会社を無断欠勤のまま退職するのは法的に難しいし損害賠償のリスクもある

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会社を無断欠勤のまま退職するのは法的に難しい理由無理矢理やめようとすることで起こりうるリスク、欠勤のまま無事に退職する方法について解説します。

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会社を無断欠勤して退職するのは辞めた方が良い

会社を無断欠勤して退職しようと試みると以下のリスクを伴います。

  • 損害賠償
  • 転職活動に影響(以前の勤務先に以前の勤務態度について確認の連絡をされる)
  • 退職に伴う書類を受け取れない
うちやま
うちやま

退職に伴う書類に関しては「退職に関する事務手続きの確認」をご参考になさってください。

また、リスクだけでなく法律の観点からそもそも無断欠勤による退職は成立が難しいのです。

無断欠勤でそのまま辞めるは難しい

日本の法律(労働法)は労働者側に有利に作られている面があり、仮に法的紛争になると経営者側が一定の負担を強いられることが多いのが現実です。

会社はその立場上、労働者を気軽に退職させることができません。よって、労働者側が無断欠勤で辞めようとしても法律が影響してそのまま辞める(会社側が労働者を強制的に退職扱いにする)ことが難しいのが実情です。

なお、無断欠勤が続くと退職扱いでは無く安否確認も含めた以下の行動に移ります。

【会社側からの対応例】

  • あなたにひたすら電話が続く
  • あなたにメールで連絡が続く、インターフォンを鳴らす
  • あなたの家まで行って安否確認
  • あなたの家族に連絡する

基本的には直接会いに行こうとされることが多く、それが難しければ友人や知人、家族やマンションの管理人経由などあらゆる角度から安否確認を進めます。

そして、連絡がつきしだい話を聞き、その内容を社内規程に照らし合わせて今後どうするかの判断になります。

社内規定を元に処罰が下るだけでなく、一人暮らしならまだしもご家族や同居人がいる場合はご自身が会社を無断欠勤(バックレ)していたことがバレることになります。

バックレした本人としては踏んだり蹴ったりの状況になり何一つ良いことがありません。

目安として無断欠勤が2週間続くとそのまま退職のための動きがとられる

正当な理由なく無断欠勤が2週間以上続き、会社側の出勤の催促に応じない場合には解雇できる目安とされています。(東京地方裁判所平成12年10月27日判決など)

合理的な理由があれば解雇になる

労働者の能力不足、義務違反、あるいは経営上の必要性等、解雇を正当化できるだけの理由がある場合は合理的な理由として成立するので解雇処分となります。(ただし、解雇の理由・原因が職場にある(パワハラ、セクハラなど)場合は2週間の無断欠勤でも解雇は出来ません。)

上記でもお伝えしたように無断欠勤に対して会社側の判断が合理的な理由として成立してしまうと

  • 損害賠償
  • 転職活動に影響(以前の勤務先に以前の勤務態度について確認の連絡をされる)
  • 退職に伴う書類を受け取れない

などのトラブルになるため、ご自身の「その後」に大きな悪影響が及びます。

そのため、出来る限り無断欠勤やバックレなどは起こさない方が良いです。

【参考】うつ病で会社を無断欠勤して退職する場合は人事側も判断が難しい

欠勤に対して解雇通知を行うことは労働基準法の解雇権乱用の法理に反してしまう可能性もあるので、会社側は労働者に対して気軽に退職を申告出来ません。

かといってうつ病になると人と接すること自体が困難になるので連絡が取れず、「辞めさせることは出来ないのに会社には来ない」という難しい状況になります。

このように、会社(雇用主側)は労働者側に対して気軽に退職処分を下すことは難しいのが実情です。

うつ病だけに限らず無断欠勤による退職は労働者側が「辞める」という意思表示をしていない状態になることが多いので、本当に辞めたいときは原則的には労働者側から辞める意思を通達する(退職届を提出するなど)必要があるとお考えください。

会社無断欠勤しまくった結果

給料5万円wwwwwwwwwww
家賃4万円wwwwwwwwwww
終わった
死んだわ俺

会社無断欠勤しまくった結果wwwwwww: ネタめし.com

会社を無断欠勤してしまいました…
親からの着信も来てます…

会社を無断欠勤してしまいました… – 親からの着信も来てます… – Yahoo!知恵袋

会社で無断欠勤が何度もあり電話で怒られて「辞めるか続けるか決めろ」と言われ自分は「続けます」と言ったのですがやっぱり辞めたいです。
自分には合わない職だと入社した時から感じていてやりがいがないのが理由です。
こういう時、なんで伝えるべきでしょうか?

