クロールの統計情報でGoogleのクロールリクエストの頻度を確認しよう

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クロールの統計情報に興味を持っている時点で相当凝った人ですね。笑(誉め言葉だよ!)

クロールの統計情報は自分のサイトの成績表みたいなものです。

本記事では各スコアの読み方・考え方、目指すべき参考指標などを記載しました。

自分のサイトが順調に成長しているか?を確認する際の参考にしていただければ幸いです。

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クロールの統計情報とは?

クロールの統計情報レポートには、ウェブサイトの Google のクロール履歴に関する統計情報が表示されます。たとえば、リクエストの数、サーバーからのレスポンスのタイミングや内容、可用性に関する問題の有無などです。このレポートを使用すると、Google がサイトをクロールした際に配信に関する問題が検出されたかどうかを確認できます。

 クロールの統計情報レポート(ウェブサイト) – Search Console ヘルプ

ざっくりお伝えすると、アクティビティのスコアが活発で、且つスコアが上昇していくほどにサイトが成長してますよ、という見方が出来るレポートです。

[確認方法の手順]

設定

サーチコンソールにログインして「設定」をクリック。

クロールの統計情報

クリック後に表示される画面に「クロールの統計情報」の項目があるので「レポートを開く」をクリック。

クロールの統計情報の画面

クロールの統計情報が確認できます。

クロールの統計情報で全て設定した画面

画面赤矢印の箇所を全てクリックすると「クロール リクエストの合計数」「ダウンロードの合計サイズ」「平均レスポンス時間」のグラフがそれぞれ表示されます。

なお、それぞれの意味合い・詳細については後述する「」をご参照ください。

「良好な」クロール数というものは存在しませんが、グラフは比較的平坦で、サイトの拡大に応じて上昇するべきです。

クロールの統計情報レポート(ウェブサイト) – Search Console ヘルプ

上記は以前の「クロールの統計情報レポート(ウェブサイト) – Search Console ヘルプ」に記載されていた内容となりますが、「クロール数の向上はサイトの拡大・成長が順調である」のサインと考えられます。

1日に多くのクロールされるということは、それだけクローラーが巡回する価値のあるサイト・ブログであり、且つクローラビリティの高いサイト構成になっている、と検索エンジン側に認識されている可能性があります。

個人的なこれまでの経験を振り返ってもクロール数が増えていくにつれてサイトへのアクセスが増えてきた傾向があるので、概ねの解釈としては間違っていないと思ってます。

サイトが順調に育っているか?の指標になる

Googleが『「良好な」クロール数というものは存在しません』というのはその通りだと思います。

サイトの規模・ジャンル・最終ゴールなどによって良い・悪いの判断は千差万別ですからね。

ですが、『サイトの拡大に応じて上昇するべきです』はサイトを成長させるにあたっての健全な考え方だと思ってます。

クロールの情報は48時間後

Search Console のデータは、Search Console に収集されてから 48 時間後に、Search Console とアナリティクスでご利用いただけるようになります。

アナリティクスで Search Console のデータを設定する – アナリティクス ヘルプ

サーチコンソールで集計されたデータはデータの取得から48時間後に反映されます。

リアルタイムでのチェックではないのでご注意ください。

クロールの統計情報の見方は?

うちやま
うちやま

続けて、それぞれのレポートについて解説します。

1、クロール リクエストの合計数(旧:1日あたりのクロールされたページ数)

サイトの URL に対して発行されたクロール リクエストの合計数(成功したかどうかは問わず)を指します。

Googleのクローラーが回遊し、クロールしてくれる頻度がわかる

1日に何回クローラーがリクエストしたのか?(自分のサイトに回遊してきてくれたのか?)その合計はいくらなのか?を指します。

【参考】目安は1日平均で100

経験上のお話になりますが、1日あたりのクロールのリクエスト数が「100」となることをまず最初の目安にすると良いと考えています。

うちやま
うちやま

直近32日間の合計が表示されるので、「合計÷32」で計算すると1日当たりの平均となります。

誤解の無いように書いておくと100未満だからダメとか、って話ではありません。

前項でもお伝えしたようにサイトの成長に伴ってスコアが拡大していくのが自然なことなので徐々に増やした方が良く、且つ、サイトの運用上「成長してきたな(順位がつきやすくなってきた、等)」と実感しやすいのが経験上100前後なので参考指標としてお伝えしました。

