介護を1ヶ月で辞めたいと感じた時の乗り越え方と考え方について解説しています。
介護を1ヶ月で辞めたいと思ったときの乗り越え方
介護を辞めたいと新人が感じる理由
介護職をしている高卒の新人社員です。
介護職をしている高卒の新人社員です。今の仕事今すぐにでも辞めたいです。周りに迷… – Yahoo!知恵袋
今の仕事今すぐにでも辞めたいです。
周りに迷惑をかけないで退職する方法はありますか?
介護職として勤務してすぐに辞めたいと思う新人は少なくありません。その理由としてイメージと実際の現場におけるギャップに苦しんでいるケースがあります。
介護は人助けの最たる業務の1つ。そのため、業界を経験していない方からすると人助けのイメージが先行してポジティブな面だけを考えてしまいます。ですが、介護は体力的な消耗が激しい現場でもあります。
- 排泄・入浴などの身体介護、
- 備品の管理・施設内の掃除をはじめ洗濯などの生活援助
- 食事の準備や片付け
などなど、日ごろから体を動かすことが多い職場です。その為、体力に不安を抱える人は耐えられずに辞めてしまうことがあります。
また、他にも
- 介護者さんに対して高圧的な態度
- 職場の人間関係・悪口
など、現場に入って見えてくる負の側面に対して気持ちが持たなくなる方もいます。
素晴らしい仕事である反面、現実問題として一定の負担が掛かることも事実。そのギャップに耐え切れなくなることで「辞めたい」と感じてしまうのです。
イメージギャップを洗い出す
- 体力を消耗しやすい
- 職場の人間関係が辛い
- 給与にギャップを感じた
- 悩み相談が出来ない
- 施設側と自分の考え方が合わない
など、実際に現場に入って感じたイメージギャップを洗い出してください。
洗い出した問題に対応できるか?を検討する
洗い出したイメージギャップに対して完ぺきではないにせよ、問題大半は自分で対策できると思えたら続けてみることをおすすめします。業務に慣れていけば徐々に負担も減って来るでしょうし、現場との付き合い方も円滑になります。
一方、
- 持病持ちや元々体力に不安があって、物理的に介護の対応が難しい
- どうしても人間関係が合わないので我慢できない
- 施設側の方針と自分の求めるものがまったく合わない
など、どう考えても自分では対処できない場合は転職や退職を検討してください。
同じ介護業界でも職場が変われば人間関係や施設側の考えも異なります。
例えば体力に不安がある場合、身体介護をする場面が比較的少ない施設形態を選ぶことで体力的な負担を下げられる可能性が高いです。また、基本的に夜勤がないデイサービスへの転職を検討しても良いでしょう。
介護という業界自体は魅力を感じているが、どうしても体と心の折り合いがつかない時は転職や退職を検討してみましょう。
【体験談】介護士を辞めたいと感じる人は少なくない
退職理由の調査データ
「介護職を離職した経験がある10代から60代以上の男女322人」のアンケートによると、「職場の人間関係(46.6%)」「給与(41.0%)」「自分の介護技術不足(29.2%)」などが主な退職理由として挙げられます。
特に人間関係については厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概要」の「転職入職者が前職を辞めた理由」でも
前職を辞めた理由として「職場の人間関係が好ましくなかった」が男女問わずに一定の割合を占めていることから人間関係の良し悪しは会社を辞めるかどうか?で大きな影響を持っていることがわかります。
試用期間の間に退職したい
介護職で働いているものです。
介護職で働いているものです。 – 今の現場が辛く試用期間中で… – Yahoo!知恵袋
今の現場が辛く試用期間中で1ヶ月半働いて
います。試用期間中に退職したいと
思い今日話ましたが引きとめられました。
明日、話合う予定ですが引き止められたら
どう対応すればよいか教えて下さい(;_;)
試用期間で介護職を辞めたいと感じる人も少なくありません。
ただ、試用期間は職場と労働者側のお見合い期間でもあるので、職場環境が合わない・思っていたものと違った、などあれば試用期間中に退職を申し出ることは問題ありません。
試用期間中の退職について詳しくは以下の記事もご参考になさってください。
介護職員に就職して2ヶ月目で円満退職する際の理由が欲しい
至急ご返答をおねがいします。
至急ご返答をおねがいします。円満退職を希望します。2ヶ月前に娘の… – Yahoo!知恵袋
円満退職を希望します。
2ヶ月前に娘の内定している職場に就職しました。
介護いわゆるケアーワーカーです。
病院ですのでナースとほぼ同じようですが医療行為はしません。
先日の夜勤の間、右足の膝から激痛。
腰痛と重なり歩く事が困難でした。
帰宅も迎えに来てもらったのです。
この仕事を続けるには無理があります。
娘の事もあり円満退職する際の理由は正直に体調をお話しした方が良いのでしょうか?
