パワハラによる会社都合退職をした場合、転職活動の面接時にどのように伝えるか?伝える際の注意点と共に解説します。
会社都合退職の理由がパワハラの場合、面接でどう伝える?
原則として積極的に「パワハラの被害を受けました」とは伝えない方が心証は良いです。
本当のことであっても面接官からすると「弊社に勤務しても似たようなトラブルが起きるのでは?」と誤って想起させてしまう可能性があります。
そのため、基本的に退職理由はあなたのやりたいことに繋げてください。
パワハラによる退職理由を言い換える場合
退職理由の考え方は「仮にパワハラが無かったとしたら、どうしてこの会社に行きたいのか?」と考えてください。
- 事務をやってたけど営業がしたい、でも前職ではそれがかなわなかった
- チームワークを持って業務を進めたいが、前職では個人プレーが多い業種だったので、チームワークで動けると考え転職を希望した
など、何でも構いませんが前職では実現できなかったことを転職先で実現したいので志望した旨を伝えてください。
理由は出来る限り具体的にする
- 社風と合わない
- キャリアアップしたい
- やりたいことができない
などでは具体的に欠けてしまいます。そのため、出来る限り具体的に理由を用意しましょう。
(例)
国内営業に従事してきたが1度だけ海外向けの提案をさせていただく機会がありました。学生時代に留学していた経験を活かして商談を成立させることができ、その経験を元に現在はTOEICで英語を学び直しています。
現職では原則として国内営業であり、海外に向けた提案を社内で取り上げたいのですが社としての方針として難しいと言われ、海外営業を中心とした御社であれば営業としてレベルアップができると考え応募しました。
- これまでの経歴
- 自社内で手を挙げたが実現できない
- 自分現するには転職しかなく、そのための努力もしている
このような段取りを用意して面接官に伝えてください。
積極的にパワハラ被害を受けたことを伝える必要はありません。ハラスメントが無かった場合はどうなのか?という通常の退職理由(転職理由)を用意して相手に伝えていきましょう。
会社都合理由がパワハラであることは転職先にバレるのか?
可能性は0ではない
完ぺきではないのでバレない可能性は0とは断言しませんが、会社都合理由による退職は自分から理由を言わない限り転職先にバレない可能性の方が高いです。
仮に転職先が元の会社にあなたの退職理由を質問したとしても、口外すると個人情報保護法違反になるため伝達が出来ないためです。
そのため、可能性は0ではないにせよバレにくいものとお考え下さい。
【補足】面接で退職理由としてパワハラを伝える必要がある場合の例文
どうしてもパワハラによる会社都合退職の詳細を伝える必要がある場合は正直に「パワハラがあり退職した」と伝えてください。
ただし、
- 人間関係が合わなくて
- 嫌いだから
- 嫌がらせを受けた
といった感情的な理由を伝えると転職先からの心証を損ねる可能性があります。そのため、客観的な事実を理由にまとめて伝えてください。
(例)
前職ではパワハラがあり退職をしました。 上司からクライアント先の情報が降りてこなくなり、仕事を進めることが出来ない状態になっておりました。
まとめ
パワハラは加害者側が悪いので、被害者側がその後の対応に悩まなければならないことに納得がいかないことも多いですが、転職先はあなたと初めて会う人です。
初めて知り合う方に対して少しでも心証を悪くせず、前向きな転職理由・退職理由を届けられるように心がけてください。
トラブルのある会社を退職する際の考え方については以下の記事もご参考になさってください。
(例)
前職ではクライアントとのやり取りが無く、社内で指示された内容に対してシステム運用を進めていたが、直接クライアントとやりとりして業務改善の提案をやりたい