また、100がゴールというわけでもありません。

200でも、1000でも、それ以上でもOK!より大きなスコアを目指してきましょう。

例:びるぶろの場合、ブログの更新頻度の平均と共に解説

例えばびるぶろの場合、100越えまでには運用し始めてから27日間ほどかかりました。

うちやま
うちやま

以下の画像はバージョンアップ前の旧画像となりますが、内容は同じです。

[ビフォー]

クロールの統計情報

[アフター1]

どれくらいのタイミングでどれぐらいのスコアが伸びるのか?はサイトの運用次第なので一概に言えません。

あくまで「びるぶろで行ってきたこと」をまとめると「平均1日3記事投稿」「被リンクは特に無し(はてぶを4,5記事に付けたぐらい)」という運用内容です。

[アフター2]

クロールの統計情報の例(3ヶ月更新結果)

運用開始から90日間毎日新規記事更新した結果がこちらになります。

(更新中にサーチコンソールがバージョンアップしたので新・旧の画面が混在してますがご了承ください。)

最終日(11月30日)が1,009となっております。1日平均で計算すると600ちょっとぐらいですね。

この90日の間に「びるぶろで行ってきたこと・意識してきたこと」としては「90日間毎日新規記事更新は欠かさない」「1か月目は1日3記事以上」「2カ月目は1日2記事以上」「3ヶ月目は1日1記事以上」という更新ペースでした。

以上、ご参考までに。

2、ダウンロードの合計サイズ(旧:1日にダウンロードされるキロバイト(KB)数)とは?

Googlebotが期間内にページをクロールした際、サイトからダウンロード(HTMLやCSS、JavaScript、画像などのダウンロード)された合計バイト数、とお考えください。

このスコアが急に増加し始めるとサイトの表示速度(読み込み速度)に影響します。あまりにも数値が大きくなり過ぎると速度が遅くなり、と離脱率悪化に影響するため、実質的なユーザー離れの原因となるため改善が必要になります。

よって、画像の軽量化・余計なプラグインの削除、などの対策が必要です。

3、平均レスポンス時間(ミリ秒)(旧:ページのダウンロード時間 (ミリ秒))

Googlebotが指定した期間中にサイトから取得された(読み込んだ)すべてのリソースの平均レスポンス時間、とお考えください。

ここで表示される時間はできるかぎり減らすことが大切です。

時間がかかるということはCSSや画像などのコンテンツをダウンロードする時間も含まれるだけでなく、アクセスが集中したことでサーバーからのレスポンスが一時的に遅れる可能性も考えられます。

読み込みに時間がかかりすぎている場合、クローラーの離脱につながるため注意が必要です。

プラグインを使って内部をすっきりさせる、サーバーのスペックの変更をする、などでなど、ダウンロードの時間を減らしましょう。

参考:クロールの統計情報レポート – Search Console ヘルプ

Googleのクロール頻度を向上させるために心がけたいサイト運営方法

1、クロールされる頻度を上げる大枠の考え方

  • 更新頻度を上げる
  • 質の良い記事コンテンツを用意する
  • 内部構造を最適化する
  • 記事単一ではなくサイト全体の品質を高める

特にクローラーは主にリンクを介して移動するため、パンくずリスト・サイトマップ・グローバルナビ・手動でのリンク(内部リンクや外部リンク)などを工夫すると大きく改善されやすいです。