因みに娘は看護師としての内定ですがこれによって、内定を取り消される事もありえますか?
介護職を半年で退職する人も|介護職 半年で退職
介護を一ヶ月で辞めることも
介護職につき一ヶ月と半月なんですが今、からだの疲れが限界にきていて常に体力的にも精神的にもしんどくてたまりません。
職場をすぐにでも辞めたいです私はデイサービスに勤めています。 -… – Yahoo!知恵袋
もう辞めたいけど言い出せない…
デイサービスを1ヶ月で辞めたい
デイサービスに転職して1ヶ月がたちました。
生活のためにより良い条件の施設に転職(もともとデイサービスに6年勤めていました)しましたが、とても後悔しています。まず認知症の利用者に
対しての暴力(怪我をさせる程ではありませんが)や動作の遅い利用者に急ぐよう怒鳴ったり職員に文句を言った利用者に対しても怒鳴りつけるなど、利用者への対応の仕方に疑問を感じます。
○○さん(利用者)をいじめてストレス発散~、と話し職員同士で笑ってることもありました。
全ての職員ではありませんが、上に立つ職員数人がそのような行為を平気で行っております。
他の職員も暴力はなくても利用者を見下すような対応をしているところが多く見られております。
施設長も把握しているはすですが、特に問題視はしていないようです。中心になっている職員がそのような状態なので、仮にこの先意見を言ったところで変わるとは思えません。1日のスケジュール、サービスの質、衛生面に対する意識も今まで見てきた施設とは比べられないほど低く、ここで得られるのは忍耐くらいかなと思ってしまいます。
嫌なとこばかりを見つけてしまうのは慣れない環境から逃げたいためであり、入ってすぐに辞めてしまうのは情けないという気持ちと、ここにいても時間がもったいないから早く辞めたほうがいいと思う自分とで今は葛藤しています。
デイサービスに転職して1ヶ月がたちました。生活のためにより良い条件の施設に転職… – Yahoo!知恵袋
介護職をすぐ辞める人の特徴
体力とコミュニケーション能力に不安を持つ人が辞めやすい傾向にあります。
「介護を1ヶ月で辞めたいと思ったときの乗り越え方」でもお伝えしたように介護職は体力勝負な面が多いです。介護者を支えたり夜勤を始めとした不規則な生活も体力が必要になりますので、体力に自信がない人は続けにくい環境になることが多いため辞めやすくなります。また、介護者や職場のメンバーとの連携もあるのでコミュニケーションも求められます。
以上のことから、介護という仕事自体は嫌ではないし続けていきたいと思っていても、体力とコミュニケーション能力に不安を持つ人はどうしても辞めやすい傾向にあります。
どうしても退職したい時の注意点
そもそもすぐに辞めていいの?
