩別れだけで済みますが、手を出してしまうと傷害罪などの犯罪行為になり退職とは別の問題になりご自身の人生に大きな悪影響が及びます。
仕事云々のレベルではなく、ご自身の人生においてマイナスにしかなりませんので、喧嘩をしても決して手は出さないようにしてください。
一般論として上司と部下に間にある問題は大きく3点
1.上司と部下による認識のずれ
令和元年で労災認定が「2060件」あります。
また、「会社員のメンタル不調要因1位「上司との人間関係」 「上司からメールの返信がなくうつになった」というケースも」という記事にもあるように、上司とのやり取りで精神的に疲弊している人がいる、ないしは増加しているのは間違いありません。
つまり、上司と部下の間には「不適切なコミュニケーション」や「認識のズレ」が発生していることになります。
認識のズレは関係性悪化やケンカの原因になるため、一般的にも上司とトラブルを起してしまう環境は多いと考えられます。
2.不適切な評価に対する不満
“人事評価に不満”と答えた355名の不満理由は「評価基準が不明確」が7割で突出して高くトップ。以下「自らが考える評価に比べ低い」「評価が恣意的で不公平」が4割で続く。
人事評価に関する調査 – 調査結果 – NTTコム リサーチ
自分への評価が納得できない・不適切、などの理由で上司に対する不満を持つことは多いです。
不満を抱えている人はわかると思いますが、思っている以上に上司は感情論や好き嫌いで評価している面もあるので、納得いかずに不満が溜まることは多いと思います。
3.感情論で対立する
- 現場を理解していないのに上司がワンマンすぎる
- 上司・部下、双方が頑固で折れない
- コミュニケーションがお互いに取れない
など、数え上げるとキリがありませんが、論理的な話よりも感情論が先行していると考えられます。
人間なので仕方がないといえば仕方がないかもしれませんが相性・性格の不一致などです。
諦めろというわけではありませんが、理屈ではどうにもならない問題ってあるので(理屈でどうにかなるならそもそもケンカしてませんからね。汗)ある意味では致し方が無い面もあると考えられます。
ちなみに僕は「2」「3」でした。汗
喧嘩するときに覚悟すべきこと
a.不当な対応・パワハラ/嫌がらせ
喧嘩してしまうと評価は落ちますので、はらいせに不当な対応が増える可能性はあります。
辞めると決めていたとしても辞めるまでの間に嫌がらせを受ける可能性が0ではないことは覚悟してください。
相手の態度が変わってきたときの対処の仕方について詳しくは以下の記事もご参考になさってください。
b.上司と喧嘩する人は周囲からの評判も下がる
上司と相性の良い部下、トラブルを起したくない同僚、など周囲から煙たがられる可能性もあります。
平穏無事で過ごしたい人からすれば上司とトラブルを起す人間とは距離を置きたいし、嫌な目で見られるのも理解はできます。
幸いなことに僕の時は無かったです、諸先輩方が大人で助かりました。汗
c.辞める
上司と揉めたら絶対に辞めろ!みたいな法律はありませんので居続けることもできますが、社内での今後の見通しがポジティブな方向には向かいにくいので退職は覚悟しておきましょう。
逆に、辞める覚悟が無ければ喧嘩をしない方が良いです。
上司との喧嘩という感情論的な問題で辞める際の辞め方や注意点について詳しくは以下の記事もご参考になさってください。
d.役職や給与が下がる
「不当な対応・パワハラ/嫌がらせ」とほぼ同義ですが、評価が下がることで役職や給与が下がる可能性は高いです。
会社としてもトラブルを起こす人間を評価出来ないでしょうから覚悟しておきましょう。
e.次の転職先に苦労する可能性
面接時に「上司と喧嘩して辞めました」など素直に話してしまうと『ウチでもトラブル起こすのでは?』と勘繰られますので次の職探しには苦労する可能性があります。
よって、転職時には退職理由に別の理由を用意して挑みましょう。
辞め方がちょっと面倒になる
手続きというよりも「気持ちの問題」です。苦笑
上司と喧嘩したことは社内に伝わっていると思った方が良いです。よって、人事担当者に退職の依頼をするときになんとなくバツが悪く感じます。汗
上司と喧嘩した次の日とか特にきまずい
また、喧嘩した上司に直接退職の伝達をする場合は尚更にバツが悪く感じます。(僕はこのタイプでした。汗)
翌日には退職の旨を伝えようという気持ちになっているのですが言いにくさが凄かったです。汗
【大事】退職の手続きだけは忘れずに
とはいえ、退職の際は必要書類の用意や引き継ぎ、有給消化、などがあるので退職の旨はきちんと担当に伝えなくてはいけません。
この辺りに手を抜くと(特に書類問題が大きい)退職後の失業手当や次の会社に転職した際の手続きなどにトラブルが起こりますので、複雑な気持ちをグッとこらえて退職手続きを行ってください。
「どうしても自分では出来ない!」という状態であれば労働組合が運営する退職代行サービスに相談して面倒な手続きなど一式を代行してもらいましょう。
会社で喧嘩別れによる退職になりそうな方へ
上司と喧嘩して退職するときは「覚悟を決める」「手は出さない」これだけです。
というよりも、それ以外にやることがありません。
相性の問題もありますのでどうしようもない時は本当にどうしようもないんです。
理屈じゃないですからね。
「今の環境は自分に合わなかった」と割り切って次の環境に切り替えていきましょう。
辞めることが初めての場合、退職後の心配も多いかと思います。そういう方は以下の記事もご参考になさってください。