2、記事(ページ)だけ増やせばいいわけじゃない

Googlebotが周回する頻度は該当サイトの記事数を増やせば良いだけ、ということではありません。

記事コンテンツの品質も考慮した上でクロールの数・頻度を調整します。

そのため、仮にページ数が多くとも「低品質コンテンツ」と見なされれば「クロールする価値無し」という判断になりクローラーがクロールを避け始めることもあります。

クロールの変化が起こりやすいタイミングを理解しよう

うちやま
うちやま

主に「アップデート」や「サイト改修(サイトリニューアルなど)」のタイミングで起こりやすいです。

クロールのスコアが減少しやすいタイミング

大きく下落したのであれば「アップデートの影響でネガティブに評価された可能性」「インデックスエラー(noindexタグを誤って設置してしまった、など)やサーバーエラー」などが考えられます。

【例1】インデックスを防止する「noindexタグ」を設置した

サイトリニューアルやサイト新規公開時に、公式に公開する前段階で設置してたnoindexタグが公開後も誤って残ってしまった。

【例2】ページのHTMLが壊れている

コンテンツがサポートされてない状態だとGooglebotがページのコンテンツをレンダリングできないのでスコアリングできない。

【例3】リクエストへのサイトの反応が遅い

Googlebotがリクエストを抑制してサーバーの過負荷を防ぐためクロールが減少する。

【例4】サイトの更新頻度が低い/コンテンツの質が良くない

Webサイトの変更頻度が低かったり、ページの情報が少ないと、サイトの質があまり高くないと判断してしまいクロールが減少。

クロールのスコアが増加しやすいタイミング

大きく急上昇したのであれば「直近でアップデートが発生した」「アップデートの影響でポジティブに評価されてサイトが急成長した」「想定外のトラフィックが発生してサーバーエラーが発生している」などが考えられます。

サーバーエラーが発生したときはサーバースペックを見直すタイミングです。

特に月間PVが増えてくるとこの手の問題には自然と直面し始めますので、トラブルが発生したらサーバーのバージョンアップをするか?ハイスペックサーバーに移設するか?などを検討しましょう。

【重要】グラフに大きな変化があった時に改修を考える

グラフに大きな変化があった時はサイトになにかしらの動きが発生している可能性があります。

ポジティブ・ネガティブそれぞれの動きがありますが、いずれにせよ「変化」があったタイミングであることには違いありません。

サイト内容を確認してメンテナンスする箇所が無いか?を確認してきましょう。

[補足]

一時的な動きでありしばらくすれば元に戻る、ということもあります。よって、過度に焦ることく原因が何か?を探りながら必要に応じてメンテナンスを検討し始めれば良いです。

なお、スコアが上下しても実質的なトラフィックや検索順位に影響が出ていなければ焦る必要はありません。

うちやま
うちやま

一時的な問題でした、ってなることが多い。

まとめ

「クロールの統計情報」なんて情報を調べている時点でサイト作りに没頭し始めていることには違いありません。笑

うちやま
うちやま

普通に暮らしてたらこんなこと調べようとは思わないでしょ?笑

それだけ自分のサイトに愛着が湧いてきたわけで、サイト運営者目線で言えば非常にポジティブな状態と言えます。

サイト運営上、エラー・トラブルが起こらないようクロールの統計情報を参考にメンテナンスを行いましょう。

そして何よりクロールの統計情報のスコアが向上してきたら『=それだけ頑張ってサイト運営してきたんだな』と自分を褒めてあげてくださいね!

うちやま
うちやま

ここまで作り込むのって大変だからね、ホントにすごい事ですよ!

この機体の開発者
スミ入れがんばる
うちやま(内山智明)

新卒で入社したブラック企業で月の残業168時間、気合努力根性の精神論だけで詰められ、簡単に辞めさせてくれない毎日を過ごして退職するまでに苦労した経験がある。現在は株式会社BuildingBlockの代表となり、自身の経験を元に、会社を辞めたいのに辞められない・辞めると言い出しにくい人向けに退職や辞め方に関する情報発信を行う

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