今携わっている仕事、もしくは職場が嫌!苦しいから助けてほしい!!という時にどうすべきか?
現状を乗り越えるべきなのか?新しい環境に身を置いた方がいいのか?
目の前で直面している苦しい仕事の状況に対してどう振る舞えばいいのか?について本記事で解説します。
苦しい、助けてと仕事で思いつめた時は自分の時間を作って欲しい
現場の仕事や職場環境に苦しんでいる場合、目線が今の仕事に集中しすぎて周囲が見えなくなっている可能性があります。
そのため一歩引いて自身を見つめ直すためにも、自分の時間を作って気持ちに余裕を持たせる必要があります。
苦しい、助けて、と仕事で抱えこまない方が良い
仕事に限った話ではありませんが、精神的に苦しんで助けて欲しいと思っている状況であればその状況を抱え込みすぎない方が良いです。
精神的な悩みは時間と共にいずれどうにかなる、とは限りません。
苦しんでいる根本、大元の問題点を解決しない限りは状況は延々と続くことになり、言い換えると強いストレスがかかった状態が延々と続くことになります。
我慢し続けるとうつや適応障害になるリスクが高くなる
過度なストレスが延々と続くことはうつ病や適応障害を引き起こす原因となり、その状態が続くと、仕事だけでなくプライベートにも影響が及び回復するまでに数ヶ月や数年かかってしまうことすらあります。
甘えじゃない
誰かに助けを求めたくなるほどの状況というのは誰もが経験するもの。それ自体は決して甘えではありません。
辛い時は誰かの助けを求めるべきであり、我慢し続ける必要はありません。
「朝起きたくない」は一つのサイン
精神的に追い込まれているかどうかの一つの目安として「朝起きたくない」と感じ出したら追い込まれていると判断してよいでしょう。
体は健康なのにどうしても起きたくない・起きれない、という原因不明の状態になってしまうと精神的に蝕まれている状況であり我慢の限界を超えている状況と考えた方が良いでしょう。
こうした状況に勅命しているのであれば弱音を吐いたり誰かに相談をしたりという選択肢を用意してください。
明日だけでも気持ちは軽くなりますので、少なくとも精神的な辛さは解消されることになります。
休むか辞めるかして自分の時間を作る
状況がどうであれ、精神的に追い詰められてる状況が続くのは良いことではありません。
こうした時にやるべきは他の人に干渉されない自分だけの時間を作ることです。
苦しいということは自分のキャパを超えた物事にぶつかっている状況であり、強いストレスを感じている状況となります。
一時的なものならともかく、こうした状況が延々と続いている場合、我慢していたとしても状況は一向に改善されません。
よって、ご自身を追い詰めている状況や症状、問題、などから距離を置いて他の人に干渉されない自分だけの時間をつく、ご自身の気持ちを落ち着かせ、回復させる必要があります。
今の職場をこのまま続けるべきか辞めるべきかで悩んでいる際は以下の記事もご参考になさってください。
参考記事:仕事の辞めどきがわかる10のサインを元に限界が来てることを理解する
【補足】どうしても合わない仕事や環境はあるもの
厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概要」の「転職入職者が前職を辞めた理由」によると、前職を辞めた理由として「職場の人間関係が好ましくなかった」「仕事の内容に興味を持てなかった」「労働時間・休日等の労働条件が悪かった」という理由が一定の割合を示しています。
人間関係や労働環境が合わなければやめたくなるほどの強いストレスがかかるということです。
こうした環境下にいるならば仕事に対して苦しむだけじゃなく助けてほしいと願ってしまうのも仕方がないことと言えます。
仕事がもう嫌、助けて!と悩む人は多い
このように職場環境が嫌で悩んでる人は少なくありません。
会社は人間関係で成り立っているため、どうしても好き嫌い合う合わないといった問題が出てきやすいものです。
仕事それ自体が嫌というよりも、その会社の風土や人間関係などが嫌で結果として仕事も嫌になり悩み思い詰めてしまう人が出てきてしまうのです。
まずは嫌な原因を理解する(現状理解)
今の状況を改善させるための第一歩として現場理解を進めてみましょう。
原因が理解がなされてないままだと、その後の改善策が用意できないため苦しむことになります。そのため、どうして今の状況が苦しいのか?原因は何なのか?何が嫌なのか?誰が嫌なのか?などを原因の理解が必要になります。
