この記事を読むとリード文とディスクリプションの違いと理由、及び書き分け方がわかるよ。
↑これが「リード文」の役割の1つ。
なお、「ものすごくこだわり派」「ざっくりやりたい派」のそれぞれに向けて解説してるから好みに合わせて必要な個所まで読んでいただければOKです。
【前提】メタディスクリプションを書かないでもペナルティやエラーにはならない
検索エンジンのルールとしてはディスクリプションは記述しなくてもSEO評価には影響しません。
書かないからといってエラーにはなりませんしマイナス評価が加算されるということもありません。つまり、
書くのめんどくさ!
って人は無理に書かないでも悪影響はありませんし書かないことがルール違反をしているわけでもありません。
そのため、この時点で「もう満足」って人は話を終了して良いので遠慮なくこの記事から離脱してください。笑
ざっくり派の人はここまででOK!
以下より解説している内容はリード文とディスクリプションの意味合いと書き分けを細かく意識したい「ものすごいこだわり派」向けの話です。
リード文とメタディスクリプションの違い
役割は似てる
ぶっちゃけ似てますので公式の見解をベースに解説します。
似てるからこそ「違いってなんすか?」と混乱しやすいです。
そのため、繰り返しますが「書くのめんどくさ!」って人は無理に書かないでも良いですからね。
本質的にはディスクリプションよりも記事コンテンツそのものを良質にした方が断然良いですから。
では、こだわりたい派の人は以下を読み進めてください。
ディスクリプションの意味や役割
一般的に、メタ ディスクリプション タグはページの内容を簡潔かつわかりやすく要約したもので、ユーザーの関心を惹くものである必要があります。つまり、そのページがまさに探していたものだとユーザーに確信させる、宣伝文句のようなものです。メタ ディスクリプションの長さに制限はありません。ただし検索結果のスニペットは必要に応じて切り詰められます(デバイスの幅に合わせる場合など)。
検索結果に効果的に表示されるタイトルとスニペットを作成する – Search Console ヘルプ
ディスクリプション(メタディスクリプション)は該当記事コンテンツの内容をわかりやすく表現したものであり読み手の関心を惹く内容であることが好ましい、ということです。
「この記事は○○が書いてあるんですよ」ってことを伝える役割ですね。
質の高い説明を使用する。最後に、説明はコンテンツを正確に表したものである必要があります。メタ ディスクリプションは、ユーザーが見るページには表示されないため放置されがちですが、質の高い説明は Google の検索結果に表示されることがあり、検索トラフィックの質と量の改善に大いに役立つ可能性があります。
検索結果に効果的に表示されるタイトルとスニペットを作成する – Search Console ヘルプ
ディスクリプション自体は記事コンテンツに直接反映されるわけでは無いので、読み手が記事コンテンツを読んだときには見えません。
ですが、読み手が検索してきたときの検索結果一覧(SERPs(Search Engine Result Page))で表示されることがあるため、記事コンテンツを読む前の「どの記事コンテンツを読むか?」と選んでいる段階で読み手の目線に入ってきます。
メタディスクリプションの書き方
ディスクリプションはパソコンで閲覧したときに120文字ほどが目安となりますが、現代人の主要検索デバイスであるスマホを考慮するなら100文字前後を意識して記述します。
Google公式でも解説があるように、質の高い説明を使用する必要があります。「質の高い説明」は解釈が人それぞれ異なりますが、読み手を意識して逆算して考えるなら以下が必要と考えられます。
- 読み手が検索したキーワード(対策キーワード)が含まれている
- 記事を読むとどんなことがわかるのか?が説明されている
また、コンテンツ制作者側の狙いである『自分の記事にアクセスを呼び込みたい』という観点から考えると読み手を意識した項目に加えて「他の競合である記事コンテンツのディスクリプションとは差別化された説明文」であることが好ましい、と言えます。
ディスクリプションへキーワードを記述する際の注意点
同じ単語や語句を不自然に感じられるほどに繰り返すこと。
キーワードの乱用 – Search Console ヘルプ
メタ ディスクリプションに多数のキーワードを使用すると、ページのコンテンツをユーザーに明確に伝えることができず、通常のスニペットの代わりに表示される可能性は低くなります。
検索結果に効果的に表示されるタイトルとスニペットを作成する – Search Console ヘルプ
ディスクリプション内に過剰に狙ったキーワードを含めすぎると検索エンジン側からの評価を落とすことに繋がります。明確な個数の指定はありませんが、狙ったキーワードの出現は2、3回以内にとどめると良いかと考えてます。
リード文の意味や役割
文章の導入として冒頭に置かれ、記事全体の概要や要旨を簡潔に示す文章のこと。
「リード文(リードぶん英語:lead)」の意味や使い方 Weblio辞書
リード文に対するGoogle公式のルールがないので一般論としての説明を引用しました。
該当記事コンテンツの概要がわかりやすく伝える内容を記述するのがリード文の役割です。
やはりディスクリプションと似ている。。。
ブログ記事へのリード文の書き方
リード文はGoogleとしての公式な書き方・ルールはありませんのでベタなお答えになりますが以下を提示・記述します。
- 読み手の悩みをはっきりさせる
- 記事を読んだなら何を得られるのか?
