23卒で入社したは良いものの、新卒入社後すぐに辞めたいと感じることは決して珍しくない問題です。
しかし、退職を考える際には本当に辞めるべきなのか?それとも残って改善を図るべきなのか?の適切な判断に迷うものです。
そこで本記事では、辞めたいと感じたときの判断基準、および実際に辞める際の辞め方について解説します。
本記事のまとめ
- 結論:入社すぐでもホントに合わなければ辞めるのも選択肢になる
- 辞めるか?残るか?の判断基準を持つ
- 新卒ならすぐに辞めても第二新卒枠がある
- 辞めるタイミングと伝え方が大事
- どうしても自分で切り出せない時は労働組合が運営する退職代行トリケシに相談する
23卒の方が辞めたいと感じる理由
23卒の新卒社員が初めての会社として入社して間もない段階で「辞めたい」と感じる理由はこれまでとのギャップにあります。学生と社会人という違う軸で活動する際はギャップによるミスマッチは起こりやすいものです。
人間関係の悪さ
人間関係が悪く、これまでのコミュニケーションとは異なる価値観を感じた時に人間関係の悪さを理由に新卒社員は退職を考えることが多いです。
これまでのコミュニケーションで異なるのは「上司」「お客様」「進捗」「成果」などの概念です。利害関係を考えない友達という概念ではない新しい勤務環境が待っています。
例えば、上司(もしくは先輩)が自分に対して厳しい態度を取ることで、毎日がストレスフルに感じる。他にも、会社という枠組みでは同期・同僚間でのコミュニケーションも学生までの価値観とは異なることでうまくいかずに孤立してしまう、なども悩みの種になります。
上司からの無理な指示、先輩によるパワハラ、クライアントからの請求など、かかわる人間関係で起こる摩擦によって精神的なダメージが大きくなると退職したいと思うことは少なくありません。
長時間労働
長期間労働も退職したくなる理由の1つ。1つの空間で8時間以上居続けることはこれまでの学校という枠組みでは多くない経験です。また、会社によっては残業などもあるので更に労働時間が増えることもあります。
業務量が多く、仕事が終わらない、プライベートの時間が確保できない、心落ち着ける我が家に帰ることが出来ない、など毎日遅くまで働かされるろ心身ともに疲れが溜まり、ストレスが大きくなります。
長時間労働により仕事とプライベートのバランスが崩れ、趣味や家族との時間が失われるとメンタルヘルスが悪化して退職したいと感じることもあるでしょう。
労働環境が変わる見込みが無ければ辞めたいと感じても無理はありません。
休日・休暇の条件が良くない
長時間労働に関連しますが休日・休暇の条件が良くないことも退職を考える理由になります。
例えば、入社前の説明では週休二日制であると伝えられていたが実際には休日がほとんど取れない。そもそも年間休日が他社よりも少ない、有給休暇が取りづらい、休日出勤が当たり前、などになると辞めたくなるのは自然なことと言えます。
仕事が自分に合わない(希望と業務内容のミスマッチ)
入社した23卒の方が仕事が自分に合わない(希望と業務内容がミスマッチ)場合、退職を検討する人は少なくありません。
新卒は初めて社会人としてデビューする方がほとんど。そのため、社会人という枠組みに対して知見が無いことがほとんどですから、いざ乳すると事前のイメージと実際とのギャップに苦しむことが多くなります。
他にも、入社前に人材育成や研修の仕事に興味を持ち、そのような業務を希望していたのに、実際には営業職に配属されて自分が望んでいない業務に従事することになる、など職務内容や配属先が希望と異なる状況になると、やりがいを感じられずに仕事に対するモチベーションが低下し、退職を考えるようになります。
成長できると思えない
「会社の教育制度が不十分で、自分がスキルアップできる機会が少ない」「先輩や上司から適切な指導が受けられず、自己成長を促す環境にない」「学生上がりの人間から見ても明らかにやり方が古い」「生活が苦しすぎる賃金形態」など、入社した会社の業務を見て成長できると思えないと感じる時に退職を考える方は少なくありません。
新卒として入社したての社員にとっては、これからのキャリア作りを考えた時に自己成長ができる機会が多い環境が重要あるため、成長できると思えないという懸念は大きな問題となります。
【大事】労働環境は退職に影響する
厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概要」の「転職入職者が前職を辞めた理由」によると、前職を辞めた理由として「職場の人間関係が好ましくなかった」「仕事の内容に興味を持てなかった」「労働時間・休日等の労働条件が悪かった」という理由が一定の割合を示しています。
人間関係や労働環境が合わなければ強いストレスがかかるので、その影響で辞めたくなるのは自然なこと、ということです。
22卒の離職率にも影響している
直近の22年卒も同様に、職場の人間関係や仕事の内容に興味を持てない、労働時間や勤務条件んなどを理由に入社早々に辞める方も少なくありません。
職場環境への期待と現実のギャップはどの時代でも新卒の方が離職する要因となります。
残るべき際の判断基準
めんどくさく感じる
仕事をめんどくさく感じる状態なら残るべきです。
めんどくさい=不慣れで手間に感じる、というだけのことが多いので時間と共に徐々に改善されていきます。
例えば、毎朝のミーティングで長々と話される上司の話が退屈だったり、同僚とのコミュニケーションが煩わしくなどで面倒を感じることは少なくありません。
ですが、業務上必要なコミュニケーションである場合も多いので社会人として活動するための一環と割り切って徐々に慣れていくのが良いでしょう。
もちろん、意味の無い長話などであれば改善するように上司に働きかけるのは問題ありません。
仕事についてけない
仕事についていけないと感じる状態なら残るべきです。
新卒で入社したてであれば仕事に不慣れなのは自然なこと。はじめは研修や先輩の指導を受けても業務内容が理解できず、自分の役割を果たせていないと感じることもあるかもしれませんが、時間と共に解消される問題です。
自分に足りないスキルや知識を見つけて積極的に学ぶ、先輩や上司に具体的な質問や相談を行いサポートを求める、などいま不足している分を補っていけるように徐々に経験を重ねていきましょう。
退職や転職を考えるのは、一定期間努力した上で一向に改善が見られない時です。
辞めるべき際の判断基準
【大事】仕事を辞める前に考えるべきこと
仕事を辞める前に考えるべきは、自分がどの程度まで努力してきたのか?の振り返り、及び努力が不十分であるなら不足分に対して改善策を試すことです。
例えば、上司や同僚とのコミュニケーションがうまくいっていないなら、まずは積極的に話しかけてみることが良いでしょう。他にも、退職を考える前に会社の中で異動や部署の変更を検討することも状況改善の選択肢になります。
また、退職を決断する前に家族や友人、信頼できる先輩などに相談してみることで状況改善のキッカケになることもあるでしょう。
いきなり辞める前に「改善できることは?」「自分が行っていないことは?」を振り返り試してみてください。
以上を踏まえた上で、下記の内容に該当する場合は積極的に退職した方が良いです。
労働条件に相違がある
(労働条件の明示) 第十五条 使用者は、労働契約の締結に際し、労働者に対して賃金、労働時間その他の労働条件を明示しなければならない。この場合において、賃金及び労働時間に関する事項その他の厚生労働省令で定める事項については、厚生労働省令で定める方法により明示しなければならない。 ② 前項の規定によつて明示された労働条件が事実と相違する場合においては、労働者は、即時に労働契約を解除することができる。 ③ 前項の場合、就業のために住居を変更した労働者が、契約解除の日から十四日以内に帰郷する場合においては、使用者は、必要な旅費を負担しなければならない。
労働基準法第15条
労働基準法第15条より、労働条件の相違は即時に契約解除(即日退職)が認められています。
入社時に会社からもらった労働条件通知書と異なる労働条件・仕事内容であればその旨を会社に伝えて即日退職してしまいましょう。
事前に伝えられていた内容と違い過ぎる
入社前に提示された条件と実際の労働条件が大きく異なる場合、会社に問題を指摘し、解決を求めることも可能。その結果として労働条件が改善されることも0ではありません。
ですが、事前に伝えられていた内容と違い過ぎる時点で管理体制が整っておらず不安が残り続けるため、無理に残るよりは辞めて新しい環境に身を置いた方が良いでしょう。
ハラスメント被害に遭っている