理解の仕方は人それぞれですが、例えば自分の経験で言うとスマホのメモ帳に今苦しい思いをしている理由は何なのかを書き出したり、A 4のキャンパスノートにボールペンで今の気持ちや今の悩み抱えてる問題などを言語化して書き出すなどをして理解に努めました。
一見すると頭の中で考えてもいいように思えるかもしれませんが、言語化して視覚化した方が正しい理解が進みます。
そのためノートやメモ帳などに必ずかき出すことをお勧めします。
自分で解決できるものと出来ないものを切り分ける
メモ帳やノートに書き出された内容をもとに現状を理解しその上で自分で解決できるものとできないものを切り分けます。
例えば、職場の人間関係に問題があったとします。
人間関係といっても全員というわけではないかと思いますので、具体的に誰が自分を不快にさせている人間なのか?を書き出します。書き出した人間とは必要以上に交流しないように努めるべきですが、仕事の立場上それが難しいということがあれば今の職場を離れて異動を申請します。
このように問題の確認と問題に対する対象を明確化します。
他にも、抱えてる仕事内容そのものに対して苦痛を感じているのであれば、**苦痛を感じている内容が抱えてる仕事の内のどの部分なのか?**を具体的に理解しましょう。
ご自身で進められるところは進めていただき、ご自身で処理ができない部分は仕事を分散できないか?上司や同僚に相談しながら抱えている問題を対処していきましょう。
【補足】相談先がない時は社外の専門機関に声をかける
自分で解決できるものと解決できないものを切り分けて問題を明確化した際、周囲に相談できる相手(上司や同僚など)がいる場合はすぐに相談して問題解決に尽力してもらいましょう。
一方、周囲にそういった頼れる方がいない場合、外部の専門的な相談機関を利用してください。
例えば、厚生労働省による「総合労働相談コーナー」や、連携している産業医などが真っ先に挙がる相談先といえます。
キャリア相談なら専門のアドバイザーを
他にもキャリアそのものに対して悩みを持っているならキャリアアップコーチングなどキャリアコーチングを専門とするアドバイザーに相談するのが良いでしょう。
キャリアコーチングは就職支援ではなくあなただけのキャリア形成をするにはどうすればいいか?をサポートしてくれる支援サービス。
転職エージェントなどとは異なり、転職・就職だけでなく、別の選択肢(独立・フリーランスなど)も含めたあなた自身にとって最適なキャリア構築の仕方を一緒になって考えてくれます。
変化が急激な時代です。
価値観や働き方などが多用に広がる中で、
- 本当に自分がやりたいこと
- 本当に自分にあったキャリア形成
をいま一度再検討する事は非常に理にかなっています。
- どうしても今の職場だと「違う」気がする
- 今の内に自分だけのキャリアを再検討したい
という方はキャリアコーチングに相談してご自身の今後のキャリア形成に活かしてください。
すぐにできることから着手する
ご自身の中で抱える問題点をあぶりだしたら、ご自身でできるところ、その中でもすぐに着手できるところから進めていきましょう。
できることとできないことを分類することで、ご自身の役割は明確化していきます。
出来ないことは割り切る
仕事や人間関係といったものにはどうしても相性があります。そのためできないものはできないと割り切った方が良いです。
できないことをできる人のように振る舞う・頑張ろうとする、こうしたことがご自身に無理をさせてしまう原因になります。
ご自身にとってできることを明確化し、そこに体重だけ集中してた方がご自身の精神的にも、結果として会社側としても喜ばしい状況になります。
仕事への意欲を確認する
苦しさの度合いによりますが、仕事そのものへの意欲があるかないかも確認してください。
仕事への意欲があるが今の職場では苦しんでいるという状況であれば、今の職場の仕事のあり方がご自身にマッチしていないという状況になります。この場合、仕事内容が近しい同業他社に転職をして働きやすい環境に身を置きなおすと良いでしょう。
一方、仕事への意欲そのものが削がれている場合は心身ともに疲弊している状態なので転職をする前に、有給の取得で休んだり、休職申請を設けてご自身の心身を休ませる時間を作って下さい。また、必要によっては退職という選択肢も用意しておきましょう。
