会社を辞める人には明確な特徴や前兆があります。その人が愚痴をこぼさなくなったり、会議での発言が減ったり、上司との対話が減ったり、必ず定時で帰るようになったりする場合、その人が辞める可能性があることを意味します。
そこで本記事では、会社を辞める人を見逃さないように、普段から一人ひとりの社員に目を配り、早めに対策を講じる重要性について解説します。
辞める人はわかるもの
社員が辞める際は兆候が出るので行動や表示に変化が見えてきます。
本当に辞めると決めた社員は顕著に仕事に対するモチベーションが低下してきます。さらに、周りの人たちとのコミュニケーションが減少することもあります。
もし社員がこうした変化を見せ始めた場合、辞めることを検討している可能性があると注視する必要があります。
仕事を辞める人を見分ける前兆
辞めそうな人の退職する前の前兆は以下の通り。
雰囲気が変わる
本気で仕事を辞めることを決意した人は、表情が晴れやかになることがあります。それは、最大の悩みである仕事にもうすぐ行かなくて済むという晴れやかな気持ちが原因です。その結果、笑顔が増えたり、普段とは違う穏やかな雰囲気で仕事に取り組むことが増えてきます。
周りの人からは「良いことがあったのかな?」と思われることもありますが、実査氏はその逆の心理状態であり、その人から突然退職を報告されることで周囲が驚くケースも少なくありません。
明るくなる
雰囲気が変わるのと同時に性格が明るくなる人も少なくありません。
多くの人は退職を決める前は不満や愚痴が多くなりがちですが、いざ辞めると決心するとむしろ晴れ晴れとした気持ちになり、急に雰囲気が明るくなったり表情が変わったりします。
発言(失言やポジティブな意見の両方)が減る
また、仕事に対する不満や愚痴が無くなるだけでなく仕事そのものに意欲が無くなってくるので発言自体が減ってきます。会議での発言が減り、まるで興味を持たなくなったかのようになります。
なお、仕事への意欲が下がることで残業をすることが減るって以前よりも早く帰ってしまう。もしくは、新しい仕事自体を避けるようになってくる、などの動きも見られるようになります。
【大事】労働環境は退職に影響する
厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概要」の「転職入職者が前職を辞めた理由」によると、前職を辞めた理由として「職場の人間関係が好ましくなかった」「仕事の内容に興味を持てなかった」「労働時間・休日等の労働条件が悪かった」という理由が一定の割合を示しています。
人間関係や労働環境が合わなければ強いストレスがかかるので、その影響で辞めたくなるのは自然なこと、ということです。
人が辞める職場の特徴として
- 人間関係が悪い
- ブラック体質
- 組織体制が古く、正当な評価を受けられない
- 将来性が見込めない
などに該当する場合、職場で有能な人が辞めていく理由となります。まともな人ほど今よりも良い仕事は必ずあると考えており、そのため、早くに割り切って行動してしまうのです、
おとなしい人ほど突然辞める
普段おとなしくしている人ほど突然辞めるもの。通常よりもコミュニケーションを取りにくくなってきたら辞めるシグナルと思っておいた方が良いでしょう。
企業の担当者は仕事を辞めようとしている社員がいることを前提に意識しておくことが重要です。その上で、企業の担当者は辞める意思がある人の特徴や前兆を理解しておき、普段からからしっかりとコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことが大切になります。
辞めそうシグナルは=ほぼ手遅れシグナルの可能性もある
- 言われたことを素直に受け入れるようになる
- 会議での発言が減る
- 上司との対話が減る
- 必ず定時で帰るようになる
- 表情がスッキリする
これらの特徴を見つけた場合、辞めそうシグナルを発している辞めようとしている社員かもしれないと意識してください。もっと言えば、すでに退職を決意している状態の社員だと思っておいても良いでしょう。
こうしたことが起こらないように普段からコミュニケーションをとったり、信頼関係を築いたりする必要があります。
まとめ
会社を辞める人は、通常、意志を伝える前に一連の兆候を示します。それらを見逃さず、早めに対処することが退職を防ぐ対策となります。
従業員が早期に辞めないためにも普段から社員の行動や感情に注意を払い、不満や不安が見られる場合は、できるだけ早めに対処するよう心がけることが大切です。
自社が従業員に辞められやすい環境なのか?について確認した時は、以下の記事もご参考になさってください。
参考記事:仕事の辞めどきがわかる10のサイン、限界が来て無理して心身を壊す前に