「仕事が合わない」という理由で退職する際にトラブルや誤解を起こしにくい伝え方を解説しています。
スムーズに退職理由を伝えたい時のご参考になさってください。
退職理由が仕事が合わないの時に使うべき例文
退職理由を用意する際、どの様に伝えるとトラブルが少ないか?を退職理由ごとに例文を用意しました。
【重要】伝え方のポイントは会社の関与が難しい理由にすること
退職理由を用意する際は、すぐに使える退職理由をまとめた記事(退職理由で最強なおすすめの内容はドクターストップか法的な訴求)でもお伝えしたように会社側が関与できない理由を用意することがポイントになります。
その上でどのように伝えれば良いか?(伝え方や注意点)を踏まえて退職理由をまとめることが出来れば伝えた際に辞めさせてくれない・トラブルが起こりそう、という不安も消えます。
これから退職理由を用意する、という時は以下の各種理由をご参考に退職理由の用意を検討してみてください。
「続ける自身がない」を退職理由にする場合
病気を理由にする
なんとか続けたいと思っておりましたが、持病が悪化してしまいました。
今のままだと周りにご迷惑をお掛けするだけで無事に続ける自身がないので、しばらく療養するために退職をさせていただければと思います。
家族を理由にする
両親が高齢となり介護が必要になりました。介護と両立して現在の仕事を続けるのは難しく、退職という形を取らせていただければと思います。
「向いてない」を退職理由にする場合
厚生労働省の「平成 29 年雇用動向調査結果の概況」によると、「仕事の内容に興味を持てなかった」とあり、仕事に向いてないことで退職・転職になる傾向が見て取れます。
「向いていません」とダイレクトに伝えるのではなく、別の理由を用意しましょう。
別の分野の仕事に挑戦してみたくなり退職を決意するに至りました。
【補足】社風が合わない時の退職の例文や伝え方
社風が合わない場合も上述した「向いてない」と同様にダイレクトに伝えるのではなく、別の理由を用意します。
- これまでの経験を生かし、新しい業界・環境で自分の力を試したい
- 個人で開業する決意を固めました
他にも、退職を切り出せない時に試して欲しい伝え方と仕事を辞めるための手順でも退職の切り出し方を解説しているので併せてご参考になさってください。
仕事が合わないことは退職理由になる
独立行政法人労働政策研究・研修機構によると、職場におけるメンタルヘルス問題を抱える企業・社員が一定数いることがわかっています。
このことから、精神的な負担を感じている労働者が多いことがわかります。
上司と合わない、という退職理由も多い
加えて、厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概要」によると、前職を辞めた理由として
- 職場の人間関係が好ましくなかった
が挙げられており、上司を始めとした職場での人間関係でのトラブルを抱えている方が多いこともわかります。
退職理由の書き方に注意
ただし、上司と合わないときは退職理由にそのまま書いてしまうとトラブルになるので書き方に注意。直接上司に言及することなく、嘘でも良いので「自分の目的のため」という目線で伝えた方が良いでしょう。
合わない、合わなかった、を退職理由にする人は多い
また、同様に厚生労働省の令和3年雇用動向調査結果の概要では前職を辞めた理由として
- 仕事の内容に興味をもてなかった
が男女問わずに一定の割合を占めていることもわかります。
以上のことから仕事に対する理想と現実のギャップが発生しており、それが精神的な負担となり退職に影響を与えていることが考えられます。
つまり、日本の各職場で「仕事が合わない」という退職理由が発生しやすい状況にあると言えるため、仕事が合わないことは十分な退職理由になります。
職場が合わずにすぐにでも辞めたい、という時は以下の記事もご参考になさってください
【補足】転職時に退職理由を伝える際の注意点
転職時はどのように退職理由を伝えるか?で採用に対して大きな影響が出ます。そのため、前職の退職理由の伝え方にはひと工夫が必要になります。
面接で仕事が合わないという退職理由を伝える場合
- 社内で希望が通らなかった
- 社内に希望の職種が無かった
など、辞めざるを得なかった理由を前提に伝えましょう。
【例】
上司に何度も相談をしたのですが、結果として○○仕事には携わることができないとなり退職を決意いたしました。
前職はIT技術食として活動していましたが、外部とのコミュニケーションを図る職が自分には合っているのではないかと思い、営業をしたく転職を希望しました。
転職理由が社風が合わない(仕事が合わない)場合の例文
自分以外の誰かを悪者にする表現は避けましょう。
悪者を用意してしまうと「責任を他人に押し付ける人間なのでは?」と、面接官に誤解される恐れがあります。
【例】
前職は組織ではなく個々人での活躍に重きをおく環境でしたが、チーム一丸となって仕事を進め、お互いにコミュニケーションを取れる環境で働きたく、転職で環境を変える決意をいたしました。
前職では実現しえなかったことを転職先で実現したい、という姿勢で回答しましょう。
トラブル無く、確実に会社を辞める方法は2つ
1.法に基づいて退職を進める
第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
民法第627条
民法第627条より労働者の退職は権利として認められており、その権利を会社が拒否することは出来ません。
会社を円滑に辞めたい場合は社内の就業規則に従って一ヶ月前、2ヶ月前などに退職の申し出をしていただければ問題ありませんが、仮に「合わないからもっと早く辞めたい」ということであれば退職の2週間前から解約の申入れ(退職の申し入れ)しておけば退職は成立します。
雇用先によっては特殊な雇用契約書を結んでいる・特殊な就業規則になっている、などの可能性もありますが、就業規則よりも法律が優先されますので最短で2週間前に伝えれば退職は成立します。
2.どうしてもの際は退職代行に相談する
- 自分から切り出すのは難しい
- 相談しても辞めさせてくれない
- でも、もう耐えられないからどうしても辞めたい
という時は労働組合が運営する退職代行サービスに依頼して辞めてしまいましょう。
確実に退職が成立します。
退職代行はお手持ちのスマホからLINEで申込み相談が可能。また、希望すれば即日から代行業者が動き出してくれます。
代行業者が動き出した瞬間からあなたは職場に行くことも連絡する必要も無くなるので、早ければ相談した即日から会社に行かなくても良い状態になれます。
具体的には、
- 確実に退職が成立する
- 法律に則って退職処理するのでトラブルがない
- 自分で対応する必要が無いので退職にまつわるストレスが無い
などがあります。
そのため、もしあなたが
- 辞めさせてもらえない
- 辞めたいけど自分では言い出しにくい
- でも、どうしても辞めたい
等の場合は迷わず労働組合が運営する退職代行サービスを利用することをおすすめします。
まとめ
本来的には入社2ヶ月での退職理由は何でも大丈夫!辞める理由の用意は法的には必須じゃないでもお伝えしているように、退職理由は辞める際の必須事項ではないので困ったときは「一身上の都合により退社します」で構いません。
ですが、どうしても伝える必要があるときは相手にも悪い思いをさせず、且つ自分の退職を円滑に進めるための言い回しや切り出し方は事前に数パターン用意してから退職を伝えることでトラブルを避けた退職処理を進めることが可能です。
そのまま伝えるとトラブルの元になってしまうような個人的・感情的な理由をストレートに出さないよう、相手の気持ちに配慮しながら退職の旨を伝えていきましょう。
辞める際の伝え方についてより詳しく理解したい方は以下の記事もご参考になさってください。