会社で無断欠勤が何度もあり電話で怒られて「辞めるか続けるか決めろ」と言… – Yahoo!知恵袋

会社を無断欠勤でやすんでそれからしばらく連絡を断ち一週間ほどたったのちに退職いたしますとの旨をメールで伝えました
すると会社に来なさいと言われたのですがどうしても会いたくないと思っ
ていたので行けませんというやり取りが何回か続き会社側が高圧的な態度を取ってきたため一週間ほど無視しました。退職届を出してくれと伝えられていましたがメールで伝えたしもう出すつもりもなかったのですが、これ以上連絡がないと懲戒解雇しますとの連絡が来て、仕方なく退職届を提出しました。すると2週間以上無断欠勤しているのでこの日付での退職届は受理できない、日付を改めて再提出してください、できなければ懲戒解雇ですと再び言われした。この場合どう対処すればいいのでしょうか。できるだけ会いたくはありません。
ちなみに欠勤し出したのは今月2日、退職届の提出は17日です。そして1日もしくは30日に書き直して提出してと言われてます。
それと11月分の給与がまだ支払われていない状況で何度か支払いお願いしてるのですが未だ支払われませんこちらの対処も教えていただきたいです。

会社を無断欠勤でやすんでそれからしばらく連絡を断ち一週間ほどたったのちに退職い… – Yahoo!知恵袋

会社を無断欠勤し、そのまま退職しようと思います。理由はここには書きたくないのですが、会社から出て来いとの催促がありました。会社には出たくないのですが、残務処理が残っているからと退職に応じてくれません。
とにかく会社には行きたくないのですが、出てこないと法的手段をとり、今まで電話をかけたりした分や、損害賠償を請求するらしいです。今後の就職に影響があると言われましたが、そのようなものでしょうか?これらを回避する方法はありませんか?

会社を無断欠勤し、そのまま退職しようと思います。理由はここには書… – Yahoo!知恵袋

良い悪いは別として、無断欠勤で退職を実行しようとする人は多くいます。

ですが、そのほとんどが「会社に出てこい」と繰り返し催促され、要請に従わなければ退職の手続きが取れずにその後のご自身に悪影響が及ぶことに繋がっています。

「会社を無断欠勤して退職するのは辞めた方が良い」でもお伝えしたように、ご自身の「その後」の安全のためにも無断欠勤による退職はしない方が賢明と言えます。

欠勤のまま退職する方法

ご自身が欠勤したままでも辞められる方法はありますが、ご状況や条件によって対応が異なります。

A,やむを得ない事情の場合

うつや怪我、体調不良等で休職により欠勤扱いが続く中、回復する兆しが見えないときはそのまま退職を申請します。

本来、休職は復職を前提としていますが、回復の傾向が見られないはやむを得ないと判断されます。そのため、休職による欠勤のまま退職することは認められており法的な問題もありません。

なお、自分が退職する旨を会社側に伝える必要があるので

  • 退職届を内容証明郵便で郵送する
  • メールで退職の旨を送る

など、は必ず行ってください。

これらが行われないで無断欠勤による無断退職になると「会社を無断欠勤して退職するのは辞めた方が良い」でもお伝えしたように万が一の場合に「損害賠償」「退職に伴う書類を受け取れない」などのトラブルに発展する可能性があります。

B,退職代行に相談して辞める

欠勤するほど会社に行きたくないのであればご自身で会社と連絡を取ることにも大きな苦痛を感じるかと思います。

そのため、あなたに代わって欠勤や退職の申請を進めてくれる労働組合が運営する退職代行サービスに相談して辞めてしまいましょう。

第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

民法第627条

民法第627条により労働者には退職の権利が認められており、欠勤であれ退職の意思を伝えてから2週間が経過すれば法的に退職が成立します。

そして、ご本人から直接の伝達以外に退職代行など第三者がご本人の代わりに退職の意思を伝えることも成立します。

よって、

  • 退職を申し出るのが難しい
  • でも、どうしても辞めたい

という方であれば労働組合が運営する退職代行サービスに相談して退職処理を進めてしまいましょう。

会社側から拒否されることも無く、確実に退職が成立します。

お手持ちのスマホからLINE(電話、メールでも可)で申込み相談可能、希望すれば即日から代行業者が動き出してくれます。

代行業者が動き出した瞬間からあなたは職場に行くことも連絡する必要も無くなるので、早ければ相談した即日から会社に行かなくても良い状態になれます。

そのため、もしあなたが

  • すぐにでも会社に行かなくて良い状況になりたい
  • 自分から退職を切り出すことが難しい
  • でも、どうしても辞めたい

という状況であれば労働組合が運営する退職代行サービスの活用をおすすめします。

※自分で辞めることができる人は相談する必要はありません
労働組合が相談を受け付け!追加料金もありません



まとめ

会社を無断欠勤したまま退職したいと思うぐらいいまの職場に嫌気がさしているなら、確実に退職を成立させ、且つその後のご自身にも悪影響を出さないためにも退職の意思を伝えてから辞めてください。

もしそれをご自身で行うのが難しい時は退職代行に相談して無事に辞めてしまいましょう。

この機体の開発者
スミ入れがんばる
うちやま(内山智明)

新卒で入社したブラック企業で月の残業168時間、気合努力根性の精神論だけで詰められ、簡単に辞めさせてくれない毎日を過ごして退職するまでに苦労した経験がある。現在は株式会社BuildingBlockの代表となり、自身の経験を元に、会社を辞めたいのに辞められない・辞めると言い出しにくい人向けに退職や辞め方に関する情報発信を行う

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