雇用形態問わず、一部の条件を除き原則として即日退職は認められていません。その為、辞めたいと思ってもすぐに辞められるものではありません。
バックレはNG
辞めたい気持ちを先行させてバックレや無断欠勤してしまうと「違法行為」となり労働者に対して損害賠償請求や懲戒解雇を与えられる危険があります。
また、懲戒解雇になると転職活動時に相手先に伝えなければ経歴詐称になるので必ず伝える必要があります。つまり、懲戒解雇になるとその事実が必ず転職先にはバレますので転職活動においてご自身の印象が悪くなり不利益しかありません。
以上のことからバックレは退職行為に対するリターンとリスクを加味した際にリスクが大きすぎて帳尻が合わない行為と言えます。そのため、法に基づかない即日退職行為だけは控えた方が良いです。辞めるなら法に則って確実に・安全に辞めましょう。
介護職を辞める際の注意点について詳しくは以下の記事もご参考になさってください。
強制労働は違法行為
(強制労働の禁止)
労働基準法 第5条
第五条 使用者は、暴行、脅迫、監禁その他精神又は身体の自由を不当に拘束する手段によつて、労働者の意思に反して労働を強制してはならない。
労働基準法第5条より、使用者(会社側)は労働者の意思に反した労働を強制してはいけないと定められています。
そのため、辞めたいと伝えたにもかかわらず会社がそれを認めない場合は労働基準法第5条違反となり無効。会社側には強制的に働かせる権利はありません。
繰り返しますが無断欠勤はNGです。ですが、正規の退職申請を行っているので法に従って退職が処理されます。
辞めさせてくれない強制労働問題について詳しくは以下の記事もご参考になさってください。
介護職をすぐ辞める方法
1.法に則って辞める
第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
民法第627条
民法第627条により退職の自由は労働者の権利として定められています。
仮に会社から引き止められたとしても会社には強制力はないので、退職が出来ないということはありません。
雇用先によっては特殊な雇用契約書を結んでいる・特殊な就業規則になっている、などの可能性もありますが就業規則よりも法律が優先されますので退職の意思を伝えれば必ず退職が成立します。
- どうしても今の職場を辞めさせてもらえない
- でも、どうしても辞めたい
というご状況であれば法に則って「退職届を提出する」という具体的な退職の意思を示して辞めてしまいましょう。
退職届を受け取ってもらえない場合
配達記録付き内容証明郵便で退職届を郵送すれば退職届が相手方に届いた証明になるので、退職の意思を示した証拠となります。その為、民法に従い解約の申入れの日から2週間経過すると退職が成立します。
他にも
- 退職の旨を記載したメールを送る
- 録音しながら口頭で伝える
等の手段を用いて退職の意思(解約の申入れ)を伝えることも可能です。
2.どうしてもの際は退職代行に相談する
- 退職を自分で切り出すのは難しい
- 申請したのにどうしても辞めさせてくれない
- でも、どうしても辞めたい
という方であれば労働組合が運営する退職代行サービスに相談して辞めてしまいましょう。
確実に退職が成立します。
退職代行はお手持ちのスマホから電話やLINE(メールでも可)か相談が可能。希望があれば相談したその日から代行業者が動き出してくれます。
代行業者が動き出した瞬間からあなたは職場に行くことも連絡する必要も無くなるので、早ければ相談した即日から会社に行かなくても良い状態になれます。
具体的には、
- 確実に退職が成立する
- 法律に則って退職処理するので法的なトラブルがない
- 自分で対応する必要が無いので退職にまつわるストレスが無い
等があり、必要に応じて未払いの交渉もしてくれますので退職代行費を支払う以上の利用メリットがあります。
そのため、あなたが
- 自分から退職を切り出すのが難しい
- 切り出したとしても辞めさせてもらえない
- でも、どうしても辞めたい
という状況であれば労働組合が運営する退職代行サービスに相談して辞めてしまいましょう。
まとめ
介護職自体は非常に意義のある仕事であり、社会から求められている仕事であることに違いはありません。
ですが、現場は必ずしも綺麗ごとだけで済ませられないことも事実です。
あなたの介護を必要としている人は必ずいます。その為、イメージギャップを洗い出して続けられそうなら続けていきましょう。
一方、介護自体は好きでも職場環境や体力的な問題でどうしても難しいという時は転職や退職を検討してみてください。職場は今の場所だけではありません。あなたが活躍できる職場を選んで求められる場所で活動しましょう。