【補足】違法行為に対しては身を守ることを第一にする
例えばパワハラやセクハラ職場でのいじめなどがある場合、明確な違法行為となります。
第五条 使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。
労働契約法 | e-Gov法令検索
労働契約法第5条では会社側は労働者に対して生命身体の安全を確保しつつ労働することができるよう定められていますが、パワハラやセクハラいじめなどがある場合その条件を満たしていない職場となります。
れっきとした違法行為に該当するため、こうした状況下にある方は。我慢してもご自身が損するだけです。
身の安全が守られていない旨を会社側に伝えてそうそうに職場から離れるようにしてください。
仮に会社から認められなかったとしても、状況を踏まえて判断すると会社側の判断が誤ってることになるので従う必要はありません。どうしてもの場合は労働基準監督署に相談するなどの選択肢も用意しても良いでしょう。
職場を離れる場合の選択肢
心身ともに疲弊しきっている際は職場から離れるという選択肢を5時に用意してあげてください。
無理して我慢し続けるということだけは避けるようにしましょう。
休暇を申し出る
有給の権利がある際は、有給消化を申し出てください。
人によっては「うちは簡単に有給が取れないので」などと思わず悩んでしまうこともあるかもしれませんが有給は労働者の権利です。そのため会社側に有給が認められないと言われたとしても、従う必要はありません。
場合によっては労働基準監督署に訴える事も会社に伝えて、強引にでも有給を取得する方が良いでしょう。
なお、少しでも有給を取得しやすくするために、繁忙期を避けたり、有給取得前にご自身の抱える仕事の引き継ぎ資料表をまとめておくなどして離れやすい状況を作っておくと良いでしょう。
異動を申し出る
中長期的に休んだとしても、職場に戻ってきた際に根本の原因が改善されておらず、復帰しても問題が再発する可能性がある場合は異動を申し出てください。
この場合は、物理的に根本的な原因から身を離すように対処すべきです。
退職を申し出る
- 休んでも問題が解決しない
- 異動が認められない、もしくは異動するほどの規模ではない
という場合は、退職して今の職場から物理的に身を置くようにしてください。
退職は一大決心なので、簡単に決断しづらい面もあるかと思いますが、苦しんでる環境に延々と居続けるほうが問題でありご自身の抱える悩みが解決することがありません。
仕事や職場環境以上にご自身の身の安全を優先して、いざという時は退職を申し出ることも選択肢として用意しておきましょう。
どうしてもの際は退職代行に相談を
- 退職を自分で切り出すのは難しい
- 退職相談をしたのに辞めさせてくれない
- でも、どうしても辞めたい
という方であれば労働組合が運営する退職代行サービスに相談して辞めてしまいましょう。
確実に退職が成立します。
退職代行はお手持ちのスマホから電話やLINE(メールでも可)か相談が可能。希望があれば相談したその日から代行業者が動き出してくれます。
代行業者が動き出した瞬間からあなたは職場に行くことも連絡する必要も無くなるので、早ければ相談した即日から会社に行かなくても良い状態になれます。
具体的には、
- 確実に退職が成立する
- 法律に則って退職処理するので法的なトラブルがない
- 自分で対応する必要が無いので退職にまつわるストレスが無い
等があり、希望者には有給消化や未払いの交渉もしてくれますので退職代行費を支払う以上の利用メリットがあります。
そのため、あなたが
- 退職を自分で切り出すのは難しい
- 退職相談をしたのに辞めさせてくれない
- でも、どうしても辞めたい
という状況であれば労働組合が運営する退職代行サービスに相談して辞めてしまいましょう。
まとめ
どんな仕事であれ不慣れなときや突発的なトラブルが起こった時は苦しんだり助けてほしいと思うことが誰しもあるかと思います。
ただし、こうした状況が一時的ではなく慢性的に続いているのであれば話は別。
明らかにご自身に合っていない状況下にいると考えられます。
本記事でもお伝えしてきたように、この手の問題は我慢して解決するようなことではないので、原因を明確化して問題解決に努めて下さい。
そしてどうしても問題解決が困難な場合は、異動や退職・転職などの選択肢も用意してキャリアを再考していきましょう。