朝、仕事を考えると吐き気や涙が出るぐらい苦しい、という状態にある方がどうすべきか?について解説しています。
仕事に行きたくないために吐き気や涙が出てくる
吐き気や涙が出るほどに仕事に行きたくないと強いストレスを感じているときは心と体が限界のサインを出している状態。そのため、休んでください。
仕事があるから~、などと気にする必要は無くご自身の健康・身の安全が第一です。
ほかにも
- 頭痛
- 吐き気
- めまい
- だるさ
- ボーっとする
- 動悸・息切れ
- 腹痛
- 耳鳴り
- 食欲不振
- 発熱
などの症状が慢性的に出ている場合も同様に心と体が限界のサインとなります。
仕事を考えると朝から吐き気がする方は多い
仕事を考えると朝起きてからするに吐き気や憂鬱な気持ちになる人は多いのが事実。
慢性的になるとご自身の健康を損ねるだけですので、我慢せずに休むか辞めるかを検討した方が良いです。
嫌な職場で我慢し続ける義理はありませんので。
仕事のストレスで涙が止まらない
仕事のストレスで吐き気や涙が止まらなくなることは異常事態です。
あなたが怠けているから・甘えているから、という事ではありません。そうした環境を作り出している職場が異常なだけです。
厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概要」によると、前職を辞めた理由に人間関係や職場環境を挙げている方が多くいます。
それだけ会社の職場環境の異常で悩んでいる方が多いということです。
簡易チェックで確認してみる
もしご自身が該当しているかも?と思ったら、厚生労働省が用意している「5分でできる職場のストレスチェック – こころの耳」でストレスチェックをしてみましょう。
問題があるようなら心療内科で正式に診てもらい今後の身の振り方を考えてください。
仕事に行きたくないという拒否反応は放置してはいけない
吐き気や涙をはじめ、「仕事に行きたくないために吐き気や涙が出てくる」でもお伝えした諸症状が出てきたら仕事に対する拒否反応の一環と考えられます。
つまり、心と体からのSOSのサインであり放置せず対応する必要があります。
拒否反応は過度なストレスの一環です。
放置もしくは我慢し続けると遅刻や早退が増えて仕事に影響するだけでなく、他者とのコミュニケーション自体が嫌になる・寝不足・生活習慣が乱れる・怒りやすくなる、などから始まり、度合いがさらに強くなるとうつ病や適応障害など心の病気を引き起こす危険もあります。
ストレス性胃腸炎で仕事を辞める人もいる
会社についての質問です。
会社についての質問です。家庭や仕事からのストレス性胃腸炎になり会社に行って… – Yahoo!知恵袋
家庭や仕事からのストレス性胃腸炎になり会社に行っても腹痛と嘔吐等痛みで集中が出来ず周りから心配ばかりされて心も体も仕事へ行く事が辛いです。
会社の同僚からは「自分の体が一番だから上司に相談した方がいい」と言われ、悩みを上司に相談し、「夏、長くても秋には辞めたい」と伝えました。
過度な仕事のストレスで吐き気が出てくる方は、ストレス性の胃腸炎を患うこともあります。
前提として我慢せずに休むか辞めることを検討してください。また、休んで職場環境が変わる見込みが無いのであれば辞めて別の環境に身を置いた方が良いです。
労災認定も視野に入れる
ストレス性の胃腸炎が仕事の内容が原因で患ったのであれば労災に認定させることが出来ます。
そのためには証拠となる記録(録画か動画)をとっておく必要があるので、可能であれば用意しておき地域の無料相談所で相談してみてください。
仕事に行きたくないと毎日考えるようなら注意
ここ数ヶ月毎日仕事に行きたくない、吐き気、腹痛、仕事に対してストレスが感じる、頭痛がします。
ここ数ヶ月毎日仕事に行きたくない、吐き気、腹痛、仕事に対してストレス… – Yahoo!知恵袋
体調不良で仕事も休みがちで…
これは鬱なんですかね。それとも適応障害の可能性とかも有り
得るんでしょうか。
もう辛くて仕事辞めたいくらいです。
精神的にもしんどくて。
仕事に行きたくないと毎日考え始めるようなったらとにかく休むことを優先してください。
- 仕事を休むなんてできるわけない
- ちょっとした体調不良では休めるはずがない