ハラスメント被害を受けているならすぐに辞めてしまいましょう。
第五条 使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。
労働契約法 | e-Gov法令検索
ハラスメントは労働者の心と体の安全に影響がある行為であり、ハラスメントが起こる職場ということは労働契約法5条で定められた使用者である会社側が労働者の生命、身体などの安全を確保しつつ労働することができる環境を用意できていない職場、となります。つまり、労働契約法5条に反している状況(違法な状況)ということです。
加えて、ハラスメントはハラスメント防止法(正式名称:改正労働施策総合推進法)違反にも該当します。
いずれの場合でも法律に反した状況であることに違いは無いので、会社側には「身の安全が保障されないため」と伝えてご自身の退職処理を進めましょう。
ハラスメントの例
パワハラ(立場を乱用した嫌がらせ、あまりにも公平性の無い仕事量を割り振られる)、セクハラ(性的な嫌がらせ)、マタハラ(妊娠や出産に関する差別)などがあります。また、以下の発言があればハラスメント行為として認定されます。
【侮蔑発言例】
- お前なんて役に立たない
- 給料泥棒
- お前の存在が目障りだ
- いるだけで迷惑だ
ストレスの影響が体に出ている(涙、嘔吐、会社に行けない、など)
仕事を考えると涙が出る、朝起きることが出来ない、吐き気や腹痛が止まらない、など職場のストレスが大きく実際に体に影響が出ているなら無理はしてはいけません。退職、もしくは休職をしていまの職場から物理的に距離を置き、心と体を回復させることを第一としてください。
状況によっては医師の診断を受けることも選択肢になります。その上で、会社に状況を説明し、適切なサポートを受けてください。ですが、サポートが得られず状況も改善しない時は迷うことなく退職しましょう。会社よりもご自身の健康の方が大事です。
辞める際に事前に押さえておくべき注意点
仕事を辞めるタイミングと方法
辞めるタイミングは早い方が良く、退職する方法は上司にアポをとって退職する旨を素直に伝えてください。
新卒で入社したばかりであれば退職を伝えることに抵抗があるかと思います。ですが、長くい続ける分、ストレスも溜まれば年齢も重ねてしまいます。転職を考えているなら若い方が有利ですので、決断タイミングは早い方が好ましいです。
自分から伝えにくい際は以下の記事をご参考になさってください。
また、直属の上司に伝える際はできる限り直接伝えるのが好ましく、且つ伝える際はこれまでサポートしてくれた御礼と、早期に辞めることでの謝罪をそれぞれ伝えてください。
なお、退職を伝える行為は通常業務外の行為に該当するので業務時間中に伝えるのはマナー違反。そのため、例えば勤務開始15分前の業務時間外に上司に伝える、といった配慮も忘れずに。
朝に伝える際のコツについては以下の記事もご参考になさってください。
どうしてもの際は退職代行に相談して辞める
- 退職を自分で切り出すのは難しい
- でも、どうしても辞めたい
という方であれば労働組合が運営し、弁護士監修体制もある退職代行トリケシに相談して辞めてしまいましょう。
確実に退職が成立します。
退職代行はお手持ちのスマホから電話やLINE(メールでも可)か相談が可能。希望があれば相談したその日から代行業者が動き出してくれます。
代行業者が動き出した瞬間からあなたは職場に行くことも連絡する必要も無くなるので、早ければ相談した即日から会社に行かなくても良い状態になれます。
具体的には、
- 確実に退職が成立する
- 法律に則って退職処理するので法的なトラブルがない
- 自分で対応する必要が無いので退職にまつわるストレスが無い
等があります。
そのため、あなたが
- 退職を自分で切り出すのは難しい
- でも、どうしても辞めたい
という状況であれば労働組合が運営する退職代行サービスに相談して辞めてしまいましょう。
仕事を辞めた後に23卒が転職活動をするコツ
転職活動のコツはこれまでの経験を踏まえて問題を再発させないことにあります。
転職軸を定める
自分がどのような職種や業界で働きたいか?どのようなスキルを活かしたいか?どのようなライフスタイルや働き方を望むか?を具体的に再検討しましょう。
辞めたいと思った理由を言語化する
次に、退職の理由を言語化します。
