「退職メールを送りたくない事情がある」
辞める際の退職メールを送らないで辞めることは可能なのか?について解説します。
退職メールを送らないで辞めても問題は無い
法的な問題はない
退職メールには法的な義務があるわけではないので退職メールを送らないで辞めたとしても問題はありません。
滅多に無いと思いますが、仮に「退職メールを送らないなら辞めさせない」等と言われたとしても会社の要請に従う必要もありません。
あくまでマナーの問題
退職時のメールはマナーの問題になります。関わりがあった方には辞める挨拶をしないよりもした方が印象が良い、という理屈です。
特にある程度の関係がある相手・定期的にコンタクトを取っていた相手であればマナーとしては挨拶をした方が好ましいです。
社外への退職メールは上司に相談して代わりに対応してもらう
お客様相手の場合、自社とお客様(取引先)との関係性の問題になるので、関係性に多少なりとも悪影響を出さないためにも退職時のメールは送った方が良いです。
ですが、それが難しい時は上司に相談して代わりに退職の挨拶、同時に引き継ぎの挨拶等も対応してもらいましょう。
退職メールを出さない理由により対応は異なる
多忙・打ち忘れの場合
引き継ぎ・挨拶など退職処理が膨大な時は多忙によりメールでの挨拶を忘れてしまうこともあります。
いざという時はテンプレの文章を用意してメールの一斉送信で対応するか、上司に事情を相談して代わりに退職の挨拶をお願いしましょう。
会社としては掘り起こしのキッカケにもなる
退職挨拶の相手がお客様の場合、久しぶりに対応するお客様であれば顔出し挨拶する理由にもなりますから前任者の退職の報告且つ今後の営業の探りを入れるチャンスにもなります。
既に後任がいるなら上司が後任の引き継ぎ報告がてらお客様に御用聞き営業もできるので、必ずしも悪いことばかりではありません。
直接挨拶する場合
直接挨拶する方であれば無理に退職の挨拶メールを送る必要はありません。
特に社内の関係者であれば直接挨拶で十分に退職メールと同じ役割は果たせてします。
出したくない事情がある場合は別対応
辞めたいけど切り出せない場合
どうしても事情がある場合は対応の仕方を調整する必要があります。
クライアントとの関係が悪い場合
挨拶をしたくない、もしくは自分から挨拶をすると会社としての関係を更に悪化させてしまう場合は上司に相談して代わりに対応してもらいましょう。
連絡を取るのが怖い社内の上司の場合
立場上は退職の挨拶をすべきだが、ハラスメント被害などに遭っており連絡したくない相手の場合、連絡をしない方が良いです。人事部や別部署に事情を説明して無事にご自身が辞めることだけを優先してください。
どうしてもの際は退職代行に相談して辞めることも視野に入れる
- 退職相談すると怒られるので怖い
- 退職相談のメールを送っても辞めさせてくれない
- でも、辞めたい・退職を切り出したい
こうした特殊な状況下にある場合、労働組合が運営する退職代行サービスに相談して辞めてしまいましょう。
確実に退職が成立します。
退職代行はお手持ちのスマホから電話やLINE(メールでも可)か相談が可能。希望があれば相談したその日から代行業者が動き出してくれます。
代行業者が動き出した瞬間からあなたは職場に行くことも連絡する必要も無くなるので、早ければ相談した即日から会社に行かなくても良い状態になれます。
具体的には、
- 確実に退職が成立する
- 法律に則って退職処理するので法的なトラブルがない
- 自分で対応する必要が無いので退職にまつわるストレスが無い
等があり、希望者には有給消化や未払いの交渉もしてくれます。
そのため、あなたが
- 退職を自分で切り出すのは難しい
- 退職相談をしたのに辞めさせてくれない
- でも、どうしても辞めたい
という状況であれば労働組合が運営する退職代行サービスに相談して辞めてしまいましょう。
まとめ
一般マナーとして退職メールを送った方が良いことには違いありません。
ですが、法的な規制や義務があるわけではありません。
どうしても送りたくない事情があるときは上司に相談して代わりに対応してもらってください。
退職経験がある方ならわかりますが、仮にメールを送らなくてもどこかの機会で逢うことも無ければ、送らないことでその後に社会的な制裁を受けることもありません。
気持ちや時間に余裕がある時は送っていただき、それが難しい事情があるときは周囲と相談しながら自分が送らなくても良い代替案を用意していきましょう。
どうしても退職メールを送る必要がある時は、以下の記事もご参考になさってください。