- どうして得られるのか?
- 読んだ後にどんな未来が待っているのか?
本記事の冒頭で「↑これが「リード文」の役割の1つ。」と書いたのはそういうことです。
リード文はディスクリプションと違い文字数制限(ルール)はありません。
コンテンツのテーマによりますが、おおよその目安としては100~300文字の間で記述すると良いでしょう。
【参考】リード文の記述は必須ではない
リード文が必須と思っている方には申し訳ないのですがリード文は必須の存在ではありません。
リード文が必要なテーマに対してはあった方が好ましいですが、無い方が良いテーマであればリード文は不要であり、リード文を用意すること自体が読み手に大きな負担をかけてしまうこともあります。
例えば「渋谷 電車 行き方」と検索した場合、
Googleの検索結果に「行き方」の答えが出てきます。
メチャ便利です、いち検索エンジンユーザーとして最適解だと感じます。
2位のナビタイムさんを見ても同じ。
リード文など無しに「行き方」の答えが表示されており、すぐにこの状態が表示されるのが使い勝手もよく便利です。
このように、検索クエリによって検索者の検索意図を踏まえた表示させるべきコンテンツ内容が異なるため、リード文が不要なコンテンツも多数存在します。
逆にこのクエリで「この記事では渋谷への行き方について解説します。渋谷への行き方は○○であり、、、」みたいなリード文が存在していたら邪魔なだけであり、読み手にとってやさしいコンテンツとは言えません。
【結論】リード文とディスクリプションは同じではダメです
リード文とディスクリプションは目的が似ているのである程度は似通った文章にしても良いですが、ただし全くの同じでは駄目です。
中には「同じで良いよ!」って言っている人もいますが、そういう人にはホントに注意した方が良いです。おそらく教科書的な事しか知らずにちゃんとした現場のサイト運用とか読み手目線を意識したコンテンツ作りとか真面目に大量のデータ分析とかをしたことない人の可能性が高いです。
机上の空論じゃ誰も喜ばないよ。苦笑
✅ ディスクリプションとリード文を別に書き分けた方が良い理由
先にリード文やディスクリプションを記述することへの正解が何か?の「定義」を先に定めますが、SEOに絶対の正解は無いので本記事における正解は「読み手に満足してもらえる」こととして検討します。
ディスクリプションとリード文を書き分けた方が良い理由は「読み手が見るタイミング」と「表示される際の周囲の状況の違い」が発生するためです。
読み手が見るタイミングから逆算して考える
検索エンジンでなにかしら検索された場合、人間の目に映る順番としては以下になります。
- STEP1検索する
- STEP2検索一覧が表示されるここでディスクリプションが表示されます。
- STEP3何かしらの記事タイトルをクリックする
- STEP4クリック先の記事ここでリード文が表示されます。
読み手に読まれるタイミングと周囲の状況を踏まえて考えるならば以下の相違点があります。
- 表示される際の周囲の状況が違う
- 閲覧箇所と比較先が明確に異なる
- 表示箇所とタイミングが異なるゆえに読み手の気持ちの状態も異なる
以上を踏まえた上でディスクリプションとリード文に必要な要件を構成します。
ディスクリプションで必要な要件
ディスクリプションは何かしらのキーワードを検索し、検索一覧が表示されたタイミングである「どの記事を読もうかな?」の段階で表示されます。
「この記事には何が書いてあるのか?(概要)」を記述するのはもちろん、「読み手の求める答えがある(メリット)」と思ってもらえる文章を書くことはもちろん、検索一覧では他の記事もあるので「他の記事と比べてあなたの記事を読んでもらうための差別化要素(差別化)」を設けておく必要もあります。
よって、ディスクリプションの記述は以下が必要になります。
- 記事の概要がわかる書き方(概要)
- 読み手の求める答えが記事にある書き方(メリット)
- 他の競合とは違う差別化された書き方(差別化)
リード文で必要な要件
リード文は「実際にこの記事を読むぞ!」と決めた人がわざわざ自分の記事タイトルを検索エンジン一覧からクリックしてアクセスしてきた上で表示されるものです。