どうして辞めたいと思ったのか?がわかると、次はその問題が起こらない職場を選ぶことが出来ます。また、面接時に退職理由を聞かれることが多いですが、前職での経験や学びを踏まえ、前向きな理由を明確に伝えられるようにしておくよう準備して臨むとと好印象を得られやすいです。例えば、「前職では○○が評価されました。そちらで得たスキルを活かし、御社の環境で働きたい」といった表現が適切です。
不安な時はエージェントに相談しながら活動する
第二新卒、若手に強い専用の転職エージェントに相談する
転職活動が初めての方がほぼだと思います。そのため、何から手を付けて良いか?不安なことも多いかと思いますが、第二新卒(新卒で入社してから2,3年以内の人材)専門の転職エージェントに相談することをおすすめします。
第二新卒や若手に強いエージェントなら転職活動に向けた適切なアドバイスや求人紹介が受けられるため転職成功の確率が上がります。
新入社員の方が転職するなら「第二新卒(新卒入社で2~3年)」として見られるため、第二新卒に特化したキャリアスタートに登録しておくとご自身に合った転職先を探しやすいです。
【第二新卒に強い転職エージェント】
とり急ぎは上記2社に登録しておけば大きな問題はありません。
辞めることで得られるメリット・デメリット
辞めて得られるもの/メリット
- 精神的なストレスの軽減
- 健康
- 適切なライフスタイル
- 時間と経験(特に若い内の時間は貴重!)
嫌な職場から離れることで精神的なストレスやストレスに伴う体調不良が無くなるので健康になり、理想的なライフスタイルを再設計できるようになります。
また、それ以上に大事なことは時間と経験です。
同じ時間でも若い時の時間はその後の成長に大きく影響する貴重なものになります。また、時間の使い方でその後に得られる経験の大小も大きく異なります。
そのため、今だけでなく今後のキャリア形成を踏まえた時に若い内での時間や経験は真剣に考えた方が良いです。早めの決断であるほど早期にリカバリーが容易になります。
デメリット
- 退職直後の一時的な経済的な不安(安定収入の一時的な停止)
- 転職活動にかかる工数
基本的にはこの2つです。
経済不安に関しては失業手当や次の転職先の決定により解消されますし、どうしてもの際は一時的にバイトをして乗り切っても問題はありません。
転職活動にかかる工数は避けられませんが、最初の会社での経験を踏まえ、同じ轍を踏まないようにここだけは吟味して転職活動を進めていきましょう。
【Q&A】新卒が入社すぐに辞めたいと感じた際によくある悩み
- Q入社すぐに辞めたらどうなる?
- A
入社直後の退職は周囲への影響や経済的な不安が考えられますが、辞めること自体は違法行為でもありませんので問題はありません。事務的には退職後に元の勤務先から書類が届くので、そちらを控えていただきながら次の転職活動を進めましょう。
- Qバックレは問題になる?
- A
バックレ(無断欠勤)は労働法上の違反となり、信用失墜や損害賠償請求の対象となる可能性があります。そのため、正式な手続きを踏んで退職することが望ましいです。
- Q気まずくて退職を切りだせない
- A
どうしても自分から切り出せない時は「仕事を辞めるタイミングと方法」を参考に退職代行などを利用して退職処理を進めていきましょう。
- Q保険や年金はどうなる?
- A
退職後、再就職までの期間は国民健康保険や国民年金に加入する必要があります。ばらく転職しない時は保険や年金の支払いの切り替えをご自身で進めてください。なお、再就職後は新しい会社の健康保険や厚生年金に加入できます。
- Q転職はできるのか?
- A
転職は可能です。特に若手人材であれば第二新卒という枠組みで評価されるので専用の門戸が多数用意されています。
まとめ
23卒で新卒入社後すぐに辞めたいと考えということは、余程ご自身に合わない職場環境だっただろうと推測します。
できる限り長く落ち着いて勤務できればそれが一番ですが、経験してすぐに感じる直観は無視できないことも多いもの。そのため、どうしても違和感が拭えない・今の場所だと難しいと感じている、という際は退職・転職も視野に活動してみてください。
新卒で入社すぐの退職にも相談できる退職代行
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