などと思い込んでいる方もいるかもしれません。ですが、自分の「行きたくない」という気持ちを無視し続けるとご自分の心身に悪影響なだけです。
仕事も大事ですが一番大事なのは会社の仕事以上にご自身の健康と安全ですので、「無理せず休む」という選択肢を用意してあげてください。
なお、職場の上司からのハラスメントで「お前はどこに行っても通用しない」「ダメだ!」などと罵られることもあるかもしれませんが、それは完全に意味のない嘘ですので気にする必要もありません。詳しくは以下の記事をご参考になさってください。
心療内科に診てもらい休職を申請する
多少気持ちが落ちこんでいる段階なら精神科で構いませんが、吐き気など体の症状が出てくる段階であれば心療内科に診てもらいましょう。
症状を診てもらった上で、勤務が難しいとなればその旨を職場に伝えて休職してください。
診断書を発行してもらう
心の病は周囲からその症状を認めてもらいにくいため、医師に診断書を発行してもらい証明とします。
診断書はご自身から申し出なければ発行をしてくれないので診断時には忘れずに診断書の発行を申し出てください。
なお、診断書は申し出れば必ず発行されるものではなく医師が休養や支援が必要だと判断した場合に発行されます。
どうしても我慢できない時は退職すべき
退職届を出して環境を変える
- 休んでどうにかなる問題ではない
- もう我慢できない
という場合は退職届を出して今の職場を離れましょう。
第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
民法第627条
退職は法で定められた労働者の権利であり会社はその権利を拒否する力を持ちません。最短で退職の2週間前から辞める旨を申告しておけば退職が成立します。
仮に退職を認めなくとも退職の申し出を証拠として残しておけば(内容証明郵便で退職届を送る、メールで履歴を残す、など)会社の意向に関係なく法の下、2週間で退職は成立します。
詳しくは以下の記事をご参考になさってください。
なお、吐き気や精神的な病気により働きたくとも働けない状態になってしまった場合は会社とご自身、双方の合意のもとで即日退職にすることも可能です。
有給消化を利用する
有給の権利がある場合、退職日まで有給を消化して辞めることも可能です。
有給は労働者の権利であり、労働者側の希望に合わせて利用できます。また、原則として会社はその権利を拒否することが出来ません。
時季変更権(会社が有給の時期調整をする権利)もありますが、退職が決まっている人間には時季変更権は効力を発揮しないため、退職を伝えた上で有給消化を申請すれば実質的に即日退職の状況を作ることもできます。
有給について詳しくは以下の記事をご参考になさってください。
どうしてもの時は退職代行に相談する
- 症状を理解してもらえない
- 休みを認めてくれない
- 辞めたいのに辞めさせてくれない
- 自分で退職を切り出すのは難しい
- でも、どうしても辞めたい
という時は労働組合が運営する退職代行サービスに相談して辞めてしまいましょう。
何故なら、確実に退職が成立するからです。
お手持ちのスマホからLINE(電話、メールでも可)で申込み相談し、希望があれば即日から代行業者が動き出してくれます。
代行業者が動き出した瞬間から職場に行くことも連絡する必要も無くなるので、早ければ相談した即日から会社に行かなくても良くなります。
具体的には、
- 確実に退職できる
- 自分から退職を切り出さなくて良いので心理的に楽
- 法律に則って交渉するのでトラブルなく確実に退職できる
などがあり、あなたが代行サービスに支払う代金以上の利用メリットがあります。
そのため、もしあなたが
- 辞めたいけど言い出せない
- 辞めさせてくれなくて困っている
- 耐えられないのですぐにでも辞めたい
等の場合は迷わず労働組合が運営する退職代行サービスを利用することをおすすめします。
吐き気や涙を感じる段階なら辞めたいではなく辞めるべき
吐き気や涙という身体的なトラブルが出ている時点で今の職場はあなたに合っていません。
無理に残ることなく休職して心が回復する時間を用意するか、退職・転職によって環境を変えた方が良いです。
ご自身の健康と安全のためにも、心身共にボロボロになり思いつめてしまう前に今の環境から避難することを第一に考えてくださいね。