読み手目線がからすれば該当の記事(あなたの記事)以外に競合が無い、あなたの記事だけに集中して見てもらうことが出来る状況です。それは、リード文とは「あなた(の記事)が読み手をしっかりと接客して読み手の満足を満たしてあげることが大切な状況」とも言えます。
読み手に満足感を提供することを考えると「この記事には何が書いてあるのか?(概要)」「読み手の悩みを理解して書かれているのか?(共感)」「この記事を読んだら何が得られるか?(メリット)」「読み終えた後に読み手がどんな状態になれるのか?(読み手の成長を促す)」などを記述するのが適切です。
よって、リード文の記述は以下が必要になります。
- 記事の概要がわかる書き方(概要)
- 読み手の悩みに沿った書き方(共感)
- 記事を読んで得られる書き方(メリット)
- 読了後に読み手が得られる状態(成長を促す)
以上がディスクリプションとリード文の書き分けにおける違い、と考えられます。
ただし、繰り返しますが役割上(大枠としては)似ていることには違いありません。
そのため、最初から明確に切り分けてディスクリプションとリード文を構成するのではなく「似た感じのことを書くんだけど表示される箇所と閲覧されるタイミングを踏まえて役割的にちょっと書き直す」ぐらいから始めるのが良いかと思います。
僕もそんな感じでやってるよ。
そして、徐々に作業に慣れてきたら明確な違いを意識して書き分ける、と進めていくのがブログ運営上での無理の無い対応と言えます。
ここまでやっても最終的には検索エンジンがどう評価するか?です
ディスクリプションを記述したからといって記述したディスクリプションが必ず検索結果一覧に表示されるとは限りません。
検索エンジン先生が課したハードルは高い。汗
ディスクリプションは検索エンジン側の判断で自動生成される
適切なメタ ディスクリプションを作成する
検索結果に効果的に表示されるタイトルとスニペットを作成する – Search Console ヘルプ
Google では、ページ上のコンテンツのみから取得できる情報よりもページの概要を正確に説明できると判断した場合、ページの ディスクリプション タグを使用して、検索結果のスニペットを生成することがあります。
Google側が解説しているように、検索エンジン側が最適だと判断した内容を検索結果一覧に表示させます。
そのため、ディスクリプションを記述したのに本文中の一部が抜粋されて検索結果一覧に表示されている、ということが往々にしてあります。
ご自身で記述したディスクリプションが検索一覧に表示されていないようでしたら、適宜ディスクリプションの加筆・修正を行い微調整をしましょう。
ご自身の目的と優先順から判断する
ディスクリプションもリード文もユーザー満足度という観点からするとそれぞれ丁寧に記述した方が良いのは間違いありませんが、
- 記述したディスクリプションが結果一覧に表示されるかどうか?は確定ではない
- ディスクリプションを書かなくてもSEO的な評価が落ちるわけでない
という観点も事実なので、それぞれ記述した方が良いけど記述しなくてもルール上は大丈夫といえます。その為、余裕があるならやるべきですし、余裕がないなら無理せずメインのコンテンツを充足させた方がよほど良いです。
ご自身の使える作業時間やSEOを通じて得たいリターンを鑑みた上で、余裕があり必要であるなら作業する、そうでなければ無理をしない(最初は記述せず後で追記対応する、など。)がブログ運営上の現実的な答えとなります。
まとめ
論理的には違いをまとめましたがSEOという領域で何かしらの成果を求める際に「合理的」に考えるのであれば以下になります。
- 初動ではディスクリプションを記述しない
- 該当記事が上位に上がってきたタイミングでテコ入れ作業の一環としてディスクリプションを記述する
この辺りはユーザー満足とご自身で掛けられる工数との相談になるので、ブログやサイトの運営上、ご自身の無理の無い範囲で対処するのが一番の正解になりますよ。
ディスクリプションも大事だけど、一番大事なのはメインコンテンツだからね。
SEOブログ向けの基本的な記事の書き方は以下よりマニュアル(無料)を用意しておりますので、よろしければダウンロードして試してみてください。